【レトロゲーム機、ソフトは経費になる?】クリエイターが迷いやすい中古ゲームの扱い方

クリエイターの税金・申告関係
スポンサーリンク

こんにちは!

公認会計士・クリエイター特化税理士の三橋裕樹です!

 

「中古のファミコン買ったけど、これって経費になるの?」

「ゲーム配信の企画でゲームボーイカラー使ったけど、もともと趣味でゲーム機集めてて…」

「レトロ系ゲームを資料として活かしてる場合ってどうなの?」

そんなお悩みのあるクリエイターさん、多いですよね!

 

ゲーム実況や動画制作が身近になり、

あえてレトロゲームを仕事に使うシーンも増えてます。

 

この記事では、「レトロゲーム機やソフトは経費にできるのか?」について、

クリエイターさん向けにやさしく解説していきます!

 

スポンサーリンク

レトロゲームが経費になるのはどんなケース?

税務上、経費になるかどうかのポイントは、

その支出が、売上を得るために必要あるかどうかです!

 

そのため、「なんとなく欲しかった」「昔から好きで集めている」といった理由では経費になりませんが、

きちんと仕事で使っていれば、経費にできる可能性があります!

 

たとえば、以下のようなケース👇

  • ゲーム実況・配信で実際にプレイして、その様子を発信している
  • ゲーム内容を紹介するブログや動画の企画に活用している
  • サウンドや演出を資料として研究し、ゲーム開発をしている
  • 「レトロゲーム特集」として、企画記事や同人誌を作成している

こうした用途で、売上にもつながる見込みがあれば「仕事の一部として使っている」という証明がしやすく

経費として認められる可能性が高まります。

 

ただし、「仕事では1回も使ってない」「撮影、企画にも使う予定もない」となると、

単なる趣味の支出とみなされ、経費にはできません。

 

職業的に「必要そうだから」ではなく、実態として仕事に関係しているかが大事!

 

◆おすすめ記事

【VRヘッドセット、ARグラスは経費になる?】クリエイターが気をつけたい判断ポイント
こんにちは!公認会計士・クリエイター特化税理士の三橋裕樹です!VRヘッドセットやARグラスなどの最新機材、創作や研究活動に取り入れるクリエイターさんも増えてきましたね。そんな中でよく聞くのが、「これって経費になるの?」「プライベートにも使っ...
【BGM制作の参考用ゲームや映画は経費?】クリエイター向け!資料購入費の境界線
こんにちは!公認会計士・クリエイター特化税理士の三橋裕樹です!「この世界観のBGM、どう作るべきか…」そんなとき、ゲームや映画を買って雰囲気を研究するってありますよね。でもちょっと気になるのが、「参考用に買ったゲームや映画」って、経費になる...

 

「趣味+仕事」の場合は按分でOK

「たしかに仕事でも使ってるけど、完全に仕事用ってわけじゃないんだよね…」

そんなときに使えるのが、「家事按分(かじあんぶん)」という考え方!

 

これは、仕事とプライベートの両方で使っているモノについて、

使用割合に応じて一部だけを経費にする方法です。

 

たとえば👇

  • ふだんは趣味としてレトロゲームを楽しんでいるけど、月2〜3回は実況配信でプレイしている
  • 企画用に買ったゲーム機だけど、休日は普通に遊んでいる
  • 撮影の背景用や演出用に部屋に設置しているけど、ときどきプレイもしている

こういった場合、「どのくらいの割合で仕事に使っているか」を自分で整理し、

その比率に応じた金額だけを経費に計上することができます。

 

たとえば「月4回使って、そのうち1回だけ配信で使用」なら、経費割合は25%に設定など。

按分割合の決め方に明確な法律上のルールはないので、

「なぜこの割合で処理したのか?」という説明ができるようであればOK!

 

ちなみに、按分割合は「使用時間」「回数」「映り込み頻度」など

できるだけ客観的な基準で考えると税務調査でも認められやすくなります。

 

◆おすすめ記事

【フィギュア代は経費?】YouTuber・漫画家・イラストレーター向けに税理士が解説!
こんにちは!公認会計士・クリエイター特化税理士の三橋裕樹です!「このフィギュア、仕事に関係してるけど経費にできる?」ゲーム配信者さんや漫画家さん、イラストレーターさんといった、創作活動をしているクリエイターさんから多く寄せられる質問です。こ...
【中古iPadや中古Macって経費にできる?】クリエイター向け!減価償却と耐用年数の注意点
こんにちは!公認会計士・クリエイター特化税理士の三橋裕樹です!「中古で買ったiPadって経費になるの?」「新品と中古で処理って変わるの?」お客様からも、そんな質問が最近とても増えています。今回は、中古のデジタル機材を経費にする際の注意点と、...

 

記録と根拠を備えて税務調査に対応する

実際にお仕事で使っていると主張しても、

その証拠が残っていないと「売上に結びつく業務との関連性」を証明しにくいですよね。

 

その「説明の根拠」として役立つのが、ちょっとした記録や証拠の積み重ね。

たとえばこんなものがあれば、税務調査で突っ込まれたときにも落ち着いて対応できます👇

  • 配信アーカイブやYouTubeのURL、プレイ画面のキャプチャ
  • 「○月○日使用」などの使用履歴(カレンダー・帳簿・メモアプリなど形式は自由)
  • 作品やコンテンツ内で使われていることがわかるSNS投稿やスクリーンショット
  • 企画書やネタ帳に「◯◯というレトロゲームを参考にした」といった記述

 

特別に難しい資料を作る必要はありません。

「実際にどう使ったか」が伝わる日常の記録でOK!

 

たとえば、こんな感じ👇

  • 「配信で使ってます」→アーカイブのリンクをメモしておく
  • 「月1で撮影に使ってます」→カレンダーアプリやメモアプリに残しておく
  • 「世界観の参考にしてる」→そのゲームを紹介したポストをスクショで保存

こうした記録があることで、

「仕事としてちゃんと活用してます」と胸を張って言える材料になります。

 

逆に何も残していないと、税務調査では「趣味のために買ったのでは?」と見られてしまうことも。

クリエイターさんの支出って、どうしても仕事と趣味が混ざりやすい部分があるからこそ、

言葉だけじゃなくて、実績で説明できるようにしておきましょう!

 

◆おすすめ記事

【中古機材をメルカリで買った】クリエイターが知っておきたい減価償却と耐用年数の注意点
こんにちは!公認会計士・クリエイター特化税理士の三橋裕樹です!「カメラをメルカリで買ったけど、経費にしていいのかな?」「中古品って、減価償却の計算どうするんだろう…」そんなふうに迷ったこと、ありませんか?特に、カメラ・マイク・iPad・パソ...
【エナドリ・自宅のコーヒー代は経費?】在宅クリエイターが気になる“飲み物代”の境界線
こんにちは!公認会計士・クリエイター特化税理士の三橋裕樹です!「エナドリないと集中できないんだけど…」「コーヒー代って、毎月まあまあバカにならないよね…」そんなふうに思いながら、「これって経費にしていいのかな?」って迷うこと、ありませんか?...

 

Q&A:レトロゲームに関するあるあるなお悩み

Q. フリマサイトやオークションで買った場合もOK?

A. もちろんOKです!

領収証が出ないようなプラットフォームなら、購入履歴や取引画面のスクショを保存しておきましょう!

 

Q. ゲームソフトや周辺機器も一緒に経費にできる?

A. 使用目的が仕事なら可能です!

配信に使うソフト、ケーブル類なども同様です。

 

Q. 作品の資料として買っただけで、動画には出してないけど…

A. 「資料代」として経費にできる場合もあります。

帳簿に用途をメモしておくと安心。ただ、プライベートで遊ぶならきちんと「按分」を!

 

まとめ │ レトロゲーム機も、仕事に使っていれば経費になる

  • 配信・動画・撮影・資料などに活用していれば、経費になる可能性あり
  • プライベートでの使用もしている場合は、「家事按分」で調整を
  • 記録を残すことで、説明の根拠としてしっかり使える

「ただの趣味では?」と疑われやすい取引ほど、きちんと証拠を残して経費にしましょう!

 

\ ゲーム関連の経費に迷ったら /

実況・資料用・BGM参考…「これは経費になるの?」

そんなお悩みも、クリエイター特化の税理士がやさしくサポートします!

お問い合わせはコチラ!