こんにちは!
公認会計士・クリエイター特化税理士の三橋裕樹です!
作業中にYouTubeで音楽や解説動画を流している方、多いですよね。
じつはわたしも、キャンプ系の動画や、焚火・リゾート地の動画を流してることがよくあります。
集中力を高めるために作業用BGMを流すことが仕事の一環といえるほどになると、
気になるのが、「YouTube Premiumって、経費になるの?」という点。
そこでこの記事では、Youtube Premiumの経費判断のポイントについて、
クリエイターさん向けに分かりやすく解説します!
Youtubeを毎日のように利用している方、必見です!
必要経費の基本的な考え方
まずは基本のお話からになりますが、
経費の考え方はこのように整理されています👇
必要経費とは、「収入を得るために直接必要だった支出」
または「事業を維持するための販売費・管理費」などを指します。
つまり、売上を得るための事業活動に必要な支出と認められる場合に、
必要経費に計上することができるということ。
ただこれは「自分にとっては必要なんだ」というだけじゃダメで、
- イラストを描くために液タブを買った
- 楽曲制作をするために、音源プラグインを購入した
- 配信活動をして収益を得るために、カメラ・マイクを購入した
このように、「客観的に考えてみても必要だよね」と説明できる必要があります。
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YouTube Premiumは基本的に経費にならない
この考え方をもとに判断すると、Youtubeに課金することが売上につながるとは言えないため、
原則としてYouTube Premiumの利用料は経費になりません。
ざっくりまとめると、Premiumの特典は以下のとおり👇
- 広告なしで動画視聴ができる
- バックグラウンド再生が可能
- オフライン再生
- YouTube Music Premiumの利用
つまり、「視聴の快適さを高めるサービス」であり、
事業活動を行ううえで必要な費用とは見なされにくいんです…。
わたしも、Youtubeで動画を視聴しているタイミングはほとんど仕事中ですが、
「Youtube Premiumを解約したら事業活動に影響が出るか?」と聞かれるとそんなことはありません。
(快適すぎて、一度契約したら戻れないですけどね…)
もちろん新たな知識の学習、スキルアップ、自己啓発用にYoutubeを活用することもあると思いますが、
無料でも視聴できる内容であれば「Premium契約である必要性」は薄く、
経費としての説明が難しいのが実情です。
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メンバーシップ代の考え方
Youtube Premiumに加えて、
お気に入りのチャンネルのメンバーシップに加入することもありますよね。
その場合も、基本的にはメンバーシップ代を経費にすることがはできません。
ただし、
- クリエイター向けの有料セミナー動画
- 限定配信の業界分析・制作ノウハウ
- より深く、実務的な情報はメンバー限定公開
など、そのメンバーシップでしか得られない業務関連の情報がある場合は、
毎月のメンバーシップ代を経費として計上できる可能性があります!
とくに最近は売れっ子クリエイターさんがYoutubeで発信・配信活動を行っていることも多く、
メンバーになることで、事業活動の参考になる情報を得られることも珍しくありません。
そういう場合は、
- どういう目的で加入しているか
- 実際にどんな特典があるか
- その特典を自分の仕事にどう生かしているか
こういった前提を説明できるようにしておけば、
税務調査があった場合でも経費として認められやすくなります。
もちろん、ファンとして推しているだけの推し活課金(応援・趣味)であれば当然NG!
自分が税務調査をする側だったとして、「この説明だったら納得できる」と思えるかどうかで判断しましょう。
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Q&A:サブスク代に関するあるあるなお悩み
Q. 動画・雑誌・漫画のサブスクサービスは経費になる?
A. そのサブスクの利用目的が仕事に関することであれば、経費にできる可能性があります!
ただ、経費にする場合は、「どうして仕事に必要なのか」を説明できるようにしておきましょう。
Q. 領収書が都度発行されない場合はどうしたらいい?
A. 基本的には、カード明細や決済履歴(GoogleアカウントやPayPal)を保存しておけば問題ありません!
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まとめ│YouTube Premiumは、原則として経費にならない
- Premium契約は娯楽寄りのサービスであり、経費性は薄い
- ただし有料メンバー限定の情報提供は、内容次第で経費になることも
- 経費にするなら、その根拠を説明できるようにしておくのがおすすめ
\ YouTube関連の経費で迷ったら /
プレミアム料金、撮影機材、編集ソフトなど…
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