こんにちは!
公認会計士・クリエイター特化税理士の三橋裕樹です!
「赤字なら税金がかからないし、社会保険料も免除されるんでしょ?」
そんなふうに思って、あえて赤字を作ろうとする人も時々いるみたいです。
もちろん、節税や保険料の削減は悪いことじゃありません。
でも、「赤字にすれば得」っていう考えには、落とし穴も…!
この記事では、赤字で節税しようとする前に意識しておきたい視点を、
クリエイターさん向けにやさしく解説していきます!
「赤字=悪」ではない。でも、何を削ってるかを考えて
事業が軌道に乗るまで赤字が続くのは、よくあること。
わたしも、独立1年目はしっかり(?)赤字でした。
独立当初からいきなり事業が軌道に乗る人ってやっぱり少なくて、
事業を拡大していくために必要な投資やチャレンジなら、一時的に赤字になるのは自然なこと!
でも、問題は「わざと赤字にすること」です。
たとえば、
- たくさん経費を入れて、所得をゼロにする
 - 使ってないソフトやサービスも「とりあえず経費」にする
 - 今年の利益が出そうだから、無理やり支出を増やす
 
これって、じつは将来の選択肢を削ってることでもあるんです。
経費が増えるってことは、その分お金を払っているわけで、
その状態が続くと、生活するためのお金までどんどん無くなってしまいます…!
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赤字が続くと「信用」が育たない
とくに個人事業主は、収入と同じくらい外部からの信用がとても大事!
毎年赤字が続いていると、次のような場面でマイナスになることも👇
- 住宅ローンやクレカの審査が通りにくくなる
 - 国民年金を免除されるとiDeCoの加入資格がなくなる
 - 将来的な法人化や融資が難しくなる
 
個人事業主の場合、収入を証明する書類は確定申告書だけなので、
赤字が続いてたら、「お金を稼げない人」って見られてしまいます。
そうなると、ちょっとしたトラブルがあったとか、
ライフイベントが起きたことで転居をしようにも、家を借りれないなんてことにもなります。
「節税できた」けど「信用を落とした」
そんな状態だと、長い目で見て損してしまうケースも多いです。
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お金を増やすには、きちんと納税するのが一番の近道
所得が少ないと、たしかに税金や社会保険料は安くなります。
でも、所得が少ないってことは、基本的にはこのどちらか👇
- 売上が少ない(入ってくるお金が少ない)
 - 経費が多い(出ていくお金が多い)
 
わたしも税金・社会保険料が高いって、いつも思ってますけど、
どっちも自分が儲けたお金(利益)の一部だけ持ってかれるので、本当はお金って残るハズなんです。
だから、真っ当にお金持ちになるためには、
利益を出す⇒税金を払う⇒お金を貯める、投資する⇒利益を出す
この繰り返しが一番の近道!
確定申告の時とか、納付書が届くと「高いなぁ」って思いますけど、
将来自分が望んだ生活をするためにも、きちんと利益を出す姿勢も持つようにしましょう….!
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Q&A:節税に関するあるあるなお悩み
Q. でも、利益が出ると税金が高すぎてつらい…
A. たしかに、所得が増えると税負担は上がります。
でも、「税金がかかる=稼げてる」ことの証明!
税金の額だけを見るのではなく、「自由に使えるお金」を意識するのがおすすめです!
Q. 本当に必要な支出なら、赤字になってもいいの?
A. もちろんOK!
「未来の売上につながる支出」や「自分を守る支出(健康・機材・学び)」なら、投資価値があります。
大切なのは、「必要ないのに節税目的だけで支出を増やすこと」を避けることです。
まとめ │ 赤字は目的じゃなく、結果
- 赤字にすれば税金は減るけど、お金や将来の信用も減る
 - 「わざと赤字」にする節税は、長期的に見ると損かも
 - 本当に必要な支出かどうかを見極めよう
 
  
  
  
  
