こんにちは!
公認会計士・クリエイター特化税理士の三橋裕樹です!
個人事業主として活動していると、
思わぬところでお金のトラブルが起きることってありますよね。
この記事では、実際に私が相談を受けたことのある「クリエイターのお金トラブル」の中から、
「他の人もありそうだな」って思う代表的な3つの事例をやさしく紹介します!
① 請求書を送ったつもりが、送ってなかった!
イラストレーターAさんは、継続案件で納品を終えたあと、
請求書の送信を後回しにしているうちに忘れてしまい、数ヶ月後に未入金に気づきました。
クライアント側からも「請求来てなかったから、支払予定リストに入ってなかった」と言われてしまい、
案件が終わってから半年後にようやく入金するという結果に。
💡防ぐポイント:
- 納品後すぐに請求書を出す習慣をつける
- Googleスプレッドシートなどで「請求管理表」を作る
- 「請求済み/未請求/入金済み」を見える化しておく
取引先の企業によっては、
「〇日までに請求書が届かないと、予定より1ヶ月遅れの振込になります」ということも珍しくありません。
特に大型案件が終わったあとは、気が緩んでついつい雑務を後回しにしがちですが、
自分の生活を守るためにも、請求書発行忘れには気を付けましょう。
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② 思ったより利益が出てて、税金が払えなかった!
動画クリエイターBさんは、1年間ガッツリ仕事を受けて売上がどんどん拡大。
でも、経費の管理をほぼしておらず、確定申告直前に「意外と利益が出てた…」と焦ることに。
結果的に、予定よりも多く税金がかかってしまい、
納付のために急遽資金をかき集めることになってしまいました…。
💡防ぐポイント:
- 毎月ざっくりでも利益を確認しておく
- 売上だけじゃなく「利益ベース」で見る習慣を持つ
- 年末までに予測できると、節税策も立てやすくなる
業績が好調な時こそ、見込まれる税金や出費をシミュレーションすることが大事!
また、毎月入ってくるお金が増えると、どうしても気が大きくなって奮発してしまいがち。
税金をざっくりとでも予測して、それに備えてお金を残す習慣をつけておきましょう。
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③ 知人のすすめで参加した研修が高いし、自分に合わなかった!
音楽クリエイターCさんは、
「この研修は経費になって節税対策できるし、スキルアップにも役立つよ」
と知人にすすめられるがまま、「本当に必要か」を深く考えずに、数万円する研修に参加しました。
でも実際には、「あー大事なこと言ってるな」「これはいつか役立つかも」と思いつつ、
今の自分のお仕事には直接活かす機会がなく、1ヶ月後には研修内容もほとんど忘れてしまい、あとで後悔…。
💡防ぐポイント:
- 高額なサービスや契約は「一晩寝かせる」くらい慎重に
- セミナーや研修への参加前に、専門家や先輩クリエイターに一言聞いてみる
- 「節税になるからからとりあえずやってみる」は、結果的に損をすることも
経費になって節税対策できたとしても、
無駄にお金が出て行ってしまえば、自分の首を絞めることになってしまいます。
利益が出たときこそ、「節税対策!」の言葉に惑わされないようにしましょう!
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Q&A|よくある質問
Q. 請求書って、フォーマットは何でもいい?
A. 規定の書式はありませんが、発行日・請求金額・支払期限・振込先などは忘れずに!
Excelやmisoca、freeeなどでもOKです!
Q. 自分で利益を計算するのが苦手です…
A. 売上 − 経費 のシンプルな式だけでもOK!
まずは「今月いくらの利益で、お金はどれだけ残ったか?」をざっくり書き出すクセをつけていきましょう。
まとめ │ 失敗から学べば、お金のトラブルは防げる
- 請求や契約の「うっかり」は事前チェックで回避可能
- 利益を“感覚”で捉えるのは危険。ざっくりでも管理しよう
- 不安だからこそ、「相談する習慣」が自分を守ってくれる
トラブルは誰にでも起こりうるもの。
でも、「次はこうしよう」と思えたら、それも立派な前進です。