こんにちは、三橋裕樹です!
そろそろ年末が近づいてきましたが、
個人事業主の皆さまは少しずつでも記帳を始めてますか..!?
記帳をするうえで問題になりやすいのが、仕訳の計上日付です。
税金の計算という面だけで話せば、
同じ年のなかで仕訳の計上日付がズレていても大した問題はありませんが、
年をまたいでしまうとNG…。
今回は売上や経費の計上時期をザックリと説明し、
仕訳計上でミスしやすい点を簡単に紹介します!
売上の計上時期
基本的な話ですが、
売上の計上時期はモノを売ったりサービス提供が完了した時です。
コンビニであれば、
お会計を済ました瞬間に売上を上げることになりますし、
マッサージ店であれば、
施術が終わったら売上が上がることになります。
現金 ×× / 売上 ××
どの取引もこれくらいシンプルなら分かりやすいんですが、
クリエイター業の場合は入金が後日になることって結構ありますよね。
演奏家の方であれば、ステージに立っても報酬は2ヶ月後とか。
イラストレーターの方であれば、作品を納品した翌月に入金とか。
そういう場合は、
お仕事を完了した日に以下のような仕訳を計上しなければいけません。
売掛金 ×× / 売上 ××
そして、入金時は以下の仕訳を計上することになります。
現金 ×× / 売掛金 ××
これらを踏まえてちょっと考えてみてください。
2020年12月に成果物を納品して、
2021年1月にお金が入ってくるような場合。
もしお金に入ってきた売上計上をしてしまうと、
2020年に計上するべき売上が2021年に入ってしまいますよね。
冒頭で書いたとおり、税金の計算という面だけみれば、
同じ年内なら売上計上日が多少ズレてても問題にはなりませんが、
年をまたぐとその金額分だけ税金が変わってきてしまいます。
なので、年末間近に仕事完了したような場合には、
ちゃんと売上がその年に入るよう注意しましょう。
逆に、お仕事を完了するまえにお金をもらう前受取引の場合。
お金をもらった時点ではお仕事を終えてませんから、
以下の仕訳が必要です。
現金 ×× / 前受金 ××
そして、仕事が終わったタイミングで以下の仕訳を計上。
前受金 ×× / 売上 ××
前受取引のお客様が多い場合には、注意しましょう!
経費の計上時期
これに対して経費の計上時期は、
モノを買ったときやサービスを受けた時です。
文房具店で消耗品を買ったり
お客様を接待したり。
その時払ったお金を経費に計上することについては
何の疑問もありませんよね。
仕訳にするとこんな感じ。
消耗品費 ×× / 現金 ××
個人事業主の場合、
お金を払うタイミングと経費に計上すべきタイミングが合ってることが多いです。
なので、基本的に多くのお客様が
しっかり記帳できているように感じています。
ただ、それでもよくあるミスというのがありまして、
それがSuicaやPASMOといった交通系ICカードへのチャージです。
確かにチャージをした時点でお金を払ってはいますが、
お金をSuicaの中に入れただけでしかありません。
チャージしたお金を電車賃に使う人もいれば、
コンビニのお買い物に利用する人もいますよね。
場合によっては使わずに眠ってるなんてこともあるかも知れない。
なので、チャージ金額の領収証を持っていても、
それだけで経費にすることはできません。
使ったときに、経費の仕訳を計上するようにしましょう。
そうはいうものの、実務的なやり方として、
チャージした時点で以下のような仕訳を切ることもあります。
旅費交通費 ×× / 現金 ××
そのような場合、年末時点で交通系ICカードに残っている金額を
こんな感じで経費から除外してあげる必要があります。
前払費用(もしくは仮払金)×× / 旅費交通費 ××
チャージ金額によるミスがよくあることは
税務署も当然認識してますので、
年末時にきちんと調整してあげるようにしましょう!
◆編集後記
今日は愛犬をトリミングサロンへ。初めて行くお店。
愛犬の皮膚は生まれつき乾燥が激しくシャンプーNGなんですが、シャンプー無しでカットしてくれるお店があまり無く…。
たまたま近場で発見できて、料金もお安くやってくれたので助かりました。