こんにちは!
公認会計士・クリエイター特化税理士の三橋裕樹です!
カメラ・PC・オーディオインターフェイス…
創作に必要な道具とはいえ、数十万円の機材を買うのはお財布が痛いですよね。
この記事では、一括払いがいいのか?分割ローンを組むべきか?
それぞれのメリット・デメリットを比べてクリエイターさん向けに優しく解説します!
まず押さえたい「減価償却」のキホン
メリット・デメリットの前に押さえておきたいのが、減価償却(げんかしょうきゃく)!
減価償却をめちゃくちゃざっくり説明すると、
「長く使うものは、何年かに分けて経費にしましょうね」っていうルールです。
具体的には10万円以上の機材を買うと、
原則として購入金額を数年間にわたって分割して経費にすることになります。
たとえばこんな感じ👇
- パソコン:15万円 → 4年に分けて経費に
- カメラ:20万円 → 5年に分けて経費に
ちなみに年数は国税庁の耐用年数表を見て決める必要がありますが、
音響機材は「5年」になることがほとんど!
なお、一括払い・分割払いのどちらで買っても、
「買った金額」を「耐用年数」に応じて経費にする、という処理は変わりません!
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一括払いのメリット・デメリット
では、一括払いと分割払い、それぞれのメリット・デメリットを見ていきましょう!
まずは一括払いについて👇
メリット
- ローン手数料や金利がかからない
- お金が用意できればすぐ買える
- 機材の所有権が自分にある
デメリット
- キャッシュアウトがドンと来て資金繰りが苦しくなる
- 予備費ゼロだと突発支出に対応しづらい
つまり、自分の資金繰りに大きな影響を与えない金額であれば、
トータルの支払額も少なく、自由に売却もできる一括払いにするのがおすすめ!
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分割払い(ローン)のメリット・デメリット
一方で、分割払い(ローン)のメリット・デメリットはコチラ👇
メリット
- 手元キャッシュを守りながら機材を導入できる
- 利息は「支払利息」、手数料は「支払手数料」として経費にできる
デメリット
- 利息や手数料負担でトータルの支払額が増加
- ローン審査に時間がかかる/通らないリスク
- 所有権が金融機関側に留保されるケースも
分割払いは、言ってしまえばお金を借りている状態と同じです!
なので、Appleの「金利0%分割払い」のように利率がかなり低ければ、
積極的に使っていくことで、資金残高を増やしつつ返済を行うことが可能。
ただ、ローンを完済するまでは金融機関が所有権を持っており、
「勝手に売ったり貸したりしちゃダメよ」と規約に書かれてることがあるので注意!
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Q&A:機材の購入に関するあるあるなお悩み
Q. 30万円未満の機材は一括経費にできますか?
A. 青色申告なら、少額減価償却資産(10万円以上30万円未満)として買った年に全額経費にしてOK!
白色申告の場合、10万円以上の機材は「減価償却」する必要があります!
Q. クレカで一括払いってどう?
A. 翌月に大きな収入があることが確定してるならアリです!
利息、手数料が発生せずに支払いを1ヶ月遅らせることができるので、
うまく使えば収入と支出のラグを埋める手段に!
Q. 機材購入のために融資を受けるのは?
A. 事業に必要な投資であれば、問題ありません!
設備投資の場合、一般的な分割払いよりも利率が低く設定されていることも多いです。
ただ、審査~着金まで3週間~1ヶ月程度かかることがあるので注意!
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まとめ │ 高級機材の支払方法は「資金繰り」とのバランスで選ぶ
- 一括払いは金利ゼロだけど、キャッシュが減る
- 分割は資金繰りを安定させやすいけど、総コストアップ
- 金利によっては融資の検討もあり
高額な設備投資をするときは、自分に合った支払方法を選んで、ビジネスを加速させていきましょう!
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