クリエイターが推しの円盤(DVD、Blu-ray)を買ったら経費になる?判断ポイントを解説

クリエイターの税金・申告関係
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こんにちは!

公認会計士・クリエイター特化税理士の三橋裕樹です!

 

好きなアーティストさんや声優さんのDVD・Blu-rayといった、いわゆる推しの円盤

ファンならつい購入してしまいますが、「これって経費になるの?」と疑問に思ったことはありませんか?

 

この記事では、推しの円盤が経費になるかどうかその判断ポイントと注意点

クリエイターさん向けにやさしく整理します!

 

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原則として「仕事に使っていれば経費にできる」

税務上、経費になるかどうかのポイントは、

その支出が、売上を得るために必要あるかどうか!

  • 企画、創作や制作の資料・参考として活用 → 経費にできる余地あり
  • 完全にプライベートで楽しむだけ → 経費にはできない

 

つまり、推しの円盤(DVD、Blu-ray)であっても、

創作のための資料等に活用しているなら、経費にできる余地があるということ!

 

たとえば、

  • 映像演出やカメラワークの研究に使用
  • ライブ、イベントでのパフォーマンスの参考に使用
  • 連載作品のライブシーンでの描写参考に使用

 

こうしたケースであれば、「資料・研究用」として説明できるため、

経費として認められる可能性が高くなります!

 

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趣味として楽しむなら経費にできない

推しの円盤(DVD、Blu-ray)を買うとき、

気をつけたいのは「それが本当に仕事のための支出か?」という点です。

 

たとえ動画や音楽があなたの創作活動に影響を与えるとしても、

購入や鑑賞の目的が単なる趣味や娯楽であれば、基本的には経費にはできません…。

 

たとえば、こんなケースは経費にしづらいです👇

  • 完全にプライベートな楽しみとして購入し、感想やレビューも発信していない
  • 鑑賞しても、作品内容を仕事に直接活かしていない
  • 仕事とは無関係のジャンルや内容を選んでいる

 

税務調査では「業務との直接的な関連性」が重視されるため、

仕事の成果やアウトプットにどうつながるのかが説明できないと経費計上は認められません。

 

単に「モチベーションが上がる」「推しを応援したい」といった理由では、

残念ながら業務関連性が弱く見られます…。

 

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私用と兼用する場合は家事按分

とはいえ、「仕事の資料として使ったけどプライベートでも鑑賞を楽しんでる」

っていうクリエイターさんも多いですよね!

 

こういった場合、「全部を経費」は難しくても、

使用割合に応じて一部を経費にする家事按分(家事按分)という処理が可能です!

 

割合はケースバイケースですが、たとえば、

  • 購入後に制作資料として使ったのが全体の3割、趣味としての鑑賞が7割 → 30%経費

こういった方法で按分割合を計算することになります。

 

按分割合の決め方に厳密なルールはないですが、

「回数」や「時間」などをもとに算定すると、説明もしやすいですよ!

 

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記録を残して説明できる根拠を整える

経費として認められやすくするには、

「どう業務に使ったか」を証明できる記録が欠かせません。

 

とくにライブ、イベントの円盤は基本的に趣味として買うものと見られやすく、

「仕事用です」と言うだけでは説得力が弱く、税務調査で経費として認められない可能性も。

 

たとえば推しの円盤を購入した場合、次のような形で業務利用の証拠を残すと説明もしやすいです👇

  • 制作途中の企画書や台本に、円盤の使用場面や引用箇所を記載
  • 視聴しながらメモを取ったノートや分析資料の写真やPDF
  • 動画や配信内で円盤の一部を参考資料として映したシーンのスクショ

 

これらは、単なる自己満足ではなく

「業務として活用した事実」を裏付ける大きな証拠になります。

 

ちょっと手間ではありますが、

あとあと自分が困らないように、できる範囲で記録・証拠を残すようにしましょう!

 

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Q&A:推しの円盤に関するあるあるなお悩み

Q. 円盤を買ったが結局私用にしか使わなかった…

A. 当初は業務に利用する予定だったものでも、結果的に使わなければ経費にできません…。

もし企画などのために購入し、取引先都合等でボツになった場合は、

そのやり取り・背景などを残すことで経費として認められる可能性もあります!

 

Q. レンタルや配信購入も経費にできる?

A. はい、業務利用が明確なら、サブスク代やレンタル代も経費にできます!

その場合でも、「仕事に使った」ことが分かる記録・メモなどを残すようにしましょう。

 

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まとめ │ 推しの円盤は「資料・コンテンツ利用」すれば経費に

  • 推しの円盤であっても、企画・資料・研究用であれば経費になる可能性あり
  • プライベートでの鑑賞もする場合には、家事按分で一部を経費に
  • 使った記録や成果物を残すと税務調査でも説明しやすい

創作活動をするうえでも大事なインプット。きちんと経費にしましょう!

 

\ 趣味と仕事の境界で迷ったら /

推し活アイテムやグッズ購入も、使い方によっては経費にできるかも?

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