こんにちは!
公認会計士・クリエイター特化税理士の三橋裕樹です!
「フリーランスでも使えるの?会社員じゃなくてもOK?」
「毎年寄付してるけど、いまいち制度のことわかってない」
「返礼品って課税されないの?」
そんなふうに、ふるさと納税のこと、なんとな〜く知ってるけど深くはわからないという声、
実はとても多いんです。
この記事では、ふるさと納税の仕組みとメリットを
クリエイターさん向けにわかりやすく解説していきます!
ふるさと納税って、どういう制度?
ざっくり言うと👇
- 好きな自治体に「寄付」できる
- そのお礼として“返礼品”がもらえる
- あとで「寄付金額-2,000円」だけ、税金(所得税と住民税)が安くなる
たとえば:
30,000円寄付 → 所得税・住民税合わせて28,000円税金が安くなる
つまり、「2,000円だけ自己負担になるけど、税金を前払いすることで返礼品がもらえるよ」
みたいなイメージで覚えておくと分かりやすいです!
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フリーランス(個人事業主)でも使えるの?
ふるさと納税は会社員じゃなくても、
所得がある人なら、だれでも使えます!
ただし、次の2点には注意👇
- 所得によって税金を安くできる限度額がある
- 確定申告する人は「ワンストップ特例」が使えない
それぞれ簡単に説明しますね。
①所得によって税金を安くできる限度額がある
ふるさと納税は地方自治体に対する寄付金となるため、
税務上は「寄付金控除(寄付金税額控除)」として扱われます。
その年の所得に応じて、税金を安くできる寄付金の上限があるので、
ふるさと納税バイブル さんのような個人事業主向けのシミュレーションサイトを使って、
上限額を確認してから寄付を行うようにしましょう!
②確定申告する人は「ワンストップ特例」が使えない
ふるさと納税を行うと、寄付金の証明書と一緒に、
「ワンストップ特例」の申請用紙が封入されてます。
「ワンストップ特例」というのは、会社員の人が確定申告をしなくていいように、
寄付先が少なければ「自動で税金を安くしてあげるよ」という制度。
なので、確定申告を行う個人事業主の場合は、ワンストップ特例を使うことはできません!
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メリット①|節税できて、しかも“いいもの”がもらえる
ここからはメリットのお話!
ふるさと納税の魅力は、なんといっても返礼品が実質タダでもらえるお得感!
たとえば、こんなものをもらう人が多いです👇
- 日用品(トイレットペーパー、洗剤など)
- 高級お肉やお米、海鮮
- 季節のフルーツやお酒
稼ぎが大きいとその分上限額も増えるので、
印税が跳ねたクリエイターさんは、数十万円出して高級家電を返礼品としてもらうなんてことも…!
ちなみに、1点注意したいのが、
返礼品って実質タダで貰っているので、「一時所得」として課税対象になります。
ただ、一時所得には50万円の特別控除があり、
返礼品はだいたい寄付金*30%以内とすることが決められているので、
150万円以上寄付するようなことがなければ、基本的には税金は取られず、申告書にも載せなくてOK!
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メリット②|控除される税金の中身は?
ふるさと納税で税金が安くなるっていうけど、
所得税が安くなるのか、住民税が安くなるのか、よく分かってない人、意外と多いです!
結論を言うと、控除されるのはこの2つどちらもです👇
- 所得税:確定申告をするときに還付される
- 住民税:翌年の住民税が安くなる
それぞれで節税される金額は、ざっくりいうとこんな感じ!
- 所得税は、「(寄付金額-2,000円)*所得税率」だけ安くなる
- 住民税は、「(寄付金額-2,000円-所得税の節税額)」だけ安くなる
ちなみに、会社員の方が「ワンストップ特例」を使うと、
「(寄付金額-2,000円)」まるまる住民税だけ安くなるので、
「住民税が安くなる!」という意見も正解だし、「所得税・住民税どちらも安くなる!」という意見も正解。
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Q&A:ふるさと納税に関するあるあるなお悩み
Q. 寄付しすぎるとどうなるの?
A. 控除上限を超えた分は“普通の寄付”扱いになります…。
もちろん返礼品は届くけど、税金は安くならないので注意!
Q. 確定申告での記入ってむずかしい?
A. 寄付先から届く「寄付金受領証明書」を見ながら、専用の欄に入力するだけ!
基本的には、
- 寄付年月日
- 寄付先
- 寄付金額
を入力するだけなので、難しくありません!
まとめ │ ふるさと納税は、クリエイターにもやさしい節税術!
- 2,000円の負担で豪華な返礼品&税金控除が受けられる
- 「所得」があるなら、確定申告をすれば誰でも受けられる
- 使いすぎ注意!限度額は事前にシミュレーションしよう
「なんとなく知ってたけど、よく分からなくてやってなかった!」という人は、
今年からチャレンジしてみましょう!