こんにちは!
公認会計士・クリエイター特化税理士の三橋裕樹です!
「シナリオ研究のために乙女ゲーを買ったけど、経費にできる?」
「キャラクターデザインの参考資料として遊ぶのは経費になる?」
そんな疑問を持つクリエイターさんもいますよね!
そこでこの記事では、恋愛ゲーム・乙女ゲーを経費にできるかどうかについて、
クリエイターさん向けにやさしく整理していきます!
基本は「仕事のために使っているかどうか」
税務上、経費になるかどうかのポイントは、
その支出が、売上を得るための事業活動に必要あるかどうかです!
- 作品づくりや発信に役立っている → 経費にできる余地あり
- 単純に楽しむためのプレイ → 経費にはできない
そのため、「仕事に活かしている」という実態があるのであれば、
恋愛ゲーム・乙女ゲームのような、ゲームの中でもさらに趣味嗜好として見られやすい支出でも、
経費にできる可能性があります!
たとえば、
- シナリオライターが会話表現や物語構成を研究するためにプレイ
- イラストレーターがキャラクター衣装や世界観デザインを参考にするために購入
- 配信者が実況コンテンツとして動画に活用するためにプレイ
- 恋愛ゲーム制作者が研究資料としてプレイ
- シチュエーションボイス制作やASMRのための資料として活用
このように、作品や発信と直結しており、仕事との結びつきがある場合には経費にしてOK!
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趣味で遊ぶだけなら経費にはできない
一方で、以下のように恋愛ゲームや乙女ゲーを純粋に楽しむだけの場合、
残念ながら経費にはできません…。
- ただストーリーを楽しんでいたり、キャラクターが好きなだけ
- 完全にプライベートの息抜きやリフレッシュ目的
- 仕事にはまったく関係のないプレイ内容
恋愛ゲームは娯楽性が強いと疑われやすいゲームのなかでも、さらに趣味として扱われやすいジャンル。
「仕事にきちんと使った」と説明できなければ、税務調査では経費として認められない可能性が高いです。
特に注意したいのは、
「仕事に必要」といいながら、実際はほとんどプライベートで楽しんでいるケース👇
- 「資料用」と言いつつ、実際には9割が純粋なプレイ目的
- 最初は仕事で使うつもりだったが、結局ほとんど遊んで終わった
- 「勉強のため」と言って購入したが、仕事への活用実績が残っていない
このような場合、いくら「勉強のため」と主張しても客観的な証拠がなければ説得力に欠けます。
自分のなかでもうまく説明ができないような場合は、
無理に経費にしようとせず、潔く除外する判断も必要ですよ!
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経費にするときに残しておきたい記録・メモ
恋愛ゲーム・乙女ゲーを経費に計上する場合、
「仕事でちゃんと使った」という記録を残しておくことがとても大切です!
ただ、記録といっても、難しいものではありません👇
- 制作ノートに「演出の参考にした作品」としてタイトルや使い方をメモ
- noteやブログなどで感想や考察を発信しておく
- 帳簿に「参考資料として使用」とメモ欄で補足
- 実際にその作品に影響を受けた制作物がある(構図・演出・セリフなど)
「どう使ったのか」「何に役立ったのか」を、
自分なりに言葉で残しておくだけでも、十分な説明材料になりますよ!
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Q&A:恋愛ゲーム・乙女ゲーに関するあるあるなお悩み
Q. ゲーム内課金(ガチャ)も経費にできる?
A. 有料コンテンツが資料参考、キャラ背景の理解、研究資料につながる場合ば、経費化できる余地あり!
ただ、桁外れの課金(毎回、天井までの課金など)は認められない可能性が高いです…。
Q. 同人誌や二次創作の資料として買う場合は?
A. 制作に直接関係するなら、立派な資料費として経費計上できます!
実際にコンテンツ制作に活かしたことが分かる証拠を残しておきましょう!
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まとめ │ 恋愛ゲームも「資料・活用実績」があれば経費にできる
- 恋愛ゲーム・乙女ゲーは、資料・発信・研究等に使うなら経費にできる可能性あり
- 仕事とのつながりが示せない場合は経費にできない
- 活用の実績をメモ・記録に残すと税務調査でも説明しやすい