こんにちは!
公認会計士・クリエイター特化税理士の三橋裕樹です!
「独立から数年経って、毎年ある程度の収入を稼げるようになった。」
そんなときに考えるのが、将来のための資産形成ですよね。
「貯金をなるべく貯めておいた方がいいのかな…」
「投資信託に回した方が安心?」
そんな風に考えているクリエイターさんは多いと思いますし、どちらも正しい選択肢だと思います。
そのうえで、あえてひとつ付け加えるなら、
自分自身や事業にお金を回すことが、最大の投資になることもあるということ!
この記事では、「事業への投資がなぜ大きなリターンにつながるのか」について、
クリエイターさん向けにやさしく整理していきます!
自分自身や事業に使ったお金は「未来の収益」を生む
長期の資産形成や節税目的で人気のNISA、iDeCO。
その基本戦略はインデックス型の投資信託にお金を投資し続けることで、
年間平均で3~5%の平均利回りを獲得し、複利の力で資産を伸ばすというもの。
もちろん安定感はありますし、わたしもお客様に強くおすすめしていますが、
大きく資産を増やすには長い時間(おおむね20年以上)が必要というデメリットがあります。
一方で、自分自身や事業にお金を投じた場合は、
数年間で数倍〜数十倍のリターンを生む可能性があります。
なぜなら、投資先が「自分自身のブランディング」や「事業の成長」に直結しているから。
たとえば、
- イラストレーターさんが液タブを購入(作業効率が倍になり、毎月受けられる案件数の上限アップ)
- 作曲家さんが音響機器を購入(作れる音源の幅が広がり、多様な楽曲制作が可能に)
- カメラマンさんがアクションカメラを購入(プロ目線の機材レビューとして新規収益の獲得)
- YouTubeさんrが機材を整える(動画のクオリティが上がり、登録者や再生数が増える)
- 多様な生成AIに課金(各AIの特異なジャンル、用途を把握し、新規ビジネスの発案)
- 肉体改造や肌質改善に課金(自己肯定感や外見の向上で、新規案件の獲得につながる)
このように、自分自身や事業に使ったお金は「直接収益に跳ね返ってきやすい」のが最大の特徴です。
金融商品に投資することとは違い、
努力や工夫しだいでリターンを大きく伸ばせるのが、自分自身・事業へお金を回しすことの魅力。
さらに、こうした投資はスキルや実績、
ファンの獲得といった「目に見えない資産」にもつながります。
「お金を使う → 経験や成果が増える → さらに収益が広がる」という循環をつくれるのが、
自分自身・事業に投資することの大きな強みなんです。
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「経費」として節税にもつながる
自分自身の外見にかけたお金や、サプリ・プロテイン代は経費にできないケースが多いものの、
事業にお金を回すと多くは経費として計上できるので節税効果もあります。
たとえば、
- 機材購入 → 工具器具備品や消耗品費として計上
- ソフトやサービス → 買いきりなら消耗品費、サブスク代は通信費に
- 研修・セミナー参加費 → 研修費に
- 専門知識、新しい技法の習得 → 新聞図書費や研修費に
こういった支出は「収益を増やす効果」+「税金を減らす効果」のダブルメリットがありますよね。
もちろんビジネスに「確実」はないので、事業にお金を回しても収益に結びつかないこともありますが、
新しいことに挑戦していく姿勢は、いつかビジネスで役に立ちます。
ただ、ここで注意したいのは「節税になるからといって無駄にお金を使うと本末転倒」ということ。
あくまで「事業に必要だから買った」ものが経費になり、
その結果として節税効果も得られる、という順序を意識しましょう。
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自分の努力、積み上げをブーストしてくれる
また、基本的にじっくり待ち続けるのが投資ですが、
自分自身や事業への投資は自分の努力次第で成果が変わるという大きなメリットがあります!
たとえば、
- カメラマンさんがレンズに投資 → 技術とポートフォリオが残り、今後の依頼にも使える
- ライターさんがPCをアップデート → 作業効率UPで長時間の執筆も快適に
- イラストレーターさんが学習教材に投資 → スキルが積み重なり、単価アップにつながる
- 筋トレや食事改善 → 体力がつき、長時間の制作に耐えられる
- 肌質改善や身だしなみ → 人前に出るときの自信につながる
- メンタルケアや趣味の拡大 → アイデアが湧きやすくなり、表現の幅が広がる
これらはいずれも、お金を出しただけで勝手に収益を伸びていくわけではありません。
でも、「自分の力があれば売上をさらに伸ばしてくれる」という点を踏まえると、
自分の努力や積み上げをブーストしてくれる力を秘めた種といえますよね。
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だけど、投資を軽視するのも違う
ここまで自分自身や事業へお金を回すことのメリットをお話してきましたが、
かといって、投資を軽視していいわけではありません。
なぜなら、事業収入や自己成長へのリターンは大きい一方で、安定性に欠けるリスクもあるからです。
案件の波、体調不良、流行の変化など、自分でやれることをやり切っていても、
コントロールできない要素で収入が上下することは珍しくありません。
とくに、いつまでも同じペースで働き続けることはできず、
将来のリスクに備えるという点では、間違いなく投資もやっておくべき価値があります。
そのため、理想のお金の使い方はコチラ👇
- 短期的・高いリターンを狙える → 自分自身や事業への投資
- 長期的・安定したリターンを積み上げる → NISAやiDeCoなどのインデックス型投資
この2つをバランスよく組み合わせることで、「攻め」と「守り」の両方を確保できます。
「事業にだけ全力」でも、「金融投資だけ」でも偏りすぎ。
両方を意識してお金の流れを安定化させ、より安心してクリエイター活動に集中できるようにしましょう!
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Q&A:自分自身や事業への投資に関するあるあるなお悩み
Q. 初年度から大きな投資をしても大丈夫?
A. まずは無理のない範囲でやっていきましょう!
売上が小さく資金繰りに不安があるうちは、まず生活費3ヶ月分の貯金確保が最優先です。
Q. 投資と浪費の線引きが難しいときは?
A. 「収益につながるかどうか」で考えてみましょう!
「いつか役立つもの」ではなく、「今、自分の事業に必要なこと」を意識すると無駄になりにくいです!
まとめ │ 自分自身・事業への投資はリターンが大きい
- 金融投資よりも自分自身・事業にお金を回したほうがリターンが大きくなりやすい
- 自分自身・事業にお金を回すと、自分の努力、積み上げをブーストできる
- 長期的には金融投資も大事。偏らずにバランスを大切に