こんにちは、公認会計士・税理士の三橋裕樹です!
会計士税理士として活動していると、経営者とお話をさせて頂く機会が多々ありますが、
話をお伺いしていると「これ、外部にいるから話してくれるんだろうなぁ」と感じることがあったり。
経営者の相談相手は誰?
そもそもの話として、経営者は事業に関する悩みを誰に相談すれば良いのでしょうか?
経営者の仕事といえば、意思決定を行い、その責任を取ることです。
ある程度規模の大きい会社であれば経営者の参謀として、CxO等の肩書を有する優秀なブレインを抱えていることが多いでしょうから、最終意思決定は経営者が下すにしても良き相談相手になってくれるハズ。
しかし、スモールビジネスの場合には相談できる相手が誰もいないなかで自ら選択肢を絞り、意思決定を行うという状況が少なくありません。
「果たしてこの方針で良いんだろうか」
「誰に相談すれば良いんだろう」
「もっと良いやり方はないんだろうか」
このような孤独を抱えて会社を運営している経営者はまだまだ多いです…。
迂闊にグチを吐けない
「悩みがあるなら内部の人間に話せば良いのでは?」
こう思われるかも知れません。
しかし、経営者が不安やグチを社内で吐いてしまえば、社員に余計な不安を与える可能性が高いです。
資金繰りの不安を話せば「うちの会社、倒産すんのかな…」と思われるでしょうし、
部門整理の話をすれば「自分もリストラされるのかな」と思われるかも知れません。
社員同士の人間関係に至っては誰にも話せないでしょう…。
経営者はお金、事業運営、人間関係等、様々な悩みが尽きないものですが、それを話せる相手を社内で見つけるのはとても難しいことです。
外部の専門家こそ相談相手
そのような悩みを持つ経営者の助けになれるのも、外部の専門家の強さだと思ってます。
会計士や税理士であれば、経理数値のチェックを通して最近のトピックや今後の見通しをヒアリングします。
その際に、雑談ベースで「最近、〇〇ってことがあってね…」とお話を頂けることもありますし、
提案をする際には「ちょうど〇〇の件が気になってたんだけど..,」と質問されることがあります。
実際に企業の中身を見てもらってるからという信頼があるからこそ明かせる話というものがあるのでしょう。
また、内部に属していないからこそ社員に情報漏洩するリスクもグッと低くなります。
その専門家と接してない社員からすれば「あの人、誰なんだろう」くらいの存在でしかないでしょうからね。
ただ、そういった話をしてもらうためには前述のとおり信頼があることを大前提なので、むやみやたらに怒り相手を委縮させるような専門家にはならないようにしなくてはなりませんね。
(怒るようなシチュエーションに遭遇したことはありませんが…)
少し前に公認会計士協会が経営者との対話を促進していましたが、今後は専門家においてもより”話す”ということに価値が置かれる時代になりますので、経営者の方にはどんどん頼ってほしいなと思います。
◆編集後記
業務用に買ったiPadで雑誌や記事にひたすら目を通してインプット量を上げてます!普段とは違う情報がチラッと目に入るだけでもアンテナが刺激されるのでオススメです。