こんにちは!
公認会計士・クリエイター特化税理士の三橋裕樹です!
新しいiPad、液タブ、ミラーレスカメラ、マイク…。
「創作に使うんだし、きっと経費にできるよね?」
そう思って買ったはずなのに、いざ確定申告の時期になると——
「あれ?これ本当に経費にしていいの…?」って不安になったりしませんか?
この記事では、ガジェットを購入するとき、経費にするために確認すべき3つのポイントを
クリエイターさん向けにやさしく解説します!
ガジェット系の経費判断、グレーゾーンが多い
クリエイターの世界って、どうしても仕事とプライベートの境界があいまいになりやすいんですよね。
たとえばこんな使い方👇
- お絵描きにも使うけど、動画視聴もする
- 仕事の写真も撮るけど、旅行でも使いたい
- メインはSNS発信だけど、日記も書く
こういうケースって、「完全に仕事用です!」って言い切れないこともしばしば。
だからこそ、“判断の軸”を持っておくことがすごく大事なんです。
① 仕事との関連性があるか?(=業務上必要か)
まず大前提として、「そのガジェットが仕事に必要だったか?」がポイント。
たとえばイラストレーターさんが液タブを買ったなら、これはかなり明確ですよね。
逆に、ただの趣味でゲーム用に買ったゲーミングPCだったら、
一応お仕事に使えるスペックもあると思いますが、実態がなければ経費にはできません。
ちょっとでも「お仕事に絡んでるよ!」って説明ができるか?を意識するようにしましょう!
② 私的利用と分けられるか?(=按分の考え方)
仕事にも使うけど、プライベートでもちょっと使う…という人は多いはず。
その場合は、使用割合に応じて”家事按分”するのが基本です。
たとえばこんな按分方法👇
- 仕事7:プライベート3 → 経費は7割
- ほぼ仕事用だけど、休日にちょっと映画見る → 経費9割
“感覚”ではなく、なるべく実態をベースに判断するようにしましよう。
ただ、仕事用のパソコンのように、
- 1年間で、仕事で使っている時間が圧倒的に長い
- 夜やスキマ時間にネットサーフィン、調べ事をする
このような使い方であれば、仕事の割合が9割以上となりますので全額経費にしても問題ないです!
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③ 証拠や説明をちゃんと残せるか?
税務調査の時、「どうしてこの支出が必要だったのか?」って説明できるようにしておくと安心です!
たとえば、こういう証拠を残しましょう👇
- Amazonなどの注文履歴のスクショ
- 「イラスト制作のために購入」みたいなメモをレシートの裏や、帳簿に残す
- プライベート要素の強いガジェットなら、SNS等で”その機材を使ってる様子”を載せる
こういう「ちゃんと使ってたんだよ!」って証拠があると、ぐっと信頼感が上がります。
ついでに知っておきたい、減価償却のルール
もし10万円以上の高額ガジェットを買った場合には、
基本的には「減価償却」(げんかしょうきゃく)が必要になります。
たとえば:
15万円のカメラ → 5年で少しずつ経費にする、など
ただし、青色申告なら「30万円未満なら買った年に全額経費にできる特例」もあるので、ケースバイケース。
迷ったら税理士に相談しておくと安心です!
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“なんとなく”で経費にすると、後で怖いかも…
ガジェットって高いものが多い分、しっかり経費で落とせると節税にもつながります。
でも逆に、「これはちょっと言い訳できないかも…」ってグレーな支出は、慎重に扱うのがおすすめ。
パソコン、iPadのように、一般的には「絶対経費になる」と考えられてるガジェットでも、
その使い方を改めてみてみると、実は経費にできないケースって少なくありません…。
事業と生活の線引きがあいまいになりがちな個人事業主だからこそ、
自分なりの判断ルールを持っておくと安心です!
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まとめ │ ガジェット購入時の経費チェックリスト
- お仕事に必要だった?→説明できるかチェック!
- プライベート利用がある?→按分(割合)を考えよう
- 買った理由や使ってる証拠は?→残しておくと安心
せっかく買ったお気に入りガジェット。
正しく経費にして、クリエイター活動をもっと楽しくラクにしていきましょう!
\ ガジェットの経費、ちゃんと落とせてる? /
「この出費、大丈夫かな?」「減価償却とか家事按分って難しい…」
そんなお悩みも、クリエイター特化の税理士が分かりやすくサポートします!