自戒でありつつ自己満の記事ですが、もしかしたら受験生の方にとって参考になるかも知れません…!
私は大学受験(現役)を控えた高校3年生の秋以降、毎日15時間以上勉強するという極端な生活をしてました。
それにも関わらず受験した大学(学部)全てに落ちるというダメダメな結果に終わり、文字通り何の成果も得られなかった訳ですが、それが良く悪くも今の自分に大きな影響を与えています。
大学受験(現役)時の失敗
高校入学時に漠然と志望大学を決め部活の合間に参考書を読んでいたものの、元々地頭が悪いうえに勉強の仕方というのを考えたことがなかったので、アウトプットを意識しないインプットのみの勉強を繰り返し何も身につかないまま部活の引退を迎えました。
本格的に受験専念の生活が始まりますが、予備校の模試を解いてみても無残な結果ばかり。自分はやっているつもりでも実力がつかない無駄な勉強をしていた訳ですから当然です…。
本番まで半年しかない状況で焦っていた私は、藁にもすがる気持ちで合格体験記を読み漁るのですが、そこで見つけたのが「半年で逆転合格!」というありがちな体験記。
そこに書かれていたのは、生活を全て合理化し一日15時間以上の勉強時間を確保するというもの。
(こういう勉強方法で成果を出す人もたまにいますが、そもそも勉強の仕方を分かっており、あくまで効率を重視したうえで量を重ねているタイプがほとんどだと思います。)
分かりやすく事態を解決する方法を探していた私は「じゃあ15時間以上毎日勉強すれば合格できるじゃん!」とその内容を深堀することもなく盲目的に実行しますが、それは睡眠時間を3時間以内にするという方法。
一番やっちゃダメな戦略です。
この結果、日を重ねるにつれて効率が著しく低下し、どれだけ勉強しても知識の定着・整理が進まないため、更に睡眠時間を減らして勉強時間を増やすという悪循環に陥ります。
そしてそのまま本番を迎え、冒頭の通り全滅。当然ですね。
大学受験(浪人)時の改善
私の家庭では浪人が元々認められていなかったのですが、あまりのダメさっぷりに両親がもう一年チャンスをくれることに。
現役時と同じことをやっても結末が見えてますので、以下の勉強スタイルに変更することにしました。
- 基本をひたすら固めることに時間を費やす。
- インプット後に必ずアウトプット。
- 翌日に前日の復習。
- 18時以降は自由時間。ゲームもOK。
- 予備校には通わず、市販の教材を徹底的にやり込む。
- 1週目、2週目はとにかく先に進んで全体像を把握。
- 基本的に自宅で勉強。(宅浪)
- 睡眠時間は最低6時間確保。
- 週に1回は休日を作る。
勉強の仕方を知っている人にとっては当たり前のことばかりだと思いますが、このスタイルに変えたことで初めて「知識が身に付く」という感覚を知りました。
結局、第一志望の壁を突破することはできませんでしたが、自分の中では行って良かったと思える大学に進むことができ、自分に合った勉強の仕方みたいなものを見つけられたことで公認会計士試験にも合格することもできたので、その後の人生に大きく影響を与えてくれた運命の1年間と言っても過言ではありません。
失敗は無駄じゃなかった?
上述のとおり、現役時代には何の成果も得ることができなかったわけですが、そこで得た経験は生きてます。
(今はそうならないようにコントロールしてますが)仕事には納期があり、時には終電や睡眠時間を無視して手を動かし続けなければならないことがあります。
(アドバイザリー業務に関与することを検討している人は、特に覚悟した方が良いかも…)
そのような時でも「キツイけど、やれば終わるんでしょ」と開き直るタフさや、「あの頃に比べたらマシ」といった最後の踏ん張りがきくようになりました。
長時間働くことは当然避けるべきことですが、どうしようもない時に使える最後の切り札を持ってる安心感は大きいです。
ちなみに、公認会計士試験の受験生活(基礎期)においても睡眠時間を削って勉強してましたが、長続きせずに倒れてしまい、勉強する気力を取り戻すために1か月間要しました。
また、監査法人時代にも同じようなことをして体調を壊したのですが、それだけ繰り返すといい加減自分のクセが分かりますので、独立する前に失敗を重ねることができて良かったなと思います。
◆余談
試行錯誤しながらお犬様をしつけていますが、そう簡単にはいきませんね。教育の難しさを感じます。
最近妻が出かけた際に、1パックで販売されているちょっと高めのコーヒーを買ってきてもらいます。同じものばかり飲んでいると飽きてしまうので、気分転換も兼ねて。
久しぶりにイソップのハンドソープを使いました。勿体なくてたまにしか使わないのですが、使う度に何だか気持ちが明るくなります。