こんにちは!
公認会計士・クリエイター特化税理士の三橋裕樹です!
個人事業主として働いていると、
自分に何かあったときのこと、いろいろ考えて不安になりますよね。
そんなときに、紹介や友達のつながりで「保険に入らない?」と声をかけられると、
「正直よくわからないけど、ひとまず入っておくか」ってなってしまいがち。
でも、勧められるままに契約すると、
本当に必要かどうか分からない保険料を払い続けることになりかねません。
そこでこの記事では、保険の勧誘を受けたときに立ち止まって考えたいポイントを、
クリエイターさん向けにやさしく整理していきます!
まずは「目的」を確認する
保険は入って安心するためのものではなく、リスクに備えるためのものです。
あとあと「なんで毎月こんな払ってるんだ?」とならないように、
契約前に「何のために入るのか?」を明確にすることで、不必要な加入を避けられます。
たとえば、
- 入院や手術の医療費に備える
- 働けなくなったときの収入減少に備える
- 自分に不幸があったとき、家族に生活資金を残すため
こういった「目的」が自分に当てはまらないなら、その保険は今すぐ必要ではないかもしれません。
逆に目的がハッキリしていれば、「民間保険はすべて悪だ!」と極端に考えず、
数ある商品の中から「これは必要」「これはまだ早い」と整理しやすくなります。
その結果として「どれも自分にはいらないかな」ってなるなら、もちろんそれでOK。
「何となく不安だから」ではなく、
具体的にどんなリスクをカバーしたいかを考えることが第一歩になります。
◆おすすめ記事


毎月の保険料は「続けられるか」で判断
収入に余裕があるときほど、
「月3,000円だから大丈夫」
「1万円でも安心のためなら」
こんな感じで、「安心」という言葉に負けてつい軽く考えてしまいがち。
でも、その小さく見える出費が何個も重なると、やがて大きな固定費になります。
とくに収入の変動が激しいクリエイターさんは、
固定費が重くなればなるほど、精神的プレッシャーも大きくなり、本業にも悪影響を与えかねません。
そのうえ保険は、リスクに備えるために加入しているものだからこそ、
「今、本当に解約しちゃって大丈夫なんだろうか」「来月、もし入院したら…?」と、
その備えがなくなることに強い不安を感じ、解約に踏み切れない人がすごく多いんです。
だからこそ、「必要な保険だけを必要な範囲で」加入するようにして、
生活費や活動資金を圧迫しない、収入が少し減っても続けられる金額か必ずチェックしましょう。
毎月トータル2,000円~3,000円くらいで済む、掛け捨て保険でも十分なことが多いですよ。
◆おすすめ記事


すでにある公的保障を知っておく
「もし入院したら全部自費で払うの?」と不安に思う方も多いですが、
民間保険がなくても公的な保障があることで、結果的に貯金で解決できるケースも少なくありません。
- 病気、けがの治療費や、お薬代は原則3割だけ負担
- 高額療養費制度で、入院費が月100万円超えても9割以上のお金が返ってくることも
つまり、普段の病院代も、急な病気・ケガでの入院も、
国民健康保険で基本的には備えられてると考えて大丈夫。
保険商品の説明を見ると、「あれも、これも」ってつい考えてしまいますが、
毎年しっかり健康診断してたり、大きなケガにつながる行動をしてないなら、
保険を手厚くする必要はないかも知れません。
◆おすすめ記事


即決しないで「持ち帰る」習慣を
勧誘の場では、相手の熱意や雰囲気に流されやすいもの。
とくに保険営業の人は、一度断られてから成約につなげるためのロールプレイを日々学んでいるので、
「最初は断ったんだけど、話を聞いていくうちに…」という人も少なくありません。
もちろん、話を聞いてみたことで必要な保険が明確になり、納得して加入するのは全然アリ!
ただ、「なんか疲れてきたし、面倒だから契約しちゃうか…」みたいな気持ちが少しでもあったら、
その場でサインをする前に、必ず一度持ち帰って冷静に考えましょう。
紙の資料やシミュレーションをもらっておけば、自分でネット保険と比較検討できますし、
信頼できる人に相談する時間をつくれるので、客観的に判断しやすくなります。
さらにChatGPTに相談するという選択肢もあるので、迷ったときは一人ですぐ決断しないのが鉄則!
誠実な営業担当者であれば、「持ち帰らせて」と言っても怒りませんし、
焦って契約するより、納得してから決めるほうが長期的に納得感を持って続けられますよ。
◆おすすめ記事


Q&A:保険に関するあるあるなお悩み
Q. 勧誘を断るのが苦手です…
A. 少し恥ずかしくても信頼できる人に同席してもらうのがおすすめ!
また、「今日契約するつもりはない」「次の予定が埋まってるから説明だけ聞きたい」といった感じで、
先に伝えてしまっても全然大丈夫です。
Q. 貯金が貯まってたら入る必要ない?
A. 想定されるリスク(ケガ、病気、死亡など)を十分にカバーできるなら、
あえて民間保険に入る必要はありません。
「リスクに備えるなら〇〇万円ほしいけど、今の貯金じゃ全然足りない」というときに、
少額の保険を使うことでリスクをカバーする、という使い方がおすすめです。
◆おすすめ記事

まとめ │ 保険の勧誘は「冷静に立ち止まって考える」のが大切
- 目的がないまま契約すると、「よくわからないけど高い固定費」だけが残る
- 生活費を圧迫しない金額で、自分に必要と思える保険だけを選ぶ
- その場で即決せず、持ち帰って比較・検討をすることで冷静に判断できる