こんにちは!
公認会計士・クリエイター特化税理士の三橋裕樹です!
「原画展に勉強目的で行く予定なんだけど、経費になる?」
「ゲームイベントの参加費、趣味じゃなくて資料視点で使ってるつもり」
こういったクリエイターさん、とても多いと思います!
この記事では、展示会のチケットって経費になるの?という点について、
クリエイターさん向けにやさしく整理してみました!
経費にできるかの判断は「仕事のためかどうか」
税務上、経費になるかどうかのポイントは、
その支出が、売上を得るために必要あるかどうか。
そのため、趣味として楽しむ目的で行くだけなら、
原画展やアニメ展示会、ゲームイベントのチケット代は、基本的に経費にはなりません。
というのも、マンガ、アニメ、ゲームそのものが「趣味」「娯楽」と見なされやすいため、
そのイベントのチケット代も、当然プライベートなものと扱われやすい性質があるんですよね…。
もちろん、「作品づくりの参考にしたくて行ったんです!」というケースもあると思いますが、
ただ口頭で説明するだけでは、税務調査では経費として認められにくいです。
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「仕事に必要なインプット」であれば経費にできる
では具体的に、どんなケースなら経費として認められやすいのかというと、
「作品づくりにちゃんと活かしてます!」という、仕事とのつながりが見える場合です!
たとえばこんなパターン👇
- 展示の照明や構成、作画テクニックを観察・研究した
- 印刷表現、色の使い方、空間の演出などを学びに行った
- ゲームのUI/UX設計や、イベントの導線や構成の研究をした
つまり、単なる「ファンとして楽しんだ」わけではなく、
「仕事に役立てるぞ」という視点で見に行ってるか?がポイントになります。
そのため、漫画家さん、イラストレーターさん、ゲーム開発者さん、
といったクリエイターさんなら、イベントとお仕事のつながりを説明しやすいのではないでしょうか。
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チケット代を経費化するための根拠材料
経費として認めてもらうには、領収証や支払履歴が残っているだけでなく、
「事業との関係」を形に残すことがコツです!
たとえば👇
- 展示会で気になったレイアウトや配色をスマホで撮影して残しておく(OKの作品のみ)
- 気づいたことや感じたことをメモして、あとで作品に反映させる
- SNSやnoteで「取材レポ」や「構成の工夫ポイント」などを発信する
- 「この色使い、〇〇展で見たあの作品を参考にしたんです」みたいに、制作の裏話で明かす
こうやって「実際に活かしてます」という行動や成果が見えると、
「これは仕事のための支出だったんだな」と納得してもらいやすくなります。
もちろん長編のレポートを書いたりする必要はなくて、
- イベント参加の目的
- イベントで得た学びや参考になった点(必要に応じて写真・画像など)
- 実際に活かした点
こういった内容がシンプルにまとまっているだけでも、
税務調査の場で説明するための証拠として使えるので、できる範囲で残すようにしましょう!
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Q&A:イベントに関するあるあるなお悩み
Q. 現地で買った図録とかグッズも経費にできる?
A. 仕事の資料として活用できれば経費にできます!
プライベートで買った自分へのお土産は、経費にしないようにしましょう。
Q. イベントに一緒に同行した仲間との食事会は経費になる?
A. 打ち合わせや親交を深めるといった、業務関連のコミュニケーションであれば経費にできます!
Q. 複数回行くこと自体に問題ありますか?
A. 複数回行くことと仕事の関係性を説明できれば、回数の制限はありません!
ただし、回数が多すぎると「趣味扱い」されるリスクが上がるので注意!
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まとめ │ 原画展やイベントのチケット代も、経費にできるかも
- 原画展、イベントのチケット代は、「ただ観るだけ」じゃ経費にならない
- 創作に活かすためのインプットという目的なら、経費できる可能性がある
- 「何のために」「どう活かしたか」が説明できることと証拠が大切
インプット活動もクリエイターにとっての大切な自己投資!
記録と目的を明確にしつつ、しっかり経費にしていきましょう!