こんにちは!
公認会計士・クリエイター特化税理士の三橋裕樹です!
「撮影用にラジコンを使ったんですが、経費にできますか?」
「ラジコンを紹介・レビューする動画を出してます。本体やパーツ代は対象?」
「趣味と仕事が混ざってるんですが、按分とかできますか?」
ラジコンに強い愛を持っているクリエイターさんも多いかと思います!
この記事では、そんなラジコンが経費になるかどうかについて、
クリエイターさん向けにやさしく整理してみました!
基本は「仕事目的で使っているか」が判断のカギ
大前提として、経費になるかどうかは、
「その出費が売上を上げるために必要だったかどうか」で決まります!
- 仕事のために使っている → 経費になる可能性あり
- 完全に趣味・プライベート目的 → 経費にするのはNG
つまり、ラジコンと聞くと「趣味だよね」と思われがちですが、
仕事の一部として活用していれば、経費になる可能性もあるということ!
たとえば、
- レビュー記事やブログ、noteでラジコンの魅力を紹介・解説して収益を得ている
- MV、短編映像など、撮影用の演出アイテムとして使用
- ラジコン改造やカスタムを発信テーマに配信をして、収益を得ている
こういった場合は、売上を上げることとラジコンを使用することが、
密接に結びついてるといえますよね。
どのような場合でも、「実際に、どんな形で創作に落とし込んだのか?」を自分で把握できていて、
客観的に「この出費は仕事で必要だった」と説明ができることが大切です!
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趣味の場合は経費にならないので注意
ラジコンも経費になる可能性があるとはいえ、
次のような使い方だと「完全にプライベート」と判断されやすく、経費にはできません👇
- 休日に友人と遊んでいるだけで、業務とは無関係
- 購入後にレビューやSNS投稿などの発信を一切していない
- 「いつか使うかも」と思って買ったまま、開封もしていない
- 趣味で集めているだけで、作品や発信に使った実績がない
ほかにもありがちなのが、
「とりあえず買って、あとから動画やSNS投稿でカバーしよう」という後づけパターン。
もちろん、それが創作や配信コンテンツとして収益を得るために必要であれば問題ありませんが、
「Youtubeにアップしておけば経費になる」というわけではありません…。
ラジコンはそもそもの性質が「趣味」とみられやすいもの。
税務調査の場で、
- 「これは本当に業務の一部として使いましたか?」
- 「実際の仕事の中で、どう使われましたか?」
- 「売上とどう紐づいていますか?」
といった質問をされたときに説明ができないなら、潔く経費から除外しましょう!
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趣味と混ざるなら「家事按分」で一部だけ経費に
「週に1回は配信で使うけど、週3日は趣味で走らせている」
っていうクリエイターさんも多いですよね。
こんなときは、家事按分(かじあんぶん)という考え方で、
「使った分だけ経費にする」という処理ができます!
たとえば、一定期間のうち「10回中3回は仕事で使った」という場合には、
購入額やパーツ代の30%を経費に入れればOK。
この按分割合の決め方に厳密なルールはないですが、
按分に迷ったら、「時間」「回数」「用途の割合」などで計算してみるのがおすすめです!
また、家事按分しない場合でも、
仕事での使い方をざっくりでも記録しておくようにしましょう。
たとえば👇
- いつ・どこで・どう使ったかをブログやnoteで投稿しておく
- 帳簿に「●月●日 撮影用として使用」などと書いておく
- スケジュールアプリやメモアプリなどで使用記録をつけておく
「使った証拠」が残っていると、経費性の証明だけでなく按分割合にも説得力が出てきますよ。
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Q&A:ラジコンに関するあるあるなお悩み
Q. 保管用のケースやバッテリーなど周辺パーツも経費にできますか?
A. 撮影・制作など業務使用が明確なら、周辺アイテムも経費対象になります!
ただ、趣味としてカスタマイズ等を行っているときは、按分も検討に入れましょう!
Q. ラジコンイベントの参加費や交通費はどうなる?
A. 発信・取材・制作目的なら経費化できる余地があります!
プライベートでの参加の場合は、経費に入れないようにしましょう。
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まとめ │ ラジコンも、「仕事目的」なら経費できる!
- 発信や制作に使っていれば、ラジコンも経費にできる可能性あり
- SNSやYoutubeにアップすればいいわけじゃなく、売上・仕事に紐づいていることが大事
- 動画・帳簿・メモで使った記録を残しておくと説得力アップ
ラジコンであっても、創作・事業活動に活かしていれば経費にして問題ありません!