こんにちは!
公認会計士・クリエイター特化税理士の三橋裕樹です!
「実況で使ってるゲームソフトって、経費にできる?」
「収益化はまだだけど、配信には使ってる…。どう処理すればいい?」
これ、あるあるなお悩みですよね。
ゲーム実況は配信者としての仕事として疑いないものだけど、
ゲームそのものは趣味の筆頭みたいなもの。
この記事では、そんな「ゲーム実況用ソフトの経費判断」について、
クリエイターさん向けにやさしく解説していきます!
仕事で使っていれば、経費になる可能性あり
税務上、経費になるかどうかのポイントは、
その支出が、売上を得るために必要あるかどうか。
そのため、ゲーム実況に実際に使っているソフトは、経費になる可能性が高いです。
つまり、動画制作や配信活動という「売上につながる仕事の一環」でゲームソフトを使っているなら、
そのソフトは立派な「業務用の出費」として扱うことができるということ。
たとえば、こういった使い方はどうでしょう👇
- YouTubeやTwitchで実況プレイ動画を投稿している
- ライブ配信で実際にプレイしながらトーク・解説をしている
- ストーリー考察やBGM紹介、攻略レビューなどの解説系コンテンツに使っている
これらはすべて、「作品づくり」「発信活動」のために使っていて、
かつそのまま収益につながるものですよね。
「ただ遊んでるだけ」と思われないか不安…という声もありますが、
実際にどう使っているかが大事です!
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収益化していなくても「業務目的が明確」ならOK
よくある疑問が、
「まだ収益化してないけど、経費にできるんですか?」というもの。
この質問、実はすごく多いんです。
「お金を稼げていないのに経費って変じゃない?」
「ただの趣味だと思われないかな…」
特に活動を始めたばかりのクリエイターさんほど、不安になりますよね。
基本的には、「収益が今出てるかどうか」だけではなく、
「収益に結びつく業務目的で使っているかどうか」も含めて判断されます。
たとえば👇
- これからチャンネルや活動の軸を育てていく準備フェーズ
- 実況練習・話し方・編集スキルなどを身につけるためにプレイしている
- noteやX(旧Twitter)、TikTokなど他の発信活動にも活用している
こうした活動も、将来的に収益につながる「事業の一環」と見なされる可能性があります。
ほかのビジネスで言えば、売上が伸びる前の講座受講料や仕入代って、経費になりますよね。
同じように、クリエイターの世界でも「活動の準備段階」や「基盤づくりの支出」は、
しっかり経費にできる余地があるんです。
もちろん、
- なんとなく趣味で実況してるだけ
- 配信活動と全く関係ないゲーム
- 1年間のほとんどプライベートで使ってるゲーム機
- ただのコレクション目的で買った基盤
- プライベートでやってるゲームアプリの課金
こういったケースで経費に入れるのはNG。
「ゲームは趣味的な要素が強い」というのは否定できないので、
「この分はきちんと仕事に直結してます!」と言えるゲーム代だけ経費にするようにしましょう!
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「私用と仕事が混ざってる場合」は按分を
ゲームに限らず、趣味としても楽しめる出費は、
プライベートとの境界線があいまいになりがちですよね。
「仕事用で買ったけど、プライベートでも遊ぶ」
というような場合は、「家事按分(かじあんぶん)」により、
「仕事で使っている割合」に応じて費用の一部だけ経費にするという処理方法も使えます。
たとえば👇
- 単発企画で配信したゲームだけど、あとはずっと趣味で遊んでる
- 配信したいゲームソフトのために買ったけど、他のソフトも遊ぶゲーム機
こういう場合は、100%仕事用とは言えないですよね。
そのため、一定期間の総プレイ時間のうち、
「実際の配信でのプレイ時間」「配信のための裏作業時間」などをもとに按分割合を算定して、
経費にするようにしましょう!
ただ、たとえば4,000円のゲームソフトを実況・配信したことで、
収益が数万円を超えたりするような場合は、仕事とのつがなり・収益性を疑いようがないですから、
実務上は、全額経費に入れてるケースが多いんじゃないかなと思います。
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証拠や記録はしっかり残そう
収益がしっかり出ていても、まだ収益化できていない場合でも、
あとから説明できる記録がないと「趣味ですよね?」思われるリスクもあります。
税務調査で突っ込まれたときにもきちんと説明できるように、
以下のような証拠を残しておくのがおすすめ👇
- 実況に使っている動画のリンク(YouTube等)
- 使用した配信回数やプレイ時間のメモ
- 領収証がなければ、購入履歴やスクリーンショット(ダウンロード画面など)
「どうやって使ってるか」を自分なりに記録しておくことで、
経費性の説明にも説得力が生まれますよ!
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Q&A:ゲーム代に関するあるあるなお悩み
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Q. ゲーム機本体は経費になりますか?
A. 仕事で実際に使っていれば可能です!
ただし高額なものは減価償却や按分が必要になるケースも。気になる方は税理士に相談を!
-
Q. 続編や追加DLCを買った場合も経費になりますか?
A. 本編と同じく実況や動画で使っていればOKです!
ただし「一度も仕事で使ってないDLC」などは経費にならないので注意!
まとめ │ ゲームソフトも“仕事で使っていれば経費”に
- 実況や動画制作に使っていれば、ゲームソフト代も経費の対象に
- プライベート利用が混ざる場合は「家事按分」で一部だけ計上
- 記録や証拠を残すことで、あとから安心して説明できる
趣味に関連するような支出でも、実際に仕事に活かされているなら経費にできる可能性ありです!