税理士の肩書を持たない人が友達の代わりに確定申告をしてしまう理由

税務関連

こんにちは、三橋裕樹です!

納税者に代わって
確定申告書を作成したり申告をすることは税理士の独占業務です。

もし税理士の肩書を持たない人が
この法律に違反し確定申告を本人に代わってやってしまうと

2年以下の懲役又は100万円以下の罰金というペナルティが。

なかなか重い話なんですが
現実には内緒で作ってもらってる人って少なくないようです。

(私も過去に目にしたことがあるくらいなので)

でも何でそんなことをしてしまうんでしょうか?

法律違反ということを知らない

税理士の肩書を持たない人が
税務業務を代わりにやってしまう大きな理由は

そもそも法律違反ということを知らないからでしょう。

私もこの業界に興味を持つまでは知りませんでした。

税務業界に興味がなければ
税理士法なんてものがあることすら知りませんから

ふるさと納税とか不動産所得が発生して
今年から確定申告しなきゃ!ってなったとき

確定申告に慣れている知人を頼ってしまう気持ちも分かります。

やり方を簡単に教えるくらいであれば
何も問題はありませんが、

慣れている人からすると
教えるよりも自分が代わりにやった方がずっと楽なので

知らず知らずのうちに税務代理をしてしまうケースが現実には多いのではないでしょうか。

税理士にお願いするより安い

税理士の報酬が高いから
親しい友達に現金手渡しでお願いするってケースもあるようです。

もし記帳・確定申告を税理士に依頼する場合、
かなり安めの事務所に依頼しても50,000円くらいは請求されます。

でも友達に依頼する場合は30,000円で依頼することができるかも知れません。

依頼を受ける側からしても
休日片手間に申告書作るだけで30,000円手に入ったらなかなか美味しい話でしょう。

しかもその収入を申告することはないでしょうし。

そうなると、もし税理士法のことを知っていても
「まぁ、現金手渡しならバレないでしょ」と思って受けてしまうのも分からないでもないなぁと。

(もちろんダメですよ…!)

融通が利きやすい

税理士は自分の仕事や肩書を守るために
何でもかんでも経費に入れたりはできません。

なので納税者の方が
経費に入れたいと思っている支出であっても除外することも。

これに対して友達に記帳・申告をしてもらえば
ある程度融通してもらえることが多いのではないでしょうか。

「どうせバレないから平気だよ」って。

そうなると当然経費の金額が膨らみ
短期的に見れば納税額が減るか還付額が増加するので

「税理士に頼む理由なんて無い」と思ってしまうのではないでしょうか。

 

ただでさえ税金を払いたくないのに、

税理士と契約したら面倒なことたくさん聞かれるし、そのうえ報酬を請求される。

税理士の悪い面だけ見れば依頼したくない理由は山ほど出てきますが

それでも無自覚な法律違反をなくしていくためにも

「税理士に頼んで良かった」と思えるサービス提供をしていかなきゃいけませんね。

 

◆新しいこと

サンワサプライ エルゴノミクスマウス(スティックマウス)使用。私には合わないかもです…。