クリエイター業こそ作品を受注制作するときに気を付けたいこと

融資・経営支援

こんにちは!
クリエイター特化税理士の三橋裕樹です!

クリエイター業としてお仕事をしている方の中には
オーダーメイドとして受注制作を請け負うこともあるでしょう。

オーダーメイドの依頼を頂けるということは
作品に価値を感じてもらっている証拠ですので
喜ばしいことではありますけど

個別のお客様の要望に沿って作品を制作をする場合は
きちんとキャンセルされた場合のケアもするようにしましょう!

「イメージと違ったからいらない」

オーダー作品の良いところは
定番商品とは違った一点モノを作ってもらえること。

その分製作者側は
普段自分が作っていない作品を制作したり

すでに人気が出ている作品に向ける時間を
その依頼者のためだけに使うことになります。

それでも納品した作品を
依頼者が喜んでくれれば報われますけど

なかには「イメージと違ったからいらない」と
いきなりキャンセルを申し出てくるお客様も。

満足できない作品だったのか、経済的な事情によるのか
その本当の理由は分からないですけど

たった一人の依頼者のために作った作品を「いらない」と言われる。

こんなにシンドイことはありませんよね…。

制作はキャンセル料の話を付けてから

こういった事故を防ぐためにも
受注時にあらかじめキャンセル料の話を付けておきましょう!

オーダーメイドの作品を制作するためには

  • 依頼者とイメージをすり合わせる時間(人件費)
  • 材料費
  • 作品を制作する時間(人件費)

こういったものが費用として発生しています。

(お金の動きがなかったとしても)

それにもかかわらず
納品した段階でキャンセルを受けたら
この費用がまるまる損失になりますよね。

もし作品を一般のお客様に販売できるならまだしも

他で使いまわせない性質の作品であれば
損失額を依頼者に請求する権利は当然あります。

とは言うものの
実際にキャンセルが発生してから
「お金を払ってください」と言われたら

悪いのが依頼者側であっても
ブランドイメージやお客様からの評判悪化につながるので

これを避けるためにも
受注の段階でキャンセル料の話は進めておくべきでしょう。

受注額は通常の1~2割増しにする

そして、そもそも冷やかし受注がこないように
受注制作する場合の売価は通常商品の1~2割増しにしましょう。

依頼者側からすると
値段が安いに越したことはないですけど

制作者側の立場に立って考えると

誰の影響も受けずに100%作りたい作品を作るのではなく
お客様の要望に合わせて作品を制作することになりますし

いつもと違った慣れない作品を作る場合には
その分手間もかかりますし失敗するリスクも増えます。

その分のリスク負担をお客様にも負ってもらうためにも
受注額を値上げしましょう。

もちろん値上げをすることにより
オーダーメイドの依頼は少なくなるでしょうけど

一人で作品を制作している場合は
自分のペースで作業を進められない案件は
なるべく抱えない方が全体のパフォーマンスが安定します。

一人一人のお客様を想って
作品を制作することは素晴らしいことですけど

そういった受注を受けるのは
作品の価値をきちんと認めてくれるお客様のみにしましょう。

 

◆新しいこと

頭痛ーる。