こんにちは!
公認会計士・クリエイター特化税理士の三橋裕樹です!
「自宅の作業環境を整えるために、電源タップを複数買ったけどどれも経費にできる?」
「配線がごちゃごちゃしてきて、ケーブルボックスを使ったけど、こういうのって経費になる?」
そんな疑問を持つクリエイターさん、多いですよね!
そこでこの記事では、電源タップや延長コード、コード収納グッズの経費判断について、
クリエイターさん向けにやさしく整理してみました!
基本は「仕事で使っているかどうか」
税務上、経費になるかどうかのポイントは、
その支出が、売上を得るための事業活動に必要あるかどうかです!
- 仕事で機材を使用するためや、作業環境を改善するために購入 → 経費にできる
- 自宅生活用、趣味の用途がメイン → 経費にはできない
つまり、電源タップ、延長コードのほか、ケーブルボックスのような収納グッズも、
仕事で機材を使うための電源確保目的や、配線をまとめて作業デスクを広く使うなどの用途であれば、
問題なく経費として認められます。
たとえば、
- パソコン・ディスプレイ・照明・オーディオインターフェースの電源用に購入
- 自宅の作業机まわりを整えるために延長コードを設置
- コードボックスでケーブル整理して、配信や動画撮影の見栄えアップ
こういった使い方であれば、「仕事のために必要だった」いえるので、経費にしてOK!
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安価なアイテムでも「積み重ね」で大きな支出になる
電源タップや延長コードって、1つ1つは安いので、
つい「経費にするほどでもないかな…」と感じることもありますよね。
でも実際には、
- 新しい機材を導入するたびに買い足しが必要になったり
- 作業スペースが複数ある場合にそれぞれ設置したり
- 劣化や破損で、年に何度か買い替えが発生したり
と、気づけば毎年数千〜1万円以上の支出になっていることも珍しくありません。
もし年間1万円の出費で税率20%とすると、2,000円も税金が安くなることに。
だからこそ、仕事用に買ったものはきちんと経費に計上しておくことがとても大事なんです!
ちなみに、1個当たり10万円以下の小物については、
基本的に「消耗品費」に計上すればOK!
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購入時の領収証や記録はきちんと残しておこう
電源タップや延長コードは安いものであれば、100円ショップで買えるものもあり、
「このくらいの金額なら税務調査でも突っ込まれないでしょ」と思いがち。
たしかに、税務調査の場でそこまで少額の取引をすべてチェックされるとは想定しにくいですが、
そもそも確定申告をするうえで、少なくとも5年間は書類の保存要件があります。
(青色申告の場合、要件を満たさないと承認取り消しとなる可能性も…)
そのため、少額な取引であっても、
- レシートや領収書をきちんと保管
- 帳簿に「作業用の配線整理として使用」などメモを残しておく
このくらいはきちんとやっておくようにしましょう!
ちなみに、Amazon・楽天等のECサイトで購入した場合は、
領収証・請求書のPDFデータを、クラウド上のフォルダなどに格納しておけばOK!
電子帳簿保存法の関係もあって、わざわざ印刷する必要はないので覚えておきましょう。
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Q&A:電源タップ・延長コードなどに関するあるあるなお悩み
Q. 電源タップに生活家電のコンセントもつないでる場合は?
A. その場合は全額を経費にすることはできません!
私用コンセント数などをもとに仕事利用の割合を算出し、家事按分で処理しましょう。
ただ、100円ショップで購入したような明らかに少額なものは、
主に仕事目的で使用してれば全額経費にしてもOKです。
Q. 音質向上のために高級電源タップを買った場合も経費になる?
A. 電源タップの使用用途が、仕事目的であれば経費になります!
プライベートで音楽鑑賞を楽しむために購入したような場合は経費になりません。
まとめ │ 電源タップ、収納グッズ等も「仕事用」なら経費になる
- 電源タップや延長コード、ケーブルボックスも「仕事用」なら経費になる
- 少額な出費でも、1年間積み重なると大きな節税効果がある
- 少額の経費であっても、きちんと書類やメモを残しておこう