こんにちは!
公認会計士・クリエイター特化税理士の三橋裕樹です!
「NISAとiDeCo、どっちがいいの?」
「そもそも両方やる意味ってある?」
そんなふうに悩むクリエイターさん、けっこう多いです。
税金のことを考えるとどちらもメリットが大きい制度ですけど、
特徴や使い方がちょっと分かりにくくて、「結局先延ばしにしてる…」って状態になりがち。
この記事では、NISAとiDeCoの違いと、併用すべきかの考え方を
クリエイターさん向けにやさしく、わかりやすく整理してみました!
まずざっくり「NISAとiDeCo」の違い
NISAとiDeCoって、どちらも税制メリットが大きい「投資制度」なんです!
それぞれの概要はこんな感じ👇
NISA
- 誰でも使える
- いつでも引き出せるし、いつでも投資金額を変えられる
- 利益に税金がかからない(非課税)
- 年間360万円まで投資OK(成長投資枠+つみたて枠)
- 最低金額は100円
- 投資したお金はその年の所得控除にならない
iDeCo(個人型確定拠出年金)
- 国民年金保険料の免除を受けてなければできる
- 投資したお金は60歳まで引き出せない
- 投資金額は年に1回変えられる
- 個人事業主は年間81万6千円まで投資OK
- 最低金額は5,000円
- 投資したお金が「所得控除」になって節税できる(将来、お金を引き出すときに課税)
税務上の扱いだけを考えるなら、こう認識しておきましょう👇
- NISAは「お金を出したときは節税できないけど、増やしたお金に税金がかからない」
- iDeCoは「お金出したときに節税できるけど、将来低めの税率で課税される」
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クリエイターは両方やるべき?
NISAもiDeCoも、将来のための資産形成につながる「やさしい」投資制度なので、
お金に余裕があれば、併用するのが理想的!
その理由はコチラ👇
NISAだけだと…
最低金額も低く、いつでも取り崩せるのでハードルが低く、資産形成をはじめやすいものの、
「ついお金が足りなくて…」と投資したお金を取り崩しがち。
また、投資した時点では節税効果がないので、税金の負担感が変わらないという欠点があります。
iDeCoだけだと…
なんといっても60歳まで引き出せないので、いざという時に困る可能性があります。
もちろん、強制力があるので「老後のための年金づくり」と考えれば、それも良さなんですが…。
また、投資した時点で節税効果は得られるものの、数十年後の税制が変わっていると、
想像していたよりもお金を引き出すときに税金で持っていかれる可能性がある、というリスクがあります。
なので、それぞれの特徴を理解したうえで、
- NISAは「ライフイベントにも対応できる中長期の貯蓄+資産形成」
- iDeCoは「将来の年金づくり+節税」
といった目的で併用するのがおすすめです!
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注意点:投資は無理せず余裕のあるお金で
注意点は、「投資の前にまず生活費の貯金を貯める」こと。
理想は、最低でも生活費の3ヶ月、できれば6ヶ月分くらいを預金で確保しておけるとベストです!
たとえば月15万円で生活しているなら、
15万円 × 6ヶ月 = 90万円が「安心貯金ライン」。
なお、NISA・iDeCoのどちらも、証券会社の商品ランキングで上位の投資信託を選べば、
一般的な株式投資に比べるとリスクが低く、
10年以上の長いスパンで見ると儲かる確率も高いと言われてます。
ただ、1~2年の短期では、「出したお金よりも価値が下がる」こと、
実際はよくあります。
そのため、生活費を確保せずに投資に全振りしてしまうと、
「お金足りない!」ってなったとき、投資がマイナスの状態なのに取り崩さざるを得ない可能性も。
投資のパフォーマンスが悪いときでも、気にせず投資を続けていくためにも、
生活費の貯金は作っておきましょう!
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Q&A:投資に関するあるあるなお悩み
Q. 生活が不安定でもNISAだけやるのはアリ?
A. もちろんOK!
100円でも始められるので、「今できる範囲で少しやってみる」だけで、いい学びになります!
余裕が出てきたら、掛金を少し増やしてみましょう!
Q. 年収が低くてもiDeCoやった方がいい?
A. 節税効果は所得に応じて変わりますが、「将来の年金づくり」として考えるならアリ!
ただし、iDeCoは自由にお金を引き出せないので、始めるときは余裕が出てから!
まとめ │ NISAとiDeCo、「役割」で考えよう
- NISAは「いつでも使える将来資金」、iDeCoは「老後の備え」
- 収入やライフスタイルに合わせて、併用もできる
- まずはNISAから、ムリせずステップアップしていこう
周りに煽られて焦らず、自分のペースでゆるく備えていきましょう!