こんにちは!
クリエイター特化税理士の三橋裕樹です!
文化庁による
芸術関係者への支援補助金として
ARTS for the futureというものが発表されてます。
(そして実は1次募集がもう終わってます…)
動画を見ても
相変わらず分かりにくいので
6月末から始まる予定の2次募集に向けて
この記事で概要を簡単にまとめます!
ARTS for the future!は補助金
ARTS for the future!(以下AFF)なんて
スタイリッシュな名前が付いてますが
内容としては
冒頭に書いたとおり補助金です。
そのため給付金のように
ただお金をもらえる訳ではなく
経費として払ったお金のうち
補助対象となるものだけ補填してもらえる
こんなイメージで受け止めてください!
AFFの補助対象者
細かい定義はあるものの
今回の支援対象をザックリ紹介すると
- 音楽、芸術関係の会社、任意団体
- イベント施設の運営会社、公共団体
この2つになります。
2020年の補助金に比べると
個人事業主は対象とされてないので
かなり対象が絞られてますよね…。
では、なんでこの2つなのかというと
AFFの補助対象として想定している事業が
不特定多数向けの舞台や公演だからです。
つまりライブイベントとかですね!
なのでライブを主催する会社(団体)と
ハコを持っている会社(団体)が
このAFFの補助金対象ということ。
要綱にも明確に記載されているとおり
プロが主催するイベントじゃないとダメですけど
その仕事でご飯を食べていて
お客様がチケットを買って参加するイベントを
企画・運営する会社ならチャンスがあります!
ちなみにライブイベントの出演料は
この補助金の対象経費として扱われるので
「フリーランスの方は
出演依頼を受けた会社に請求してね」
というメッセージもぼんやり書かれてたり…。
(AFFの事業概要ページより)
支援対象となる事業
補助対象となる事業ですが
大きく分けると以下の2つ!
1.開催:不特定多数向けのライブ、展覧会、映画
2.キャンセル:緊急事態宣言やまん防でキャンセルしたライブ等
いずれも上限はありますけど
かかった経費のうち対象分が補填されます。
そして補助上限額は
いずれも最大2,500万円(※)となってます。
※概要動画では開催の場合最大3,000万円と紹介されていましたが
最大2,500万円に変更されたとのことです。
なお金額の補助上限は
以下画像のとおりイベント規模に応じて変わります。
(AFFの募集要項より抜粋)
(区分Ⅱ以上の場合には提出する書類が増加)
補助対象となる経費
気になるのが補助対象となる経費ですよね!
内容を確認したところ
2021年1月8日以降に発注して
2021年12月31日に請求書を受領した経費で
開催・キャンセル問わず
支援事業に関連するものなら補填してもらえます!
なお、要綱では補助対象・対象外の経費について
以下のように例示が記載されてます。
(AFFの募集要項より抜粋)
これを見ても分かるとおり
イベントしなくても出ていくお金は対象になりません。
(補助金の趣旨から逸れますからね…)
今回の支援対象となるのが
イベント等の活動経験が豊富なプロなので
申請書類上で必要となる
予算金額、イベントの開催予定地、企画内容とかは
担当者が集まってまとめれば
そこまで日数をかけなくても集約できるハズ。
2次募集の予定期間は
6月30日~7月26日なので
今後開催を予定しているイベントがあれば
書類をまとめて申請してみましょう!
3次募集も予定されてますが
予算の消化具合では中止されるので注意!
交付決定後に実績報告
めでたく申請が通ったら
実績報告をすることで補助金が貰えます!
(目安としては実績報告の2ヶ月後)
基本的には申請時の計画情報を
実績に修正していけば良いだけですが
それに加えて以下の証拠・コンテンツを
示す必要があります。
1.開催:ライブイベントの写真など
2.キャンセル:次のイベントに向けた5分以上のPR動画をネットで配信
開催する場合は
イベント会社・アーティスト自身が
SNSに写真・動画をアップすると思うので
改めて用意するものでもないでしょう。
キャンセルした場合のPR動画ですが
事務局にも確認したところ動画配信サイトとかで
一般公開すれば要件を満たすそうです。
もちろんプロのアーティストであれば
次のイベントに向けた告知をすることで
どうにかファンを繋ぎとめたい気持ちがあるでしょうから
こちらも補助金問わず用意するかとは思いますけど
あくまで5分以上の動画であることにご留意ください!
ちなみに、PR動画の作成費用も補助金の対象です!
要件に当てはまるならぜひ申請を!
補助金は給付金と違って
必ずもらえるものではないですけど
要件に当てはまるなら
必ず申請するようにしましょう!
◆新しいこと
ある会社の決算期変更相談。