こんにちは!
公認会計士・クリエイター特化税理士の三橋裕樹です!
「毎月メン限に課金してるけど、これ経費になるのかな…?」
「推しのライブや配信、めちゃくちゃ創作の参考になってるんだけど…」
そんなお悩みを抱えてるクリエイターさん、多いのではないでしょうか。
結論から言うと、「仕事とのつながり」がちゃんと説明できれば、
経費として認められる可能性はあります!
この記事では、Vtuberさんや配信者さんのメンバーシップ代が経費になるかについて、
クリエイターさん向けにやさしく解説していきます!
メンバーシップへの課金は「ただの趣味」?
Vtuberさんや配信者さんのメンバーシップに課金すると、
こんな特典が得られますよね👇
- メンバー限定の配信やチャットに参加できる
- オリジナルスタンプやバッジ、限定壁紙などの特典が使える
- ファン限定の最新情報や舞台裏トークが聴ける
これだけ見ると、基本的には売上につながるようなお仕事の支出ではないので、
税務調査でも純粋な「娯楽」としてみなされる可能性が高いとは考えます。
でもちょっと視点を変えてみると、
この「内側」ともいえる世界が、創作活動のインスピレーション源になることも多いんですよね。
たとえば、
- 配信者のキャラづくりや世界観の作り方
- ファンとの距離感やコメントのさばき方
- 「魅せ方」や「構成力」など、表現全体の設計
こういった部分に魅力を感じて、
「自分の配信にも活かしたい」「あの雰囲気を参考にしたい」と考えるクリエイターさんも多いはず。
そのため、「趣味っぽいからダメ」ではなく、
売上につながるような、仕事としての要素はどれくらいあるか、
これが経費性があるかを判断するうえでのカギとなります!
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クリエイターが経費にできるのはこんなケース
たとえば、以下のような状況なら、
「業務に直接関係している」と説明しやすく、経費にできる可能性があります👇
- 自分もVtuber/配信者として活動していて、配信スタイルの研究のために観ている
- 動画編集や音響演出の参考にするため、演出やトーク構成を分析している
- イラストや漫画の表現の参考として、キャラ性や世界観づくりを学んでいる
「メン限でしか観られないコンテンツを分析して、それを創作に落とし込んでる」なら、
売上を得るための参考資料として説明がつきますよね!
さらに具体的に言えば、
- 配信のトークテンポを参考にして、自分の動画編集に活かした
- 配信者のキャラクター性を研究し、自分の漫画の登場人物づくりに反映した
- 限定配信で学んだ「視聴者との距離感」を、自分の配信やSNS活用に応用した
こうしたアウトプットがあると、
「趣味の範囲を超えて、業務として活用している」ということが、客観的に主張しやすくなります。
税務調査で説明するときも、
- メン限視聴がどんな業務に役立っているか
- どうアウトプット・収益化しているか
といった仕事とのつながりが見える形にしておくのがコツです!
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経費にしにくいケースもある?
逆に以下のようなケースでは、
経費としては認められない可能性が高くなります👇
- 視聴目的が「完全に趣味」「推し活」だけ
- 活動内容と全く関係ないジャンルのメン限に加入している
- 創作や発信への活用がない(または不明瞭)
少し具体的に言うと、
- 自分の職業はイラストレーター
- メン限でゲーム実況を観てるだけ
- 特に配信を研究しているわけでも、収益につながるような発信にもつなげてない
という場合は、「それ、仕事に関係ないのでは?」と指摘されても仕方ないですよね…。
もちろん、「娯楽=悪」ではありません。
メン限配信を視聴したり推し活することで気分転換になるなら、それだけで価値あることです。
でも、その出費は経費と明確に区別をするようにしましょうね!
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帳簿にメモするときのポイント
もし経費として計上するときには、
こんな証拠・記録を残しておくのがおすすめ👇
- Googleなどの支払履歴のスクショやPDF
- メンバーシップに課金した理由のメモ
- どんな作品使ったか、どう配信に活かしたかのメモ(「作品名:●●●」、「配信に活かした記録」など)
「資料に使ってるよ」と言うだけじゃなくて、
「ちゃんと使ってるよ」と示せるようにしておくといざというときに説明しやすいです!
自分が税務調査する側になったつもりで、「この証拠なら認められる?」と考えてみましょう!
もし、「仕事に活かしてるのは間違いないけど、正直プライベートな要素もある…」
というような場合は、家事按分(かじあんぶん)により50%だけ経費化することなども検討しましょう!
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Q&A:メンバーシップ代に関するあるあるなお悩み
Q. メン限費用、どうやって帳簿に書けばいい?
A. 月額料金を「通信費」、「資料代」、「研究費」のいずれかで処理すればOK!
摘要欄に「チャンネル名 メンバーシップ費(業務研究用)」などとメモしておくと!
Q. 領収書はもらえないけど大丈夫?
A. 基本的には、カード明細や決済履歴(GoogleアカウントやPayPal)を保存しておけば問題ありません!
まとめ │ 私用に見えても「業務目的」なら、経費になる!
- 配信の視聴も、使い方次第で「仕事のインプット」になる
- 創作や発信へのつながりが見えると、経費として認められやすい
- 「趣味5割、仕事5割」みたいな家事按分も検討しよう!
実態にあった税務処理をしながら、創作と推し活をどっちも楽しんでいきましょう!