【公認会計士試験】独学合格は狙わず、大手予備校がベター!

公認会計士試験

こんにちは、公認会計士・税理士の三橋裕樹です!

大学生はようやく試験期間が終了し、長い夏休みに突入している時期でしょうか。

大学生の夏休みはとても長いので、休みの間に何をするかワクワクしますよね♪

大学一年生の時の記憶はほとんど残ってませんが、実力はともかくとして「学ばなきゃ!勉強しなきゃ!」という気持ちが強かったことだけは覚えてます。

地頭が悪かったので、大学入学してから周りの学生との知識・教養の差があまりに激しいことを痛感しました…w

今は公認会計士として仕事をしている私ですが、公認会計士を目指そうと思ったのは大学入学前です。

その時は漠然と「いつかは公認会計士になりたいな」くらいの感覚でした。

そして、その夢を実現するべく大学入学とともに独学で簿記1級の勉強を始めるのですが思うように進まず…。

結局、大学3年生の終わりになって公認会計士の講座に申し込むまで、簿記の試験に合格したことが一度もありませんでした。

改めて振り返ると酷い有様ですね…笑

私のダメっぷりはともかく、大学生のうちから公認会計士試験の合格を目指す人って意外と多いかと思います。

会計系最高峰の国家資格なので、簿記を学び始めた大学生にとっては目指すべき頂点として見えるのかも。

そこで今回は、簿記1級の独学合格に失敗した後、公認会計士試験に転向した私から大学生に向けたアドバイスを記事します!

スバリ、独学合格は目指すな!!

私が、公認会計士試験に独学をオススメしない理由を書いていきます!

受かりたかったらさっさと大手予備校に申し込みましょう!

※この記事は一般的な学力を有する方に向けて書いております。ズバ抜けて頭が良い人には参考にならないと思いますので、ご留意ください。

独学合格できる人は稀

当たり前の前提からお話をしますと、公認会計士試験に独学で合格できる人は本当に稀です。

受験において最も大事なことは自分の実力を見極めて、そのレベルに合った勉強をすること。

それにも関わらず、私のように「資格試験「半年・独学」勉強法」といったような本を読んで、

俺も半年で公認会計士試験に合格するぜ!

と暴走する人が少なくないのが現実…。

実際に私は簿記1級の勉強を独学していた頃、そのままの流れで公認会計士試験も独学で目指そうとしてました。

今思えば明らかに現実が見えてない訳ですが…。

確かに、私の知人でも数人ですが独学で公認会計士試験に合格した人はいます。

しかしながら、公認会計士試験は10,000人が願書を提出し、1,000人程度しか合格しない試験です。

そして、その願書提出者のほとんどが大手受験予備校に通い、勉強に励んでいる人達です。

その大手受験予備校に通うメリットはさまざま。

  • 過去の問題分析
  • 記憶に定着しやすい講義
  • 理解しやすいテキスト
  • その年の論点別優先度整理
  • 講師による個別の質問・相談対応

他にもありますが、これだけ見ても圧倒的です。

そんな人たちを相手に独学で戦って勝てる自信がありますか?

あったら独学勝負でもいいかも知れません。

しかし、現実的に独学で成功できる人は滅多にいないということを肝に銘じた方が無難でしょう。

実際に私も独学で簿記1級の勉強をしていましたが、予備校の講義を受けて初めて簿記というものを正しく理解することができました。

プロの講師による詳細な説明を聞き、正しく理解をしたうえでアウトプットを重ねれば独学とは比べ物にならないスピードで勉強を進めることができます。

公認会計士試験の講座は講義数が膨大なため、「独学じゃないと短期合格は不可能」という意見は分からなくもないです。

しかし。独学で合格した人と同じ勉強法で合格を目指すのは、この試験においてリスクが大き過ぎるんじゃないでしょうか。

公認会計士試験は相対試験

これも大手予備校を進める大きな理由なのですが、公認会計士試験は相対試験です。

一次試験である短答式(マーク式)試験は7割を目安とする絶対得点で合否が分かれますが、二次試験である論文式(記述式)試験は得点率という偏差値に似た指標で合否が判定されます。

そのため、受験生の大半が解ける問題を間違えると論文式試験で合格することは一気に難しくなります。

逆に言うと、どの受験生も得点できないような問題は捨てて良いということです。

この点、大手予備校に通っていればテキストや答練(模試)に優先度が記載されているので、A〜B論点をしっかり固めれば論文式試験でも大怪我することはありません。

しかしながら、独学の場合はこの辺りの取捨選択がとても難しいのではないでしょうか。

ネットでは大手予備校の教材が流通してますが、公認会計士試験は試験委員がコロコロ変わるので過年度の問題だけ見て自分が受験する年の出題予想をするのは困難ですし、何より時間が勿体ないです。

大手予備校であれば受験生の代わりに講師がやってくれますので、自分は勉強に集中すれば良いだけ。

こういった戦略の面でも独学にはかなり不利な試験といえます。

大手予備校なら2年程度で合格可能!

いかがでしょうか。

独学で合格できる人は確かに存在するのですが、そのレアケースに自分が当てはまるのか。

これは本当によく考える必要がありますよね。

もちろん確実ではありませんが、大手予備校で勉強すれば2年程度で公認会計士試験に合格できる可能性がグッと高くなります。

独学受験は確かに短期合格できるかも知れませんが、下手すると実力が伸びない無駄な期間を過ごすことにもなりかねません。

実際に、私のように「簿記は仕訳を暗記する科目なんだ!」なんて愚かな思考で勉強を続けて、2年間独学したにも関わらず一回も試験に合格できないこともある訳です。

皆さんが私ほど間抜けだとは思いませんが、この記事を読んだことで「独学はリスキーなんだ!」という考えが少しでも頭に入れば幸いです。

ちなみに、私は申し込んだ時期もあって合格までに2年半かかってますが、講座開始から10ヶ月後に受けた短答式試験で「あと1問正答してれば合格」という状態まで持っていくことができました。

なので、本当に公認会計士になりたいのであれば無難に大手予備校に2年通って、その期間はガッツリ勉強するというのが王道です!