【クリエイター向け】売上が伸びてきたときの「お金の貯め方・使い方」まとめ

クリエイターのお金の話
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こんにちは!

公認会計士・クリエイター特化税理士の三橋裕樹です!

 

独立開業してから毎年売上が少しずつ伸びてくると、

うれしい反面こんな悩みが出てきませんか?

 

「この調子で売上が伸び続けるとは限らないし、うまく使っていきたい…」

「老後に備えて、今からやっておくべき優先事項ってなんだろう?」

「買いたいものはたくさんあるけど、どこまでお金って使っていいんだろう?」

 

収入が増えてきたときほど、お金との付き合い方を整えることがとても大事!

 

そこでこの記事では、売上が伸び始めたクリエイターさんに向けて、

お金の貯め方・使い方のポイントをやさしく整理してみました!

 

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まずは「住民税」「社会保険」分を最優先でキープしよう

売上・利益が増えてきたときにまず備えたいのは、住民税・社会保険料の支払いです!

よくあるのは、こういうケース👇

  • 収入が急に増えて、趣味や欲しかった機材にお金をどんどん使う
  • でも経費がそこまで増えずに、税金・社会保険料が前年よりも大きく増加
  • 事前にお金を用意してなくて、納税のタイミングで慌てる

 

クリエイターさんの場合、確定申告をすることで所得税の還付を受けられるケースが多いですが、

住民税と社会保険は確定申告をしてから数か月後に納付書が届くので、

あらかじめ備えてないと致命的なダメージになりがち…。

 

そのため、売上が増えてきたときも、

できれば売上の25〜30%を別口座にプールしておくのがおすすめ!

こうすることで、「納税資金だけは絶対確保」という安心感が得られます。

 

また、具体的な方法としては、

  • あまり使うことがない預金口座か、新しい口座を作って「税金用口座」にする
  • 売上が入金されたらすぐに「税金用口座」に移す
  • 住民税や社会保険料の支払い以外には基本的に使わない

このように仕組みをつくっておくと、

「あ、今月中に住民税払わなきゃ」ってときにも落ち着いて対応できますし、

普段使ってる預金口座から多額のお金をいきなり払うことがなくなるので、ストレスになりにくいです!

 

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貯金は「生活費6か月分」を目標にしよう

つぎに意識したいのは、生活防衛資金の確保!

個人事業主として働いていると、会社員と違って毎月の収入が一定ではありませんよね。

さらにクリエイターさんの場合は、季節的な変動が激しいこともよくあること。

 

そのため、急に仕事が減ったり体調を崩したときのために、

理想としては、生活費の6か月分を目安に貯金しておくと安心です!

(例)
1か月の生活費が20万円 → 120万円を目標に

 

もちろんいきなり半年分のお金を一気に貯めるのは難しいので、

こちらも「税金用口座」と同じように、「生活防衛資金用の口座」を作ってコツコツ備えるのがおすすめ!

 

たとえば、

  • 収入に余裕がないときは1万円~2万円貯金
  • 大型案件など収入が一気に入ってきたときは5万円貯金

みたいなイメージで、無理なく貯金を進めていきましょう。

 

ポイントはコチラ👇

  • 少額な時があってもいいので毎月貯金を続ける
  • 「税金用口座」と同じように、収入が入ったタイミングですぐ別口座に移す

まずは生活費3ヶ月分をひとつのゴールとして目指してみると続けやすいと思います。

 

もちろん、生活防衛資金は「いざという時のため」ではあるものの、

  • 新しいチャレンジや投資も気持ちに余裕を持ってできる
  • 「今月仕事が取れなかったら、来月の支払いどうしよう」という不安から解放される

というメンタル面の安定につながる効果が想像以上に大きいです。

 

とくにお金に困っているときは、条件が悪い仕事でも引き受けざるを得なくなってしまうので、

そうならないためにも、少しずつ用意していきましょう!

 

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残ったお金は「投資」「自己投資」「趣味」にバランスよく

納税と生活費を確保したうえで、それでもお金が残っているようであれば、

投資、自己投資、趣味にバランスよく使うのがおすすめ!

  • 投資:NISAやiDeCoなど、少額からコツコツ積み立て。早めに始めて複利を味方につける。
  • 自己投資:機材のアップデートやスキル習得に回すことで、さらに収入を増やすタネにする。
  • 趣味:自分が好きなことにお金を使える枠を決めておくと、使いすぎ防止にも。

 

たとえば「残ったお金が10万円ある」としたら、

  • 3万円 → 投資
  • 4万円 → 自己投資
  • 3万円 → 趣味

こんな感じで、どれか1つに偏り過ぎないようにすると、

より「お金をうまくコントロールできてる感」を得やすくなります。

 

ここで意外と盲点になりがちなのが趣味に使うお金。

わたしもそうですが、お金を貯めることや資産形成に意識が向きすぎると、

趣味にお金を使うことに抵抗が出やすくなります。

 

でも、趣味がある人にとってはそれが働く活力になりますし、

趣味に注力することで、本業のお仕事だけでは触れられない世界と接点を持つこともできるので、

「今月はこのくらい使っていい」と自分に許可を出してあげましょう。

 

ちなみに、「残ったお金は投資に全ツッパしてFIREを目指す」というのもアリなんですが、

投資でより多くの成果を得るためには「継続して長期間投資し続ける」ことが何より大事です。

 

さらにいうと、個人事業主の最大の強みは短期間で収入を増やせるチャンスがあること。

自己投資をすることで事業が加速すれば、前年より20%以上売上を伸ばすことだって十分可能!

 

これらを踏まえると、よほどお金の使い道に困っている場合でなければ、

バランスよくお金を使ったほうが、様々なチャンスに巡り合える可能性が高く、

メンタル的にもしんどさがないんじゃないかなと思います!

 

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Q&A:お金に関するあるあるなお悩み

Q. 投資はいつから始めるべき?

A. 理想をいえば、今すぐはじめるべきです!

もちろんいきなり数万円から始める必要はなくて、まずはNISAに数千円でも全然OK。

まずは投資そのものに慣れることを目的にやってみるのがおすすめ!

 

Q. 自己投資って具体的に何がおすすめ?

A. まずは作業環境周りにお金を少しかけてみると、明確に作業効率に差が出るのでおすすめです!

あとは、「このスキルがあれば今すぐ仕事の幅を増やせる」という場合など、

今すぐアウトプットにつながるインプットにはお金をかける価値アリ!

 

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まとめ │ 売上がアップしたときこそ、方針を決めよう!

  • 「税金用口座」に住民税・社会保険料に充てるお金を残しておく
  • 「生活防衛資金用の口座」に生活費6ヶ月分のお金を貯めておく
  • 残りは「投資・自己投資・趣味」にバランスよく振り分ける

 

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