こんにちは!
公認会計士・クリエイター特化税理士の三橋裕樹です!
「副業で受けてたイラストの仕事が少しずつ増えてきた」
「音楽制作での収入が今後毎月ありそう」
「動画編集の依頼がコンスタントに来るようになった」
こんなときにふと気になるのが、「開業届って、いつ出せばいいの?」という話。
この記事では、そんな”これから開業”のフリーランス・クリエイター向けに、
開業届を出す前に準備しておくとスムーズなことを5つにまとめました!
① 屋号や肩書きをざっくり決めておく
開業届には「屋号(ビジネスの名前)」を書く欄があります。
もちろん、未記入でも提出OK。でも、名刺や請求書、SNSの肩書きにも使うなら、
方向性をざっくり決めておくと便利です。
たとえば…
- 屋号なし → 名刺や請求書が個人名になる
- 屋号あり → 事業感・信用感がちょっとUP
「◯◯works」「studio△△」「名前+屋号」など、ゆるく考えてOK。
もちろん、SNSで使ってたアカウント名をそのまま使うのも問題ありません。
② 銀行口座を分けておく
事業用の入金と、プライベートのお金を分けておくと、あとで帳簿をつけるときに超ラク!
請求書を発行するとき、相手に本名がバレるのが問題がなければ、
個人名のもともと持ってる口座の一つを事業用してもOKです。
個人事業の開業届を税務署に提出すれば、
その控えを用意することでビジネスネームの口座開設もできるので、
いずれは専用の口座でお金を管理しましょう!
とくに事業用の口座はネット銀行(楽天銀行やPayPay銀行)がおすすめで、その理由はコチラ👇
- ビジネスネームの口座開設がしやすい
- 土日祝でも支払い処理ができる
- オンラインで税金の支払ができるペイジーに対応
- 会計システムと同期の相性が良い(信金系はセキュリティが強く使いづらい)
③ 経費になるもの・ならないものをざっくり把握
開業届を出す準備段階でも、「経費として記録してOKな出費」があるんです。
- 作業用PC・ソフト代
- ホームページ制作費
- 資料・参考書・通信費
- 名刺代
領収書や明細は、あとで見返せるように保存しておきましょう!
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④ “青色申告の承認申請書”も一緒に出す
開業届と一緒に「青色申告承認申請書」を出せば、
最大65万円の控除が受けられるチャンス。
この申請書は、開業日から2ヶ月以内に出す必要があるので注意!
「今年の分、間に合わなかった…」という声も多いので、開業届とセットで出すのが安心です。
また、青色申告の特別控除(65万円)の要件を満たすためには、
電子で確定申告を行う必要があります。
なんだか難しそうに聞こえるかも知れませんが、
会計freeeやMFクラウドといった会計ソフトを使えば、その要件も満たしやすくなるのでぜひ挑戦しましょう!
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⑤ 売上・経費をざっくり記録しはじめる
まだ帳簿の書き方がわからなくてもOK。
とりあえず、以下のメモをスマホやスプレッドシートに残しておくだけでも、あとあと助かります!
- いつ
- いくら
- 何のために使ったか
会計ソフトを使うなら、無料体験で先に触ってみるのがベター!
クリエイター業の個人事業主であれば、会計freee・MFクラウドのどちらかを使えば大外れはないので、
その両方を一度は触ってみるのがおすすめです!
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まとめ │ スタート前のひと手間が未来の自分を助ける
- 屋号・口座・経費のことなど、ざっくりでOKだから”今”考えてみよう
- 青色申告は「開業届+申請書」をセットで出すのが鉄則!
- メモを残すだけでも、確定申告のときにめちゃくちゃ自分を助けてくれる
開業届は「個人事業主として生きていくためのスタートボタン」。
自分らしい働き方の準備、焦らずゆるっと進めていきましょう!