こんにちは!
公認会計士・クリエイター特化税理士の三橋裕樹です!
自宅で仕事をしているクリエイターさんにとって、
地味に悩ましいのが「電気代って経費にしていいの?」という点ですよね。
とくに冷暖房費は仕事でもプライベートでも使うので、
どこまで経費にできるのか迷いやすいかと思います。
これ、結論から言うと、仕事で使っている分だけを家事按分で経費にできます。
全額を経費にするのはさすがに難しいですが、合理的な割合で計算すれば問題ありません。
この記事では、冷房・暖房代を経費にする考え方である「家事按分」について、
クリエイターさん向けにわかりやすく解説します!
そもそも家事按分とは?
家事按分とは、仕事とプライベートの両方で使っている支出を、
仕事に使った割合だけ経費にする考え方です。
この記事では冷暖房代について説明しますが、
それ以外にもこういった支出が対象になります👇
- 家賃・水道代・ガス代・電気代
- ネット回線代
- スマホ代
「100%仕事用ではないけれど、仕事でも必要になる支出」を使用割合に応じて経費にできるので、
実態があれば、カメラやゲーム機なども対象にすることが可能です。
冷暖房代の按分方法
冷暖房代など電気代の家事按分には、主に2つの方法がありまして、
実務上はこの2つのどちらか、もしくは組み合わせて計算するのが一般的です。
方法①:面積按分
家全体の床面積のうち、仕事部屋の占める割合で按分します。
(計算例) 家全体の床面積:50㎡ 仕事部屋の床面積:10㎡ 按分割合:10 ÷ 50 = 20%
方法②:時間按分
1日の使用時間のうち、仕事で使っている時間の割合で按分します。
(計算例) 1日の活動時間:16時間 そのうち仕事時間:8時間 按分割合:8 ÷ 16 = 50%
2つを組み合わせた計算例
どちらか一方だけで按分すると割合が高くなりすぎる場合があるので、
そういう場合は組み合わせることで、より納得感のある数字になります。
(計算例) 面積按分(20%)と時間按分(50%)を組み合わせると 20% × 50% = 10% 電気代が月1万円なら → 1万円 × 10% = 1,000円が経費
どの方法を使うかはご自身の状況に合わせて決めましょう。
按分の根拠はどう残せばいい?
家事按分を使って経費化するときも、難しい記録を用意する必要はありません。
たとえば、こういったメモが残っていれば十分です👇
- 家全体と仕事部屋の床面積のメモ
- 1日の仕事時間と活動時間のメモ
- どの計算方法で按分割合を決めたかの記録
- 会計ソフトの摘要欄に「仕事部屋分・面積按分20%・時間按分50%」などと入力
家事按分の方法に厳密なルールはありませんが、
「とりあえず半分」のような根拠のない按分割合は認められないリスクがあるので注意しましょうね。
Q&A:冷暖房代と家事按分のよくある疑問
Q. 電気代の按分割合は毎年同じにしなければいけませんか?
A. 生活状況や仕事環境が変わった場合は割合を変えても問題ありません。
ただし変更した理由をメモしておくことをおすすめします。
「去年より仕事時間が増えたので割合を変えた」など、説明できる状態にしておきましょう。
Q. 電気代の領収書は保管しておく必要がありますか?
A. 電気代は口座引き落としが多いのですが、根拠となる書類は残しておきましょう。
紙の検針票や、電力会社のWebサービスで確認できる請求明細などを保存しておいてください。
Q. 部屋が狭く、私生活も仕事も同じ空間になってしまう場合、按分はどうすればいいですか?
A. 面積での按分が難しいので、時間按分が現実的です。
1日の活動時間のうち仕事に使っている時間の割合を基準にしてください。
按分割合が高くなりすぎると税務調査で指摘を受けやすいので、実態に即した割合にしておくことが大事です。
まとめ:冷暖房代を経費にするときのポイント
- 仕事で使っている分は家事按分で経費にできる
- 面積按分・時間按分、または両方を組み合わせて計算する
- 按分割合の根拠をメモしておけば十分
日々の電気代も積み重なると大きな金額になります。
合理的な割合で計算して、きちんと経費として計上するようにしましょう。

