こんにちは!
公認会計士・クリエイター特化税理士の三橋裕樹です!
「アイデアを練るためにカフェで何時間も構想してたんだけど…」
「実際に制作作業はしてないけど、頭の中ではずっと作品のこと考えてた」
カフェでこういった思考整理をすること、ありませんか?
この記事では、カフェでの思考時間や構想メモが経費になるかどうかについて、
クリエイター向けにやさしく整理してみました!
まずは「目的」と「成果」が大事
大前提として、経費になるかどうかは、
「その出費が売上を上げるために必要だったかどうか」で決まります!
たとえば、「カフェで構想してた」「アイデアを練ってた」っていうのも、
自分の中では確実に仕事の一部ですよね。
でも、税務上の判断では、「それって本当に必要な支出だった?」という目線が加わります…。
つまり、「カフェで仕事っぽいことしてた」だけだとちょっと弱くて、
この2点がちゃんと説明できるようにしましょう👇
- 「何のためにそのカフェを使ったのか?」(=目的)
- 「その結果、どんなアウトプットにつながったのか?」(=成果)
たとえば、
- カフェで構想したネタをもとにnote記事を書いた
- 配信テーマの企画構成を考えたり、カフェで構想したショート動画の投稿をした
- 連載作品のカフェ雑談回のために、雰囲気の現地視察や、ネタのストックをした
- カフェで流れてるBGMの調査目的で滞在し、楽曲制作に活かした
こういったことが分かるようにメモや記録を残すことができれば、
「ちゃんと仕事として活かされている」という成果が残ることになるので経費化しやすくなります!
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経費になりやすい例と、グレーになりやすい例
カフェ利用が経費にできるかどうかは、
そのときの「目的」や「どう仕事に活かしたか」、「証拠の残し方」によって変わってきます。
具体的に、以下のようなケースで見てみましょう👇
ケース | 判断の目安 |
---|---|
カフェで構成案の作成をした | ◎ 完成記事との関連づけが分かるメモなどを残す |
デザインラフを描いた | ◎ 作業メモやスケッチ保存したことの分かる作業記録を残す |
配信テーマを考えて、後日企画動画をアップ | ◎ 投稿した動画との関連づけが分かるメモなどを残す |
「アイデア出し以外はぼーっとしてた」 | △ ストックしたネタなどのメモを残す |
ただの休憩・気分転換 | ✕ 仕事との関連性が説明できない |
この表はあくまで目安でしかありませんけど、
創作の一環として使用したときは、レシートの裏や作業記録などに、
- 「○○○○(タイトル名)」のネタストックに利用。第○○話参照
といった感じで残しておきましょう!
「カフェでアイデア練ってました」と口頭と言われるだけよりも、
確実に「創作活動に必要な支払い」としての説得力が増しますよ!
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「記録・メモ」の残し方イメージ
どういった目的での利用であれ、カフェ代が経費として認められるためには、
「ちゃんと仕事に使いました」と説明できる証拠がとても大切です。
たとえばこんな記録やメモを残しておく習慣がつくと安心👇
- その場で書いたノートやiPadのメモアプリの画面キャプチャ
- カフェの写真と一緒に、「今日は構想練ってる日」などのSNS投稿
- 後日公開した記事や動画に「このネタ、〇月〇日に行ったカフェで考えた」と書いてある
- 帳簿の摘要欄に「○○構想のために利用」とメモ書きをつけておく
一見するとささいなメモや投稿でも、
「この支出は仕事につながっている」というストーリーが見えるようにしておくことが大事です。
自分自身でもわかるように記録を残すクセがついていれば、
「これは経費にできる」「これはプライベートだからやめとこう」という線引きもきちんとできますし、
税務調査で突っ込まれたときも「これは●●で使った支出です」と無理なく主張ができますよね!
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「日常的に使ってるカフェ」は経費にならない可能性
ただ、毎日同じカフェで作業していて、それをすべて経費に登録してると、
税務調査の時に「それってプライベートな利用では?」と疑われる可能性が高いです!
とくに以下のようなケースは要注意👇
- 毎日のように同じカフェでレシートが出てくる
- 金額もパターンもほぼ同じ(例:毎日500円)
- 使用目的が「気分転換」「仕事しやすいから」だけ
仕事をしていることは間違いないくても、
「それ、カフェでやる必要、本当にあった?」という話になると反論が難しい…。
こういった場合は、
「●●のため、カフェに行く必要があった」と言えるときだけ、
経費にいれるようにしましょう!
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Q&A:カフェ代に関するあるあるなお悩み
Q. ただの雑談してたけど、後でアイデアにつながった場合は?
A. 雑談の場が具体的な制作につながったと証明できれば可能性はあります!
ただし、「ちょっとこじつけじゃない?」と自分でも思うところがある場合は、経費に入れないように…。
Q. 月に1回だけ構想のためにカフェを使ってます。全部経費でいい?
A. 使い方が明確ならOK!
記録と「何を考えていたか」「どんな成果につながったか」を簡単に残しておきましょう!
Q. ドリンク1杯だけでも経費になりますか?
A. はい、仕事目的で利用していれば経費になります!
ただし「コーヒーを飲むために行っただけ」だと経費になりません!
まとめ │ 思考の場としてのカフェも、経費になりうる
- 目的が明確で、思考が仕事につながっていれば経費にできる
- 記録やメモが「成果の証拠」として大切!
- プライベート利用が多い場合は「目的」できちんと判断
創作のヒントや構想のタネを生むための出費も、きちんと証拠を残して経費にしましょう!