【現地取材と観光の線引き】クリエイターの“旅インプット”を経費にするときの判断ポイント

クリエイターの税金・申告関係
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こんにちは!

公認会計士・クリエイター特化税理士の三橋裕樹です!

 

作品づくりのために、

「実際の街を歩いてみたい」「現地の空気を感じたい」

そう思って旅に出るクリエイターさん、多いと思います。

 

「でも、その費用って経費にできるのかな?」

一方で、「ただの観光に見えるかもだしダメなのかも…」という不安も。

 

この記事では、そんな“旅インプット”の経費判断ポイント

クリエイターさん向けにやさしく整理していきます!

 

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基本の考え方は「業務との明確な関連性」

旅先での費用が経費になるかどうかは、

「その訪問が仕事と明確につながっているか」が判断のポイントです。

 

たとえば👇

  • 漫画でその土地を舞台にする予定がある
  • 背景資料として現地の建物や風景をスケッチ・撮影した
  • シナリオ執筆のために取材をした(音、香り、道の広さなど)

作品に活かす“具体的”な意図がある場合は、経費としての説明がしやすくなります。

 

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観光との違いは「記録と証拠を残せるか」がカギ

クリエイターだからといって、無条件に旅行中のすべての費用が経費になるわけではありません。

経費にするためには記録と証拠を残すことがとても大事!

 

具体的には、

  • どんな目的で
  • どの場所に行って
  • 何を見てきたか、どう活かしたか

このあたりを記録しておくと、「観光ではなく取材でした」と証明しやすくなります。

 

また、その記録を裏付けるためにこんな証拠も残しておきましょう👇

  • 写真に撮った風景+制作物の対比メモ
  • スマホのメモに「取材内容・感じたこと」
  • 作品に反映されたページやシーン

 

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旅の中に“プライベート要素”が混ざるときは?

100%お仕事のためってわけじゃなく、

  • 家族と一緒に行った
  • 観光もしたけど一部は作品のためだった

こんなケースもよくありますよね。

 

この場合は“旅費を按分(あんぶん)”するのが現実的です。

たとえば👇

  • 家族の航空券、宿泊費、滞在費は除いて自分の分だけ経費に
  • 4日間のうち2日が100%取材、現地調査なら、旅費の50%を経費に
  • 飲食費は全額プライベート扱い など

客観的に説明するためにも「すべて経費にしようとしない」方が安全です。

 

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Q&A:クリエイターの旅に関するあるあるなお悩み

Q. 聖地巡礼でも、経費になることありますか?

A. 経費になること、あります。

その体験を作品や記事に落とし込んでいる場合は、関連性を説明しやすいです。

ただし「感動しただけ」で終わる場合はNGなので、“どう作品に使ったか”を記録しておくのが安心です。

 

Q. おみやげや飲み代は経費にできますか?

A. 基本的には“プライベート扱い”になります。

ただし、

  • 作品用に購入した民芸品
  • 取材対象者との打ち合わせを兼ねた飲食
  • 取引先へのお土産代

などは例外として一部経費化の余地ありです。

 

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まとめ │ 旅費を経費にしたいときは、“目的と記録”がカギ

  • 現地取材は、仕事との関係が明確なら経費にできる
  • 観光との線引きには、証拠と記録(写真・メモ・成果物)が大事
  • 私的な要素が混ざるときは、按分処理が安心

作品づくりにとって、「現地で感じること」はとても大切なインプット。

だからこそ、経費にできる部分は整えていきましょうね。

 

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