【アーケードゲームの基板は経費になる?】ゲームを仕事に活かすクリエイターと税務

クリエイターの税金・申告関係
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こんにちは!

公認会計士・クリエイター特化税理士の三橋裕樹です!

 

「基板買っちゃったけど、これって経費になるのかな…?」

「レトロなアーケードゲームの配信に使ってるから、経費になるよね?」

そんなクリエイターさんも、いますよね!

 

この記事では、アーケードゲームの基板を経費にできるかどうかについて、

クリエイターさん向けにやさしく解説していきます!

 

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経費にできるかどうかの基本ルール

税務上、経費になるかどうかのポイントは、

その支出が、売上を得るために必要あるかどうかです!

  • 仕事・収益につながっている → 経費になる可能性が高い
  • 趣味・コレクションだけ → 経費にはできない

 

つまり、趣味・コレクションのために買う人が多いアーケードゲームの基盤も、

仕事に必要な場合には経費できる余地があるということ!

 

たとえば、

  • 動画やブログで、基盤の紹介・分解・動作レビューなどを行っている
  • アーケードゲームの実況配信を行って収益を得ている
  • ゲームイベント・展示・トークイベントで使っている
  • ゲーム開発の研究材料として活用している

こういった使い方をしていれば、売上との紐づきを説明しやすく、

税務調査に当たっても経費として認められやすいです。

 

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コレクション目的だけでは経費にできないけど…

一方で、「純粋なコレクション目的」だけでは、

アーケードゲームの基盤を買っても、経費にはできません。

 

アーケード基盤を集めること自体が目的で、

  • プレイや解析、発信などの活動はしていない
  • 気に入ったタイトルの基盤を集めてるだけで、業務に関係がない
  • 創作や収益に直接つながらない

このような場合は、配信者さん、ゲームプログラマーさんであっても、

「仕事とは無関係なプライベートの支出」とみなされてしまうんです…。

 

ただ、なかには「コレクションもしてるけど、一部は創作や配信に活用してる」

っていうクリエイターさんも多いですよね!

 

そんなときは、家事按分(かじあんぶん)という処理を行うことができます。

家事按分をザックリ説明すると、使っている割合に応じて、仕事の分だけ経費に入れる方法

 

たとえば、

  • 月10回のうち、配信で使ったのは3回 → 使用割合30%で経費計上

このように、「どのくらい仕事で使ってるか?」を自分で考えて、

その実態に合った割合を設定するのがポイントです。

 

家事按分の仕方に厳密なルールはないですが、

記録を残しておくと、税務調査に当たったときでもスムーズに説明できますよ!

 

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用途の根拠は「記録」に残しておくのが安心

趣味としてみられやすい支出だからこそ、経費にするのであれば、

「どうしてこの支出が仕事に関係しているのか?」を説明できる状態にしておくことが大切です。

 

そのために有効なのが、使った証拠や記録を残しておくこと!

たとえば、こういうもの👇

  • 配信アーカイブ・画像・SNSポストのURL
  • イベントや配信に使ったときの使用記録を残す
  • 帳簿やメモに「仕事用に○%使用」と書き添えておく

 

特別に難しい資料を作る必要はないので、

言葉だけじゃなくて、利用実績で説明できるようにしておきましょう!

 

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価格が高い場合は「固定資産」になることも

基本的に、アーケードゲームの基盤を買ったときには、

10万円未満であれば「消耗品費」として経費にすることになります!

 

ただ、人気のあるタイトルのものだと、

10万円を超えるモデルも珍しくありませんよね。

 

そういう場合も含めて、購入時の処理は以下のようになります👇

価格 処理のしかた
10万円未満 「消耗品費」として経費に計上
10万円以上(青色申告なし) 「工具器具備品」として固定資産に計上し、減価償却
30万円未満(青色申告あり) 「少額減価償却資産の特例」で経費に計上可

 

減価償却をする場合、法定耐用年数を設定する必要がありますが、

新品なら「3年」、中古の基盤で1年以上経過している場合は「2年」で減価償却することになります。

 

ちなみに、10万円以上~20万円未満の場合は、

「一括償却資産」という処理方法もありまして、きちんと理解したい場合はコチラの記事も👇

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Q&A:アーケードゲームの基盤に関するあるあるなお悩み

Q. 単に飾っているだけでも、仕事部屋なら経費になりますか?

A. 基本的には経費になりません!

ゲーム実況やイベントなど、売上に紐づくお仕事に必要かどうかが判断軸になります!

 

Q. メルカリやオークションで買った場合も大丈夫?

A. 問題ありません!

その場合は、取引履歴のスクショを撮っておきましょう!

 

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まとめ │ アーケードゲームの基盤も、「仕事用」なら経費になる

  • 「仕事として使った実績」があれば、経費化できる可能性あり
  • 趣味寄りのときは家事按分で一部だけ経費にする方法も
  • 税務調査に対応するために、使い方の記録や証拠を残しておく

ゲームだから経費にならない」わけじゃないので、仕事と紐づいてるなら経費にしましょう!

 

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