【週刊誌・マンガ雑誌は経費にできる?】クリエイターがネタ探し・資料として使ってる場合は?

クリエイターの税金・申告関係
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こんにちは!

公認会計士・クリエイター特化税理士の三橋裕樹です。

 

「ネタ探しのために読んでる週刊誌とか、経費にできますか?」

動画編集、漫画、イラスト、シナリオ制作…など、実際にいろいろな業務で、

雑誌を参考にされているクリエイターさん、多いと思います。

 

この記事では、週刊誌・マンガ雑誌を経費にできるかどうかについて、

クリエイターさん向けにやさしく解説していきます!

 

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原則:「個人的な読書」は経費にならない

税務上、経費になるかどうかのポイントは、

その支出が、売上を得るために必要あるかどうかです!

 

たとえば、こんな使い方👇

  • 仕事の合間に暇つぶしとして読んでいる
  • 好きな作家・アイドル・声優の連載を追っている
  • 話題に乗り遅れないように、なんとなくトレンドを把握している

こういった場合、「趣味としての支出=私的出費」と判断されてしまいます。

 

とくにマンガ雑誌や趣味要素の強い雑誌は、

娯楽性が強く「業種に関係なく誰でも読むもの」と見なされやすい媒体。

 

そのため、「仕事のために読んでます!」という主張には、

それなりの根拠や説明が求められるんです。

 

「仕事でも使ってるけど、趣味も混ざってる」というケースも多いので、

全部がNGというわけではないですが、「経費にする理由」が言えるかどうかが分かれ目になります!

 

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経費になる余地があるのはこんなケース

以下のように仕事との結びつきが明確な場合は、

「資料費」や「研究費」として経費にできる余地があります!

  • 連載記事や特集の切り口を参考にして、企画構成や見出し表現を研究している
  • ストーリー展開やセリフのテンポ感などを作品づくりに活かしている
  • SNSやブログで雑誌の内容を紹介・解説している(引用・レビューなど)
  • 自分の作品や動画で、雑誌の話題をネタ・アイデアソースとして使っている
  • 馴染みのない業界について、業務に活かすために研究材料として使っている

 

さらに具体的にいうと、こんな感じ👇

  • 雑誌の特集記事をもとに、YouTubeでトーク動画を制作
  • 編集の参考として、構成やキャッチコピーの表現を分析
  • キャラづくりやセリフまわしの研究のためにマンガを読み込む
  • トレンドを意識したテーマ選びて、発信のネタに使った

 

「この雑誌を読むことが、作品づくり・発信につながっている」ということを説明できれば、

「業務関連性がある支出」として扱いやすくなります。

 

ちなみに、マンガ雑誌や情報誌を定期購読してたり、サブスクリプション契約している場合も、

仕事目的であれば、購読料を経費として処理してOK!

この場合も、「どう使ってるか」を明文化しておくと安心です。

 

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注意!「完全に趣味」と見なされるケース

逆に、こんなケースも正直ありますよね👇

  • 特定ジャンルに偏って購入(グラビア誌、アイドル誌など)
  • 保存・コレクション目的
  • 購読してるけど仕事と無関係な内容のものばかり
  • 毎週なんとなく買っていて、使い道があいまい
  • 「気分転換」「ネタ探し」としての習慣的な購読

 

このように、「誰がどう見ても趣味」な買い方や使い方だと、

たとえクリエイターさんであっても経費としては認められません…。

 

とはいえ、絶対にNGというわけではありません!

「アイドルのインタビューを元に、ライティングの研究をしている」

「キャラ設定の参考に、表情・ポーズを分析している」

など、明確な使い方があれば説明の余地も。

 

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具体的な証拠・記録があればさらに安心

「仕事のために買った雑誌です」と言葉で伝えるだけでは、なかなか説得力が伝わりにくいもの。

でも、次のような「記録」や「見える形のアウトプット」があれば、説明しやすくなります👇

  • 読んだ雑誌の内容を「制作メモ」や「ネタ帳」に残しておく
  • 「このページの演出が参考になった」など、スクラップやコメント付きで保存
  • noteやブログ、SNSで「雑誌から得た気づき」や「考察」をアウトプット
  • 読んだ雑誌の発売日と、自分の作品公開日をひもづけて説明できる
  • 雑誌内のネタをもとにした動画やマンガなど、具体的な制作物がある

 

たとえば、あるVTuberさんが、

グラビア誌の構図やポーズを参考に配信サムネイルを作ったとして。

 

その過程をX(旧Twitter)で軽く紹介していたり、

「構図に悩んだときに読んだ雑誌」として言及していれば、

「ちゃんと活用されているな」と第三者にも伝わりやすくなります。

 

もちろん、ネタ帳や制作ノートのような非公開の記録でも、

「いつ・何に使ったか」が残っていればOK。

 

ちょっとした一言メモや、日付入りのスクショでも十分なので、

税務調査があったときに、「その支出が業務のためだった」といえる根拠として残すようにしましょう!

 

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Q&A:週刊誌、マンガ雑誌に関するあるあるなお悩み

Q. 書籍と雑誌で、経費判断に違いはありますか?

A. 基本は同じですが、雑誌は「娯楽性」が強いぶん説明がやや重要になります!

なんでも経費に入れようとせず、説明のつく範囲で!

 

Q. Kindleで読んでる場合は?

A. 紙かデジタルかは関係ありません!

読み方、媒体ではなく「どう仕事に使ってるか」がカギです!

 

Q. 毎号買ってるけど、たまにしかネタにしてない…

A. 全額を経費にするのは難しいかも。

定期購読している場合でも、「この月はしっかり仕事目的だった」と言える分だけ経費にしましょう!

 

まとめ │ ネタ集め・研究として使っていれば雑誌も経費になる

  • 雑誌は「娯楽」と「仕事のインプット」の境目が曖昧になりがち
  • 作品や投稿など、外に出る形で活用していれば経費にできる可能性
  • 参考になった点や使い道のメモがあれば、より説明しやすい!

あなたの創作を支える「ネタの引き出し」として使っているなら、堂々と経費にしましょう!

 

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