こんにちは!
公認会計士・クリエイター特化税理士の三橋裕樹です!
「制作に集中できる場所が欲しい」
「都心と自然の往復でリズムを整えたい」
そんな想いから、セカンドハウス(仕事用の別宅)を検討するクリエイターさんも増えています。
でも、ふと気になるのが…
- 借りたら経費になるの?
- 所有したら減価償却できる?
- 仕事とプライベートが混ざってても大丈夫?
といったことですよね!
この記事では、セカンドハウスを持つ・借りるメリットと、税務上の扱い方・注意点を、
クリエイターさん向けにやさしく解説していきます!
セカンドハウスを持つメリットとは?
まずは、「仕事用に別宅を持つ」ことのリアルなメリットを整理してみましょう!
制作に集中できる環境を作れる
「仕事をするための拠点」として、仕事の効率を上げるための機材を遠慮なく置くことができるので、
より仕事に集中しやすくなる環境を作ることができます。
気分転換・メリハリでリズムが整う
同じ場所にこもりきりの生活よりも、場所を変えることで気分的にもメリハリがつきやすいです。
重ための作業のときは、仕事用の別宅でガッツリ仕事して、
軽めの作業のときは、自宅でのんびりしたペースで進める、なんて使い方も。
都会と郊外のいいとこ取りができる
たとえば、オフラインでの仕事、資料収集や機材選びをするときは都心の拠点で活動し、
都会の喧騒に疲れたら自宅でのんびりした時間を過ごす、
といった感じで「いいとこ取り」の生活ができるようになります。
◆おすすめ記事


セカンドハウスを「借りる」場合の税務上の扱い
お仕事用のセカンドハウスとして賃貸物件を借りる場合、
家賃や水道光熱費、通信費などを経費にすることができます!
ただしポイントは「どれだけ仕事に使っているか?」という点。
たとえば👇
- 週に2〜3日、撮影や編集、執筆で実際に利用している
- 請求書の送付先や制作拠点としてクライアントに伝えている
- 仕事用PC・機材などを常時設置している
こうした場合は、賃料の50〜80%程度を家事按分して経費計上できるケースもあります。
仕事用の拠点とはいえ、
週のうち何日かそこで寝泊まりしている実態もあるような場合は、
生活的要素があるとみなされるので、全額経費にするのはちょっと厳しいです。
また、ほとんど仕事で使ってなかったり、趣味部屋として使ってる場合は、
経費にすることはできません。
◆おすすめ記事


セカンドハウスを「所有する」場合の注意点
もし仕事用の物件を購入して所有する場合は、
車や機材と同じように、減価償却という形で経費にしていくことになります。
水道光熱費や通信費の扱いについては、賃貸物件と同じ!
建物価格を取得価額として、
法定耐用年数に応じて少しずつ経費化していくのですが、ここで注意なのがこういう点👇
- 土地部分は減価償却できない(購入価額を土地・建物と分ける必要がある)
- 登記費用・リフォーム代も一部は資産計上になる
- 家事按分の割合があいまいだと税務否認のリスクも
こちらも、賃貸物件と同じように「全部が経費になる!」というわけではなく、
使い方や記録の残し方次第で、かなり変わってくるというのがポイントです。
◆おすすめ記事


経費にしたい場合のコツと注意点
セカンドハウスに限らず、経費にするには「根拠づけ」が重要!
たとえば、こんな記録を残しておくと安心です👇
- その拠点で作業した日時や内容を、カレンダーや日報にメモ
- 按分比率を計算したメモ
「自分の中で」じゃなく「誰に説明してもわかる形」で残すようにしておくと、
税務調査に当たったときも、無理なく説明できるようになります!
◆おすすめ記事

Q&A:セカンドハウスに関するあるあるなお悩み
Q. セカンドハウスって、節税のために持つのはアリ?
A. 節税のためだけに持つのはおすすめしません!
でも、実際に仕事場として使う場合には経費にできますので、結果的に節税につながる可能性もあります。
Q. 家族や友人も使っていいの?
A. もちろん使ってOKですが、プライベートでの使用が増えると完全な仕事場とは言いにくくなります。
仕事との比率を明確にして、プライベート部分は経費に含めないようにしましょう。
Q. 一時的なサブスク型の貸別荘や拠点は?
A. 定額制のワーケーション拠点なども、利用頻度と仕事目的次第で経費にできる可能性があります!
「毎月1〜2回、撮影のために使っている」など具体性があるとベター。
ただし、プライベートでの利用を目的にしてる場合には、もちろん経費にできません。
まとめ │ セカンドハウスは「働き方を広げる選択肢」
- クリエイターにとって、場所の変化は創作力に直結
- 借りても買っても、仕事目的が明確なら経費化できる可能性アリ
- 使い方と記録の残し方が、税務上のカギになる
セカンドハウスを持つことで、「暮らし方」と「働き方」の幅がグッと広がりますよ!
\ 家賃・光熱費、どこまで経費になる? /
「割合ってどう決めればいい?」「ほかに落とせる費用はある?」
そんな疑問も、あなたの暮らし方に合わせクリエイター特化の税理士が一緒に整理します!