【免税事業者のままで大丈夫?】インボイス未登録クリエイターが気をつけたい3つのこと

クリエイターの税金・申告関係
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こんにちは!

公認会計士・クリエイター特化税理士の三橋裕樹です!

 

2023年からインボイス制度が始まったものの、

「そろそろ登録すべきか、まだ様子を見るべきか…」と迷ってるクリエイターさんも多いと思います。

 

特に、まだ免税事業者のままでいる方からは👇

  • このまま未登録で大丈夫なのかな…
  • 取引先に迷惑かけてないかな…
  • そろそろ登録した方がいい?

そんな質問がよくきます。

 

この記事では、インボイス未登録のままでいるときに気をつけたい3つのことを、

やさしく・分かりやすく解説していきます!

 

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① 「消費税の負担がない=楽」だけじゃない

免税事業者のままなら、今のところ消費税を納める必要がない=収入が多く残るというメリットはあります。

でも、その代わりに👇

  • お客様が「仕入税額控除」できない(消費税申告で損をする)
  • その結果、取引を敬遠されることがある
  • 売上が1,000万円を超えていないと判断される(儲かってない?)

というデメリットも。

 

インボイス登録は任意なので「登録しない=悪」ではありませんが、

関係性のあるクライアントとのやり取りに影響する可能性があることは知っておくべきポイントです。

 

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② 「登録しないと今後減額する」と言われたらどうする?

インボイス制度が始まってから、企業側からこんな連絡がくるケースも出てきます。

  • 登録してない場合、「〇年〇月分」から消費税分の報酬を減額させていただきます

 

この場合、「登録しない自由」はあるけど、単純に受け取れる報酬額が減額することに…。

 

また、インボイス登録してない取引先に支払った経費のうち、

「仕入税額控除」(消費税申告の経費みたいなもの)として認められる割合は、

こんなステップを踏んで変わっていきます。

  • 2023年10月1日~2026年9月30日:80%控除OK
  • 2026年10月1日~2029年9月30日:50%控除OK
  • 2029年10月1日~:控除不可

 

つまり、2026年9月30日まではお客様の損が少しで済んでいたのに、

2026年10月、2029年10月のタイミングでさらに損が拡大することに…。

 

多くのクリエイターさんと取引している企業は、この損が積み重なると大きなダメージになるので、

今後それぞれのタイミングでインボイス登録の話が切り出される可能性があります。

 

なので、今は特に何も言われてなくてインボイス未登録ってクリエイターさんも、

メインクライアントさんの動向はチェックするようにしましょうね。

 

③ インボイス登録=自動的に「課税事業者」になるので注意!

自分にとっていちばん大事なのがこれ。

インボイス登録をすると、免税事業者の特例がなくなり、自動的に“課税事業者”になります。

つまり👇

  • 経費支払額のうち、消費税額の把握が必要
  • 消費税の計算と納付が必要になる
  • 会計ソフトへの登録も“消費税対応”が必要に

 

なので、登録前には👇

  • インボイス登録によって増える収入
  • 消費税申告の影響で増える納税額・税理士報酬

この2つを考慮して、「登録したほうがいいのかな」って判断する必要があります。

 

もし登録するのであれば、

  • 税務署に登録申請(申請から15日程度で登録完了)
  • 請求書のひな形(税抜/税込)を整える
  • 番号が通知されたら、請求書に番号を載せる
  • 会計ソフトでの処理を見直す
  • 納税資金を確保しておく

など、実務的な準備が大切!

 

いきなりやること・管理することが増えるので、理想をいえば税理士に一度相談するのがおすすめです!

 

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Q&A:インボイス登録、どう考えたらいい?

Q. インボイス未登録でも違法ではないんですよね?

A. もちろん違法ではありません!

登録はあくまで任意です。ただ、取引先との関係に注意が必要なだけです。

 

Q. 登録したら途中で取り消せないんですか?

A. 一度登録すると、基本的に2年間は「課税事業者」として扱われます。

その後は申請により解除可能ですが、慎重に考えるのがおすすめです!

 

まとめ │ インボイス登録はあくまで「自分のため」に選ぼう

  • 登録しない=悪ではないけど、影響が出ることも
  • 取引先の条件を一度整理しておこう
  • 登録するなら、実務の準備もお忘れなく

不安なままにしておくより、「今の自分に合ってるかどうか」を判断していくことが大切です!

 

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