こんにちは!
公認会計士・クリエイター特化税理士の三橋裕樹です!
「先月は好調だったのに、今月は売上ゼロかも…」
「不安になって、夜ぜんぜん寝られない…」
こんなふうに、売上の“波”にふりまわされてしまうクリエイターさん、少なくありません。
でも安心してください。
売上に波があるのは、個人事業主、とくにクリエイターさんならむしろ当たり前なんです。
この記事では、「お金が不安定でも折れない力=“お金の耐性”」について、
クリエイターさん向けにやさしく解説していきます!
クリエイターに“売上の波”がある理由
まず前提として、個人事業主のクリエイターさんにとっては、
売上が毎月安定することの方が珍しいんです。
具体的には、こんな理由があります👇
- 季節性(夏は依頼が減る、年末は忙しい、など)
- 大きな案件が入った月と入らない月の差
- モチベーションや体調による生産量の変化
クリエイター業そのものが単発での依頼が多いビジネスですし、
その単発の依頼も、「毎月〇〇件取れる」って予測が立ちにくいですよね…。
サブスクのようなストックビジネスだったり、
教材販売・セミナー講師といった毎月一定の売上が見込まれるビジネスじゃないなら、
月ごとの売上って、変動して当たり前と思って大丈夫!
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お金の“波”に耐えるために必要なこと
売上の波があるたびに気持ちが揺れてしまうと、メンタル的にも体力的にも消耗します。
じゃあどうすればいいか?
これは、「お金の耐性」を育てていくのがひとつのカギになります👇
① 生活費の“固定費”を見直しておく
「売上が少ない月でも最低限これだけあれば暮らせる」
このラインを明確にすると、ざっくりした不安が「来月は〇〇円稼げれば最低OK」って感覚に変わります。
もちろん、固定費(家賃、光熱費、食費、消耗品など)が少ないに越したことはないですが、
節約を意識し過ぎて、心身を削るほど生活を切り詰めるのはNGです…。
②「使えるお金」「貯めておくお金」を分けて管理
急に売上が落ちたときに慌てないためにも、
予備費・緊急資金を日ごろから少しずつ確保しておくのが安心です!
たとえば、毎月1万円でも確保しておけば、1年間で12万円。
これがあるだけで、もし1ヶ月まるまる動けないときでも「固定費は払える」という気持ちの余裕になります。
③ 売上が良かった月も“全部使わない”
「今月めっちゃ稼げたから全部ご褒美に…!」と使い切ってしまうと、翌月がキツくなります。
波がある前提で、お金の“平均”を意識する感覚を少しずつ育てていきましょう。
その月の売上の20~30%を別口座に貯めておくのが理想ですが、日々の生活とのバランスで柔軟に考えましょう。
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落ち込む前に、“仕組み”で整える
お金の不安って、感情で解決するのはむずかしいけど、
仕組みで予防することはできるんです。
たとえば、こんな方法👇
- 月の支出上限(予算)を決めておく
- ご褒美用の財布(口座)を分けておく
- 前月の売上を翌月の予算として使う
こういった小さな工夫でも、「お金にふりまわされる感じ」をぐっと減らせるのでおすすめです。
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Q&A:売上の波に関するあるあるなお悩み
Q. 売上が安定している月でも、また下がるのがこわい…
A. その感覚、みんな持ってます。
だからこそ「今の安定を前提にしないこと」が大事!
調子がいいときも“貯めておく習慣”があると、心も未来も守られます。
Q. 波がつらいとき、どう気持ちを保てばいい?
A. 不安はゼロにはできないけど、「備えてある」ことが安心感につながります。
誰かと話す、お金の見える化をする…それだけでも違ってきますよ。
まとめ │ 売上の波は“ある前提”で動くのが正解
- 売上が毎月安定しないのは、クリエイター業ではよくあること
- 「お金の耐性」を育てることで、波にふりまわされにくくなる
- 不安定さを怖がるより、「どう備えるか」が心を守るコツ
お金の不安が創作活動に影響をださないように、一歩ずつ備えていきましょうね。