老後不安なクリエイターにオススメできる小規模企業共済。その基本的な内容とメリットについて!

税務関連

こんにちは!
クリエイター特化税理士の三橋裕樹です!

会社員から独立して
個人事業主になることで

やっぱり不安なのは老後のこと。

会社員に比べると
貰える年金額は少なくなりますし、
退職金もありません。

クリエイター業だと
会社員としてしばらく働いても
退職金制度そのものがないということもあるので

そのお金を残しておいて
少しでも老後に備えるという選択を取れないことも…。

なので現役のうちから
備えておくに越したことはありません!

そして個人事業主にオススメなのが
小規模企業共済

「聞いたことはあるけどよく分からん」という人向けに
その基本的な内容とメリットを説明します!

そもそも小規模企業共済とは?

小規模企業共済は
ザックリ言うと退職金を自分で用意する制度です。

毎月お金を積み立てて
事業を廃止したときや、65歳を超えたタイミングで
積み立てたお金を引き出すことで
老後の生活に充てようぜ、というもの。

ちなみに毎月の掛金は
1,000円~70,000円の範囲内から
500円単位で選択することができます。

(申請すればいつでも増減可能!)

定期預金でも良いように見えますけど
後述するように小規模企業共済なら税制面でのメリットが強く
要件を満たせば貰えるお金が増えるのでとっても魅力的。

なのでお金が余っている事業主さんがいたら
今すぐにでもオススメしたいくらい有効な節税策です。

税制面のメリット(掛金)

さっそく小規模企業共済について
税制面のメリットを見ていきましょう。

まず毎月払い込む掛金ですが
なんと全額控除対象!

最大掛金の70,000円を毎月払えば
年間840,000円も所得をマイナスできるということ。

しかもこれ、
お金は払ってますけど貯金みたいなものですからね。

老後のためにお金を貯めるだけで
所得を840,000円も控除できるって
控えめに言って”ヤバイ”制度です…!

しかも翌年分を一括前払いすることもできるので
所得の変動が激しいクリエイターであれば、

コラボ企画やイベントで
売上が急上昇した時に2年分満額で払い込むことも可能。

強過ぎる…!

お金があまりないときは
掛金を低くすれば良いだけなので
とっても使いやすいですよね!

税制面のメリット(受取)

掛金の払い込みだけじゃなく
解約時にお金を受け取る的にもメリットがあります!

冒頭に書いたように
小規模企業共済は退職金と同じなので

退職金として
一括でもらえば退職所得に該当し、

年金として
分割でもらえば雑所得(公的年金)に該当します。

詳細は割愛しますが
どちらの場合であっても

老後安心して暮らすためのお金ですから
所得税の計算上、かなり有利に扱われることに!

貯めるときにも優遇されて
貰うときにも優遇される。

こんな美味しい話はなかなかありません。

貰えるお金が増える!

これだけでもすっごい制度なんですが、
なんとお金が増える可能性が高いのも嬉しいところ。

簡単にお話すると
加入者から預かったお金を
中小機構という国営団体が運用するんですが

240ヶ月(20年)以上積み立てると
廃業や死亡、満期による解約であれば
将来貰えるお金が増えることに!

(実質返戻率は170%くらい)

以下のサイトで
将来貰えるお金をシミュレーションできるので

今払えるお金で加入すると
どれくらい将来貰えるのか確かめてみると良いかも知れません。

小規模企業共済 加入シミュレーション

いざという時には借入も!

また、加入期間が1年以上必要ですけど
いざという時には掛金に応じて借入することもできます。

個人事業主の場合は
売上、利益に波が出やすいので

そういう時でも
セーフティネットとして使える
小規模企業共済は加入しておいて損はありません!

(国が中小企業を支援するためにつくってますしね)

将来の不安を少しでもなくすため、
賢く節税するためにぜひ加入しておきましょう!

中小機構 小規模企業共済

 

◆新しいこと

ある審査を完了。