こんにちは!
公認会計士・クリエイター特化税理士の三橋裕樹です!
「ついついイベントで買っちゃった同人誌、でも資料として参考にもしてる」
「同人誌でも、仕事用で買ったものは経費にできるの?」
そんなお悩みをもつクリエイターさん、多いと思います!
そこで、この記事では、同人誌(薄い本)が経費になるかについて、
クリエイターさん向けにやさしく整理してみました!
基本の考え方は「仕事に必要な支出かどうか」
税務上、経費になるかどうかのポイントは、
その支出が、売上を得るために必要あるかどうかです!
- 仕事で使っている・創作や発信に反映されている → 経費にできる可能性あり
- ただの趣味 → 経費にはできない
そのため、「ただ好きで読んでいる」だけではNGですが、
「仕事の資料として活用している」といった実態があれば、同人誌も経費になります!
たとえば、こんなケース👇
- 構図・表現・セリフ回しの研究に使っている(漫画家さん・イラストレーターさん)
- キャラの衣装デザインや色づかいを参考にしている(コスプレイヤーさん・アパレル系デザイナーさん)
- ジャンルやカップリングの人気傾向を探っている(同人作家さん)
こういった使い方をしているなら、お仕事とのつながりが見えますよね。
逆に、
- 開封していないまま積まれている同人誌
- ただのコレクションとして所有しているだけのもの
こういったものを「資料として使っている」と後から主張しても、税務調査では認められにくい…。
「職業的に必要そう」だから経費に入れるのではなく、
「何に使ったのかを、自分の言葉で説明できるかどうか」が判断の分かれ目です!
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経費として計上しやすい同人誌の例
同人誌と一口に言っても、ジャンルや内容は本当に多種多様ですよね。
その中でも「仕事にしっかり関連している」と説明しやすいものは、経費として認められやすくなります。
たとえば、こんな感じ👇
ケース | 経費になりやすい理由 |
---|---|
人気ジャンルの新刊チェック | ジャンル動向のリサーチ目的として説明できる |
セリフの言い回しや構図の研究 | 表現技法の学習資料として扱える |
読者ニーズや人気カップリングの傾向を把握 | 今後の作品企画やプロモーションに活かせる |
同人誌即売会でのライバルサークルの研究 | ブース設計や頒布物の工夫に繋がる情報収集 |
「創作活動の向上に直接つながっている」と説明できることが大事です。
たとえば、
- 「この同人誌を読んで構図やトーン処理の表現を参考にした」
- 「今人気のジャンルを理解して、次回のイベントに向けたテーマを決めた」
- 「表現規制の方向性を確認して、自分の作品づくりで線引きを見直した」
など、具体的な使い方が見えると、より説得力が増します!
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使った記録を残しておくのが安心
同人誌を経費に計上するときは、
「作品づくりや調査にちゃんと活用しました」と説明できる記録があると安心です。
購入履歴だけでは仕事との関連性が伝わりにくいため、
日頃からちょっとしたメモや痕跡を残しておくことがポイント。
たとえば、次のような記録があると、
税務調査で突っ込まれたときにも、スムーズに対応しやすくなります👇
- 制作ノートに「構図の参考にしたページ」や「表現技法で気づいた点」などをメモしておく
- 帳簿の摘要に「○○の参考資料」としてタイトルを添えて記載する
- 制作途中の資料フォルダに、参考にした同人誌の表紙や抜粋をスクショで残す
- ブログやnoteで「この同人誌のこの表現が勉強になった」など自分なりの発信をする
- 完成した作品と、参考にした同人誌をセットで保存しておく(あとから見て関係がわかるように)
もちろん、コレを全部残さなきゃいけないというわけではなくあくまで一例。
ただ、こうした記録は、「資料としての実態がある」と証明するうえでとても有効です!
できる範囲で、創作とのつながりを残すようにしましょうね。
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Q&A|同人誌に関するあるあるなお悩み
Q. 成人向け同人誌も経費になりますか?
A. はい!内容が成人向けかどうかは直接の問題ではありません。
仕事に活かしているかどうか、資料としての目的があるかが重要です!
Q. コミケや同人誌即売会で買った本も経費にできますか?
A. もちろんできます!交通費・入場料・同人誌の代金、いずれも経費になります。
基本的に領収証の発行がないイベントの場合は、出金伝票を残しておきましょう!
Q. 自分の好きなジャンルの本を経費にしたいのですが…
A. 「仕事に使っている」なら経費にできます!
趣味と疑われても反証ができるように、仕事に必要という実態と記録を残しておくのがポイントです。
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まとめ │ 同人誌も、「仕事の資料」として使うなら経費になる
- 同人誌も、仕事に活かしているなら経費になる可能性がある
- 構図・セリフ・ジャンル分析などが目的なら資料と判断しやすい
- 趣味と疑われやすいからこそ、きちんと証拠を残そう
仕事にも活かしている大事なインプット資料だからこそ、きちんと根拠をもって経費にしましょう!