法人成りするなら株式会社、合同会社 どっちにすべき?

融資・経営支援

こんにちは!
クリエイター特化税理士の三橋裕樹です!

個人でやっている事業が
順調に拡大してきたら

早めに検討したいのが
法人成りですよね!

法人成りすると
こういったメリットがあります。

  • 超過累進税率とオサラバできる
  • 役員報酬が支給できる
  • 持ち家の社宅制度
  • 旅費規程による出張手当の支給

などなど。

様々なメリットがあるので
税理士としてはぜひともオススメしたいところ!

ただ、法人成りするにしても
株式会社、合同会社のどちらを選べば良いんでしょうか?

そもそも合同会社ってナンだ?

まだまだ知名度が高くない合同会社。

初めて聞いたという方もいるかも知れません。

合同会社の特徴をザックリ言うと
出資者に経営権があります。

株式会社であれば
出資者は株主の立場を得ることになりますけど

株主により選任された役員が
業務の執行を行うことになりますので
役員=出資者である必要はありません。

(議決権数も株式の保有割合に応じて決まります。)

これに対して合同会社は
出資した人が社員という立場になり
株式会社でいうところの役員として業務を遂行します。

そして、何かを決議する際には
社員1人1票のみが与えられることになります。

つまり合同会社の方が
出資した一人一人の権利・責任が
重くなるということですね!

株式会社・合同会社の違い

他にも設立費用や役員の肩書など
それぞれ違いがあります!

株式会社 合同会社
定款認証費用 50,000円(+謄本手数料) なし
登録免許税(資本金*7/1,000) 150,000円~ 60,000円~
役員・出資者の肩書 取締役・監査役 社員
役員の任期 最長10年 任期なし
世間的な信用力 高い あまり高くない
決算の広告義務 あり なし

 

この表を見れば分かるとおり
合同会社であれば140,000円安く設立することが可能!

この差は大きいですよね…!

それでもまだまだ株式会社の方が人気なのか
お客様にも合同会社として設立した人って滅多にいません。

その理由は主に以下のとおり。

  • 株式会社の方が認知されてて信用力が高い
  • 合同会社を知らないお客様が多い
  • 取引先都合(株式会社じゃないと決裁されないらしい)
  • 合同会社はケチった印象がある
  • いずれは上場も見据えている
  • 代表取締役の肩書がほしい
  • 株式会社の方がウケが良い(合同会社ってなんかダサい)

確かに合同会社よりも
株式会社の方が認知されてますから

業界によっては
株式会社にしておいた方が無難だとは思います。

また、肩書のカッコ良さとか
業界でのウケも結構大事なところ。

自分がつくった会社や
自分の肩書に愛着を持てないようであれば

仕事を頑張る気持ちも起きませんし
若さを全面に押し出す必要のある業界において「ダサい」は致命的ですよね…!

なので、

  • 一人or少人数で活動予定
  • 取引先都合を考えずにビジネスできる
  • 周りの目を気にしない
  • 設立費用が安くおさえたい

これに当てはまるなら合同会社で良いでしょう。
(広告義務もありませんし)

それ以外なら株式会社にしておきましょう!

 

◆余談

頭痛に悩まされることが増えてきました。
(梅雨のせい?)

薬に頼りすぎるのは良くないことですけど
ついつい頭痛薬に手を出してしまいます…。