【クリエイター向け】年末までに忘れずにやっておくべき税金の手続4選!

クリエイターの税金・申告関係
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こんにちは!

公認会計士・クリエイター特化税理士の三橋裕樹です!

 

税金の世界は複雑なことばかりで、お得そうな情報があっても見ぬふりをしてしまうことが多いですが、

じつは書類を提出するだけで節税ができるケースが少なくありません。

 

とくに個人事業主さんの場合は、法人に比べて帳簿付け・確定申告がそこまで難しくなく、

自分で確定申告をするときでも出しておいたほうがいい書類って意外とあるんです!

 

そこでこの記事では、年末までに出しておいたほうがいい税務関係の書類について、

わかりやすく整理してみました!

 

税務の手続ってなんだか難しそうと感じてしまう場合も、

この記事を読んで確認してみていただけると幸いです!

 

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① 青色申告の承認申請書

まず、ほぼ確実に出しておくべき書類は青色申告の承認申請書です!

 

個人事業主の場合、青色申告にすることで、

  • 最大65万円の特別控除が使える
  • 30万円未満の固定資産について、買った年に全額経費にできる
  • 赤字を3年間繰り越せる

という大きなメリットがあります。

 

この書類の提出期限は、このどちらか👇

  • 開業から2ヶ月以内
  • 適用を受けたい年の3月15日まで

ただ、ほとんどの人は年が明けてから3月15日まで、

なんだかんだ確定申告で大慌てになっていることが多く、気付いたら期限が超過していることも…。

 

なので、「来年からがんばるぞ!」という気持ちで年内から提出しておくのがおすすめです!

 

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② 消費税簡易課税選択届出書

売上が1,000万円を超えると、2年後から消費税の申告義務が発生しますが、

クリエイターさんの場合は消費税簡易課税制度選択届出書を提出しておくとお得になるケースが多いです!

 

ちなみに原則の計算方法と、簡易課税の計算方法の違いはこんな感じ👇

【原則の計算方法】
・預かった消費税(売上に乗っかってる消費税)
・支払った消費税(経費に乗っかってる消費税)
 → 預かった消費税-支払った消費税=納付する消費税額
【簡易課税の計算方法】
預かった消費税(売上に乗っかってる消費税) * 50% = 納付する消費税額

 

つまり経費の金額がいくらであっても、預かった消費税の50%を納付すればいいので、

印税等で売上が大きく増える一方、経費が増えにくい場合にはかなり節税できる可能性があります。

(もちろん必ずお得というわけではないので注意!)

 

この簡易課税制度を使うためには、

適用を始めたい年の前年末までに税務署に申請を行う必要があるので、

2026年の消費税申告から簡易課税制度を使いたい場合には、年末までに申請が必要です!

 

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③ インボイスは「登録すべきかどうか」を年末に必ず整理しておく

また、売上が1,000万円を超えた個人事業主さんが検討しておきたいのがインボイス登録!

インボイス登録を行うことで、登録日から消費税の申告義務が発生しますが、

売上が1,000万円を超えたら、いずれにしても2年後から消費税の申告をしなくてはいけません。

 

そのため、安定して売上が1,000万円を超えるなら、

インボイス登録を行わない理由が実質的になくなるんです。

 

逆にインボイス登録を行わないままだと、

  • 消費税額分だけ受け取れる報酬が下がる可能性がある
  • そもそも取引対象に選ばれなくなる可能性がある

といったデメリットだけ残ることになります。

 

そのため、来年から消費税の申告義務が発生するクリエイターさんは、

年内のうちにインボイス登録を進めておきましょう!

 

ちなみにインボイス登録は、登録希望日の15日前までに提出する必要があるので、

2026年1月1日から登録を受けたい場合は、2025年12月17日までに申請を行う必要があるので注意!

 

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④ ふるさと納税は年末の駆け込みでもOK

これは事前に申請が必要な手続ではありませんが、

手元のお金に余裕があるときは、ふるさと納税も年内のうちに忘れずにやりましょう!

 

ふるさと納税は、地方自治体に寄付(実質的に所得税・住民税の前払い)をすることで、

寄付金額のおおむね30%程度に相当する価値のある返礼品を受け取れる制度。

 

寄付先によって返礼品はさまざまですが、

150万円分くらい返礼品をもらわなければ課税対象になりません。

 

そのため、食料・消耗品・生活家電といったプライペートのお金で買っているものを、

返礼品で賄うと年間の支出を抑えることができますよ!

(経費になるものであれば、ふるさと納税を使わずに購入して経費すればOK)

 

2025年分の確定申告でふるさと納税を所得控除に反映するためには、

年末までに寄付を完了する必要があります。

 

ポータルサイトでざっくりと上限計算はできますが、

上限額ギリギリを攻めずに、多少余裕をもって寄付を行うようにしましょう!

 

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Q&A:税金・申告に関するあるあるなお悩み

Q. 青色申告って自分ひとりでもできる?

A. クラウド会計ソフトを使えば、青色申告の要件にあった確定申告書を作成できます!

詳細な使い方は、公式のサポートページとYoutubeの動画を見てみるとわかりやすいです!

 

Q. ふるさと納税は、収入が少なくてもしたほうがいい?

A. 手元の資金が苦しい時は無理にやらなくても大丈夫です!

返礼品はもらえるものの、節税ではなく税金の前払いなので、まずは手元のお金が一番大事!

 

まとめ │ 年内にやるべきことを漏れなくやって、お得に申告!

  • 青色申告の申請期限は翌年3月15日までだけど、年内のうちに提出しておくのがおすすめ
  • 売上1,000万円を超えたら、簡易課税制度・インボイス登録の検討をしよう
  • ふるさと納税は、手元にお金があるときだけやればOK!

 

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