こんにちは!
公認会計士・クリエイター特化税理士の三橋裕樹です!
「税理士ってもう不要じゃない?」
「ChatGPTに聞けば、大体わかるし」
「わざわざ契約しなくても、自分でやれば…」
こういう声、今後だんだん増えてくると思ってます。
たしかに、ChatGPTってとても優秀。
私自身、お仕事の情報整理やアイデア出し、筋トレメニュー、メンタルケアと毎日活用しまくってます。
でも「ChatGPTがある=税理士はもういらない」と言えるかというと、まだちょっと違う。
この記事では、「AIがあれば全部OK?」と迷ったときに知っておきたい、
ChatGPTと税理士、それぞれの“上手な使い分け方”をクリエイターさん向けにお伝えします。
ChatGPTでできることは、どんどん活用しよう!
まず大前提として、ChatGPTは自分で考える力を引き出してくれる、最高の相棒です。
税金とか確定申告関連でいえば、こんなこと👇
- 経費の判断基準の一般的な考え方
- 確定申告のやり方の流れ
- インボイス制度の概要 など
これらをざっくり知るには、とても心強いツール!
「概要だけ知りたい」とか、「何から調べたらいいか分からない…」というときの入口にもなります。
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でも、AIでは“判断”や“責任”までは引き受けてくれない
AIは情報を集めてくれるけど、その判断が本当に正しいか、実際に適用して大丈夫かは保証してくれません。
具体的にはいえば、こんなこと👇
- 自分の事業に合う経費の判断
- 税務署対応や税務調査リスクの管理
- 曖昧な領収書の経費判断や根拠説明
こういったグレーゾーンの“さじ加減”や、最終的な責任は、ChatGPTには担えない部分。
その情報が正しいかのチェックや、判断が分かれるときのリスクは自分が引き受けなきゃいけません。
ほかにも、「〇〇特例適用の計算をして」といった形で、
具体的な計算をさせようとすると、税率が間違ってたり、計算式が違ったり…。
とっても便利なことは変わりませんし、今後さらに洗練されてくのは間違いありません。
でも、AIとの付き合い方については、まだまだ注意が必要な点も多い、というのが率直な意見です。
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「迷ったときに相談できる人がいる」という安心感
税理士ならではの役割って何かというと、
「ひとりで抱えなくていい」という状態が作れることなんです。
たとえば、
- この処理、自分のケースを踏まえて合ってるかな?
- 今後のリスクはどういうことが想定されて、どう対策すれば?
- この特例、自分は申請すべきなのかな?
- そろそろ法人成りをしたいけど、生活との兼ね合いを考えたらどうなの?
そんなときに、AIではカバーできない“実務と経験に基づくサポート”が力になります。
制度を知っていることと、それを個々のケースに当てはめる力があること。
この間にはやっぱり大きな差があって。
そこをうまく整理して、お客様に安心をお届けするのが税理士の役目なんだと思います。
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Q&A:ChatGPTに関するお悩み
Q. ChatGPTに聞いた内容を、自分で判断して申告したらダメ?
A. ダメってことはありません。ChatGPTの情報が合ってることも多いです。
でも、判断ミスがあったときのリスクは、すべて自分で背負うことに。
内容によっては「一度税理士に確認しておけばよかった…」と感じる場面もあります。
Q. ChatGPTと税理士、両方使ってもいいの?
A. 個人的には、むしろそれがベストだと思います。
ChatGPTで調べてみて、方向性をざっくり掴んだ上で、
「ここだけ税理士に相談してみよう」という使い方がおすすめです。
まとめ │ ChatGPTも税理士も、うまく頼っていい
- ChatGPTは優秀だけど、判断や責任まではカバーできない
- 税理士は「安心して前に進むためのパートナー」になれる
- 迷ったときは、AIと人の両方を使って、自分を守っていこう
情報が溢れる今、「何を信じるか」より「誰と進むか」が大事になる場面もあります。
AIにも、専門家にも、ちゃんとそれぞれの役割があるので、
ひとりで抱えすぎず、頼れるところにはうまく頼っていきましょう。