こんにちは!
公認会計士・クリエイター特化税理士の三橋裕樹です!
「これも経費でいけるかな?」「できるだけ税金減らしたい!」
そんな気持ちで、なるべく経費を多く計上しているフリーランスの方、正直多いと思います。
でも実は、経費を“増やしすぎる”ことで後悔する場面も….。
この記事では、その代表例として「住宅ローン審査」の落とし穴についてクリエイター向けにお話しします!
経費が多い=所得が少ない、という扱いになる
個人事業主の確定申告書を見ると、
この欄に記載されている「事業所得」が記載されていますよね。
金融機関の担当者は、この「事業所得」をみて、
- 「お、すごい稼いでる。返してくれそう」
- 「全然所得ない。お金返せなさそう」
って判断をします。
つまり、節税目的で経費をたくさん使っていると、
「この人、年収少ないからお金貸したくないな…」と思われてしまうんです…!
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住宅ローンは”課税所得”で見られる
これが会社員の場合なら、「源泉徴収票」の“給与額面”をもとに判断されます。
- 「なんで個人事業主は、売上じゃなくて所得なの?」
- 「なんかすっごい不公平」
って感じちゃうかも知れません。
でも、個人事業主にとっては、
売上から経費を引いた金額が手元に残るお金になるので、
最終的な利益が自分のお給料なんですよね。
なので、もし売上が1,000万円あっても、
経費を多く使いすぎて所得が100万円なら、評価は「年収100万」。
「売上はあるのに、ローンが通らない…」という悲しい事態を防ぐには、
「何のための経費か」を今一度見直す必要があります。
だからこそ、”意味ある経費”に絞ることが大事
経費が増えるということは、年収が下がるだけじゃなく、手元のお金もなくなるということ。
だからこそ、ムリに経費を増やすよりも、以下のような支出を選んで「未来に投資する」意識が大切です!
- スキルアップや制作環境の改善に必要な支出
- 仕事に直結する機材やアプリ、資料代
- 将来的に事業を広げるための経費(広告・ブランディングなど)
「節税」だけを目的にした無理な支出は、長い目で見てコスパが悪くなることも。
決して魔法の杖ではないことを忘れないようにしましょう…!
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Q&A|よくある質問
Q. 経費を減らしてでも、ローン審査対策した方がいい?
A. ローンを組む予定がある年だけでも、計画的に「経費控えめ」で申告するのはアリです。
一時的に納税が増えても、住宅という大きな資産のためと考えましょう。
ただ、一般的に確定申告書は3年分提出することになるので注意!
Q. 経費をどれくらいまでなら積んでもいい?
A. 固定費の割合にもよりますが、売上の50%〜70%以内が目安とされることが多いです!
ただ、これも業種や事業内容によって変わるので不安なときは、税理士などに相談しましょう!
まとめ │ 経費の積みすぎが将来の足かせにならないように
- 経費を増やしすぎると、住宅ローン審査で不利になることがある
- 確定申告上の”所得”が少ないと、社会的信用にも影響
- 節税と信用のバランスをとる意識が大切
「今だけ得すればいいや」ではなく、「将来の自分も困らない形」を目指して。
あなたの“信用力”も、ちゃんと育てていきましょう!
\ 経費と信用のバランス、不安なときは /
「節税したいけど、将来ローン通るか不安…」
「今の申告で問題ないか、誰かに見てほしい」
そんなお悩みも、クリエイター特化の税理士が一緒に整理します!