【確定申告はいつから必要?】配信者・Vtuberなどクリエイターの収益化と税金

クリエイターの税金・申告関係
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こんにちは!

公認会計士・クリエイター特化税理士の三橋裕樹です!

 

最近は、YouTubeやTwitch、REALITY、IRIAM、Mirrativなど、

いろいろなプラットフォームで配信活動をされているクリエイターさん、多いですよね!

 

「スパチャとかギフトでお金が入るようになったけど、申告って必要なの?」

「収益化を始めたばかりだから、まだ対象外かな?」

「副業でやってるから、そこまで気にしなくていい?」

 

この記事では、そんな「配信活動の確定申告、いつから必要?」という疑問について、

クリエイターさん向けにわかりやすく、やさしく解説していきます!

 

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確定申告が必要になるのは「利益」が一定額を超えたとき

まず大前提として、配信でお金が入るようになったら、

「利益」が出て入れば、金額に応じて確定申告の必要が出てきます!

(本来は「所得」なのですが、わかりやすく「利益」としています。)

 

目安となる金額は、以下のとおり👇

会社員、アルバイトをしながら、副業として配信してる場合

  • 「利益」が「年間20万円超」なら確定申告が必要

※「利益」が「20万円以下」でも、住民税の申告義務はあるので注意!(所得税のみ申告不要)

 

「開業届」を出して、専業で配信業をやっている場合(収入が配信だけの場合)

  • 「利益」が出てたら、確定申告をしたほうがいい(利益が48万円までは税金かからない)
  • (青色申告なら)「利益」が出てなくても、確定申告をしたほうがいい(赤字を繰り越せる)

 

副業として配信をしている場合は、20万円を超える「利益」が目安となりますが、

「開業届」を提出してるなら、「継続的に業務を行っている」ことの証明のためにも、

基本的に確定申告は毎年する、というふうに考えるようにしましょう!

 

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「利益」ってどういう意味?

ここ、よく勘違いされるポイントなので補足しますね!

実は配信で収益が出た(お金が入った)からといって、すぐ税金がかかるわけではなく、

儲けが出たとき、つまり「利益」が出たときに課税されます。

 

つまり、こういうこと👇

配信で得たお金(売上) - 配信活動にかかったお金(経費) = 儲けたお金(利益)

儲けたお金(利益) × 税率 = 支払う税金

 

たとえば…

  • スパチャやギフト収入:年間30万円
  • 活動にかかった経費(機材・配信ツール代など):年間15万円

この場合、利益は15万円。

 

副業の場合は、「利益が20万円以下」なので所得税の確定申告は不要となりますけど、

個人事業主の場合、税金はかからなくてもきちんと確定申告をしておいた方が無難です。

 

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収益が「まだ振り込まれてない」場合も申告は必要?

「口座にまだお金が入ってなければ申告しなくていいよね?」

そう考えてしまいがちですが、ちょっと待ってください!

 

特殊な考え方なんですけど、

たとえば12月の配信分の収益が、翌年1月に振り込まれるような場合は、

「お金はまだ振り込まれていない」のに、12月分の売上としてカウントする必要があります!

 

これは「発生主義」といって、実際にお金のやりとりがあったかどうかではなく、

「いつ完了したお仕事に対するお金なのか」という考え方に基づいて処理するルール。

 

「まとめてお金を引き出すためにプールしてる」「振込依頼してない」状態でも、

その年の12月31日時点で収益が発生していれば、「売上」としてカウントされます。

 

とくにYouTubeの収益やアプリのギフト収益などは、

管理画面上で「今いくら発生してるか」を確認できるようになっているため、

年末時点で発生している収益をもとに、「売上」の申告漏れがないようにしましょう!

 

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どの所得で申告すればいいの?

確定申告をする場合、

「どの所得区分で申告すればいいの?」と悩んでしまいますよね。

 

基本的に、配信者さん・Vtuberさんの収入は、

まず「雑所得」として申告するケースが多いです。

 

「雑所得」というのは、

事業規模がかなり小さかったり、本業が別にある人がお金を稼いだ時の所得区分。

そのため、副業でやってたり、学生さんがやるような場合は基本的にコレ!

 

ただし、次のような場合は、

「事業所得」として扱うことになります👇

  • 「開業届」を提出して、専業でやっている
  • 事業として積極的に活動している(法人とのコラボ、グッズ販売など)
  • 青色申告のメリットを使いたい

 

「事業所得」は本格的にビジネスとして配信業をやる人向けの所得区分なので、

「売上の大きさ」や「継続性」があるかどうかがポイントになります!

 

もしどちらにすべきか悩んだときは、税理士に相談するのがおすすめ!

 

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確定申告しないとどうなる?

「どうすればいいかわからないから、申告してない…」

気持ちはわかりますが、申告しなかった場合、あとからペナルティがつくことも…

 

代表的なものはこちら👇

  • 無申告加算税:納める税金に対して5%~30%上乗せ
  • 延滞税:申告が遅れた日数分、利息のように加算される

 

売上や利益が少ないときであれば、

そもそも「払うべき税額が少ない」のでペナルティも少額で済みます。

 

もし「放置しちゃってる…」ということがあれば、今すぐ税理士に相談して対応しましょう!

 

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Q&A:確定申告に関するあるあるなお悩み

Q. 収益が3万円くらいでも確定申告は必要?

A. 経費を差し引いて利益が出ていなければ不要!

副業の場合は、「利益」が20万円を超えるかがひとつの目安になります!

 

Q. ギフト収益の履歴が消えてしまったら?

A. なるべくスクショや月次の明細は保存しておきましょう!

サ終などで後から証明できなくなると、帳簿保存の要件を満たせなくなる場合があります。

 

Q. 雑所得と事業所得、どっちにすればいいか迷ってます

A. 「開業届」を出してなければ基本的には「雑所得」でOK!

ただ、継続的・本格的にやっているなら青色申告+事業所得の要件を満たすことで節税できます!

 

まとめ │ 配信での収益が出たら、確定申告の対象になるかも!

  • 副業でも、利益が20万円を超えると所得税の確定申告が必要
  • 「まだ振り込まれてない」収益も、発生していればカウント対象
  • 申告しないとペナルティがあるので、収益が出始めたら早めに準備を

知らないうちに「申告漏れ」にならないよう、きちんと準備しましょう!

 

\ 「やばい、忘れてた…」そんなときも /

期限後の確定申告、今からでも大丈夫。

帳簿がなくても、準備に自信がなくても、まずは税理士に相談してみましょう!

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