こんにちは!
公認会計士・クリエイター特化税理士の三橋裕樹です!
「毎年、確定申告の時期になるとバタバタ…」
「気づいたら申告期限ギリギリ…」
そんな経験、ありませんか?
わたしもクリエイターさんの確定申告書をたくさん見てきましたが、
期限1週間以内に申告をしているケースが珍しくありません。
でも実は、申告がギリギリになる人の多くは、
「年内にやるべき整理」が後回しになっているだけなんです。
そこでこの記事では、年内にやっておくと確定申告がぐっとラクになるポイントを
やさしく整理していきます!
「いまはなんとか期限内申告はできてるけど、仕事が重なったら厳しいかも…」
「もっと余裕を持って準備して、経費の入れ漏れがないようにして還付額を増やしたい!」
というクリエイターさんは、ぜひこの記事を読んで実践してみてください!
1. 領収書・レシートは月ごとに整理しておく
まずは基本中の基本ですが、
領収証・レシートは月ごとに整理しておきましょう!
実際にやったことがある人は分かると思いますが、
1年分をまとめて処理しようとするとほんとうに地獄ですよね…。
だからこそ年内のうちに、「月ごと」に分けておくだけで圧倒的に気持ちのハードルが下がります。
おすすめは、こんな感じ👇
- 20ポケットクリアファイルや、封筒を12個用意して、レシートを放り込む
- 紙が多い人は、freee・マネフォなどのスマホアプリで撮影してデータ保存
- 電子取引の請求書・取引書類は、「Amazon」「楽天」「メルカリ」などフォルダを分けて管理
これをやっておくだけで、ビックリするほど確定申告の作業が楽になります!
1日時間を取ればある程度は終わると思うので、どうにか年内のうちに済ませておきましょう。
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2. カード明細でサブスクや光熱費などの取引をチェック
確定申告が終わってから「あ、経費入れ忘れてた…」と気付くのは、
だいたいクレカの明細を眺めてるときや、サブスクの年間利用料を一括払いするタイミング。
そのため、スケジュールと気持ちの余裕があるときに、
クレカの明細を確認しながら「これは経費」と思うものにはチェックを入れておきましょう!
個人的におすすめのやり方は、
利用明細をPDFで出力して、赤チェックなどのスタンプを付していく方法。
これをしておくと、毎月引き落としがあるものが一瞬でわかりますし、
たまに出てくる年間プランの支払いなども見逃さないで済むようになります。
この作業を2月下旬や3月に入ってからやろうとすると、
「早く終わらせたい!」という気持ちに負けてチェックが適当になってしまうので、
年内のうちに土台を固めておきましょう。
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3. 口座の入金と売上資料を照合しておく
企業と取引することが多いクリエイターさんなら、
報酬から約10%の源泉所得税を天引きされるので、確定申告すると還付を受けられることが多いですよね。
そして還付を1円でも多くもらうためには、
自分の報酬から「いくら源泉徴収されているか」を正しく集計する必要があります。
ですので、預金口座に入金された金額と、本来の売上金額を照合する作業を、
年内の時間があるタイミングで済ませておくことがとっても大事!
(例)
9/30 ●●株式会社 入金99,790(メモ:売上110,000円、源泉所得税10,210円)
10/31 ■■株式会社 入金53,874(メモ:売上60,000円、源泉所得税6,126円)
この作業をやっておくと、集計し忘れて損することを避けられる可能性が高くなりますよ。
ちなみに、1月頃送付される「支払調書」をもとに集計している人も多いと思いますが
じつは「支払調書」の送付は任意ということと、会計のルール的には正しい情報が記載されてないんです!
そのあたりのお話はコチラの記事で説明してるので、ぜひ読んでみてください👇


4. わからないことをリストアップしておく
確定申告のための準備を進めていると、
領収証を整理しているときに、「これ、経費になるのかな?」と気になったり、
会計ソフトに登録をするときに、「ここどうすればいいんだろう?」と手が止まる瞬間、ありますよね。
そのたびに調べていると時間がかかるし、
調べているうちに別の疑問が出てきて、結局その日は何も進まない…なんてことも。
そんなときにおすすめなのが、「わからないことリスト」を作っておくこと!
エクセルやメモ帳に、思いついた疑問を書き出しておくだけでOKです。
たとえば、
- スマホ代はどのくらい経費にできる?
- 自宅兼事務所で使ってる家具は経費にできる?
- 家賃の按分割合の決め方は?
- 源泉徴収されてる売上の登録方法は?
- 医療費控除ってどこまで対象になる?
こうしてリスト化しておけば、あとでまとめて調べやすくなりますし、
税務署や税理士、会計ソフトのサポートに質問するときに時間を無駄にしません。
なにより、「今はわからなくてもOK、あとで確認しよう」と手放せると、
そのほかの作業を進められるようになり、気持ちの面でも楽になりますよ!
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なんでも一気にやろうとしないで、1つずつが鉄則!
「今年こそは!」と意気込んで、前もって準備を進めていくのはとても大事なこと。
ただ、なんでも一気にやろうとすると、気持ちの面でハードルが一気に高くなりますし、
どれも中途半端な状態でエネルギー切れになってしまう可能性が高いです。
確定申告の準備で大切なのは、順番と少しずつの積み重ね。
たとえばこんな感じで、ひとつずつ区切ると気持ちもラクになりますよ👇
- 今週は「レシートを月ごとに分ける」だけ
- 来週は「クレジットカードの明細をチェックする」だけ
- 再来週は「売上資料と入金の照合をする」だけ
また、作業を分けて進めることで、集中力を保ちやすいのでミスにも気づきやすくなります。
確定申告は2月~3月の短距離走ではなく、1年通して準備を進めるマラソンのようなもの。
一回の作業で全力を出し切らずに、「今日はここまでやったからOK」を積み重ねていきましょう!
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Q&A:確定申告に関するあるあるなお悩み
Q. どうしてもレシートをまとめる作業が嫌です…
A. そういう人もかなり多いです!
たとえば、お仕事仲間とオンラインで時間を取って、「整理をする日」を作ると進みやすいですよ。
ただ、どうしてもやりたくない気持ちが強すぎる場合は、税理士に任せてしまうのも一つの手!
Q. 帳簿付けまで年内にある程度終えてるのが理想ですよね?
A. 確かに帳簿付けまで進められてると完璧です!
ただ、完璧にやり切ろうとしてどれも中途半端になってしまうよりかは、
レシートの整理やカード明細のチェックだけでも終わらせておくと、あとが楽ですよ!
まとめ │ まだ間に合う!年内の準備で期限ギリギリを卒業しよう
- レシート・領収書は月ごとに整理しておく
- カード明細のチェックで経費の入れ漏れを防ぐ
- 売上額と入金額を照合して、差が出ている原因を明らかにしておく
\ 余裕を持って確定申告の準備をしたいクリエイターさんも /
「いまから準備を始めるなら、どうやるのが一番効率的?」
そんな疑問も、クリエイター特化の税理士が、あなたの状況に合わせてアドバイスします!
