こんにちは!
公認会計士・クリエイター特化税理士の三橋裕樹です!
クリエイターさんから、こんな質問をいただくことがあります。
「仕事用にゲーミングPCを買ったけど、経費にしても大丈夫?」
結論から言うと、仕事で使っているなら経費にできます。
「ゲーミングPC」という名前がついていても、用途が仕事中心であれば問題ありません。
ただし金額によって処理方法が変わるので、その点は整理しておきましょう。
この記事では、高性能パソコンはどこまで経費にできるのか?について、
クリエイターさん向けにやさしくお伝えしていきます!
パソコンが経費になる基本的な考え方
大前提として、経費になるかどうかは、
「その出費が売上を上げるための事業活動に必要だったかどうか」で決まります。
この点、パソコンはビジネスに欠かせないガジェットなので、
仕事のために使っているものであれば、基本的に全額が経費として認められやすいです。
また、金額によって処理方法が変わります👇
| 価格 | 処理のしかた |
|---|---|
| 10万円未満 | 「消耗品費」として経費に計上 |
| 10万円以上(原則) | 「工具器具備品」として固定資産に計上し、4年で減価償却 |
| 10万円以上20万円未満 | 「一括償却資産」として、3年で均等に減価償却(申告の種類問わずOK) |
| 30万円未満(青色申告あり) | 「少額減価償却資産の特例」により、全額を経費に計上可能 |
- 買った月から48ヶ月で減価償却(原則)
- 一括償却資産として、買った年から3年で減価償却
- 少額減価償却資産の特例により、買った年に全額経費化
このいずれかを選んで、会計処理を行う必要があります。
ゲーミングPCが経費になるかどうかの判断
ゲーミングPCを経費にできるかどうかのカギは「用途が仕事中心かどうか」です。
たとえば、
- 映像編集、3DCG、ゲーム制作などに使っている
- ゲーム実況や配信などを収益化している
- 高性能スペックが必要な環境(エフェクト処理、重いソフト)で仕事してる
こういう用途であれば経費化が認められやすくなります。
逆に、こんな場合は経費として認められない可能性が高いです👇
- 趣味のゲームがメインで、仕事での使用が少ない
- SNSや動画視聴が中心で、性能は過剰気味
- 使用割合が仕事<プライベート
- 仕事用のメインPCが別にある
「なぜ高性能なパソコンが必要なの?」と聞かれたときに、
「〇〇のために必要だからです」と明確に答えられない場合は、経費に入れないようにしましょう。
「高性能すぎると経費にできない」は本当?
ゲーミングPCは高性能だからこそ、
お値段もそこそこの金額になりやすいですよね。
「あまりにも高いと、経費にできないんじゃないの?」と思うかもしれませんが、
基本的には、高額だからといって、それだけで経費にできないというわけではありません。
たとえば、動画編集を本業にしていて、
「4K編集や重たいプラグインを動かすためにゲーミングPCが必要」なら、
高スペックでもしっかり業務用として説明できます。
逆に、「普通のパソコンでも十分動くソフトしか使わないのに、100万円のゲーミングPCを買った」場合、
税務調査のときに「この性能、どういうお仕事のために必要なんですか?」と聞かれても、
仕事に必要であることを証明できないですよね…。
なので、金額そのものよりも、
「そのスペックじゃないと困る理由」を説明できるかどうかが、判断の分かれ目です。
プライベートと兼用の場合は按分
仕事で使うだけじゃなく、プライベートでゲームを楽しむ頻度も高い場合は、
購入金額のすべてを経費にすることはできません。
そういう場合は家事按分(かじあんぶん)という方法を使って、
仕事で使ったと考えられる分だけを経費にする処理が必要になります。
按分の計算例はこんな感じ👇
・仕事7割、ゲーム3割 → 購入価格の70%を経費に ・平日は仕事用、休日はゲーム用 → 約70%を経費に
按分割合に厳密なルールはありませんが「なぜこの割合にしたか」を説明できることが大事です。
使用時間や用途の記録を残しておきましょう。
Q&A:ゲーミングPCと経費のよくある疑問
Q. 光るキーボードやLEDデバイスも経費にできますか?
A. 仕事で使っているなら経費にできます。
ゲーム実況や配信の演出として使っている場合は仕事との関連性が説明しやすいです。
純粋にデザインが好きで購入していて、プライベートでしか使わない場合は経費になりません。
Q. 自作PCも経費にできますか?
A. できます。パーツごとに領収書があれば、合計金額を1台のPCとして扱います。
金額が10万円以上になる場合は固定資産として減価償却の処理が必要です。
Q. 減価償却中のパソコンが壊れた場合はどうなりますか?
A. 廃棄した年に残っている未償却残高を全額経費として計上できます。
修理した場合は修理費用を「修繕費」として経費にできます。
まとめ:ゲーミングPCを経費にするときのポイント
- 仕事で使っているなら「ゲーミングPC」でも経費にできる
- 10万円以上は減価償却が必要になり、パソコンの法定耐用年数は4年
- 青色申告なら30万円未満は特例で全額経費にできる
- プライベートと兼用なら使用割合に応じて按分する
- 高額でも「そのスペックが仕事に必要な理由」が説明できればOK
「ゲーミングPCだから経費にならない」ということはありません。
用途と使用割合をきちんと整理して、説明できる状態を作っておきましょう。

