こんにちは!
公認会計士・クリエイター特化税理士の三橋裕樹です!
「売上そんなに多くないし、節税とかって関係ないよね…?」
そんなふうに思ってる方、けっこう多いかもしれません。
でも実は、売上が500万円以下でも使える節税制度はしっかりあるんです!
この記事では、若手クリエイターさんでも使いやすい節税策を、
やさしくまとめて紹介します!
① 青色申告の「10万円 or 65万円控除」
まずは基本中の基本!
青色申告をするだけで、「所得から控除できる金額」が増える制度。
- 帳簿がカンタンでも → 10万円控除
- 複式簿記&確定申告書に貸借対照表つければ → 65万円控除
これの何がすごいかって、お金を使ってないのに最大65万円も経費が増えるのと同じってところ。
出費がないのに毎月約54,000円も経費を増やしてくれるって、よくよく考えると異常です。
青色申告をするためには、その年の3月15日までに税務署に申請が必要!
複式簿記も、会計ソフトを使えば初心者でも作れるのでオススメ!
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② iDeCo(個人型確定拠出年金)
次におすすめしたいのが、iDeCo!
文字だけ見ると分かり辛いけど、いわゆる「自分で年金を作る投資」です!
公的な年金だけじゃお金足りないから、自分で備えてくれたらその分メリットあるよ、という制度。
毎月5,000円~68,000円の範囲で投資する金額を選べるんですが、
なんと、投資した金額がそのまま「全額所得控除」になります!
つまり節税しながら未来に備えられる制度!
ただ、「年金をつくる」という目的のため、
60歳まで投資したお金を取り崩せないっていうデメリットはありますけど、
続けられる範囲で続けておくと、資産形成にもなるのでおすすめ!
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③ 小規模企業共済
こちらはiDeCoの次におすすめしたい制度!
「自分で退職金をつくる投資」として有名な小規模企業共済です。
毎月1,000円~70,000円の範囲で投資する金額を選べて、
iDeCoと同じように、投資した金額がそのまま「全額所得控除」になります!
ただし、こちらもデメリットがあって、
事業を廃業せずに、加入から20年以内に途中解約すると元本割れ、
つまり投資した金額より少ない金額で戻ってくることになります…。
こちらも、iDeCoと同じように、
細く長く、続けられそうな金額で加入を検討するのがおすすめです。
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④ 経費や所得控除を漏れなく申告するだけでも、立派な節税
節税=特別なテクニック、と思われがちですが…
「本来落とせる経費や、取れる所得控除をもれなく申告する」ことが、じつは一番大きな節税です。
たとえば、
- お仕事用の文房具
- 創作で使った書籍・動画
- 作品に必要な小道具や参考資料
- 自宅の家賃・光熱費(事業分の按分)
- 資料探しや現地調査のための旅費交通費
- 1年分の医療費をまとめた医療費控除
- 生命保険の生命保険料控除
こういった「気づけば節税になってる支出」を、
丁寧に記録して、漏れなく申告するだけでも、実際はかなり効果があります!
一つ一つは小さい金額だとしても、
まとめれば数万円税金・社会保険料を減らせる可能性も。
そのためにも、確定申告期間前から定期的に日々の支払いをチェックする習慣をつけましょうね!
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Q&A:節税に関するあるあるなお悩み
Q. 売上が300万円以下でも、青色申告した方がいい?
A. はい、利益が出てても、出ていなくても、迷わず青色申告をおすすめします!
たとえ経費が多くて赤字になってしまう年でも、
赤字を来年以降に繰り越せる「損失の繰越控除」など、青色ならではの特典が多いです。
Q. 収入が安定してなくても、iDeCoや小規模企業共済って入っていいの?
A. はい、金額を抑えて始めるのがコツです!
まずは最低金額から始めて、生活に余裕が出てきたら増額するってスタイルなら、無理なく続けられます。
無理のない範囲で検討を!
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まとめ|売上が少なくても、節税策はたくさんある!
- 青色申告の控除は、利益が少なくても節税効果あり
- iDeCoや共済は、少額からでも始められる制度
- 経費をもれなくつけるだけでも、立派な節税になる
「自分にはまだ早いかも…」と思う前に、使える制度からひとつずつ取り入れていきましょう!