こんにちは!
公認会計士・クリエイター特化税理士の三橋裕樹です!
8月って聞くと夏真っ盛りで、年末までまだまだ時間があるように思っちゃいますが、
あと4か月ちょっとで年末がやってきます!
そして年が明けたら、あっという間に確定申告の時期に…。
帳簿付けの習慣がないと、確定申告の準備ってどうしても気が思いですが、
今の時期から少しずつ動き始めると、年末や申告直前のバタバタが激減します。
この記事では、8月からやっておきたい確定申告の準備について、
クリエイターさん向けにやさしく整理してみました!
今からやるべき理由
日頃から帳簿付けをしていることがベストではあるものの、
8月から準備を始めても決して手遅れではなく、想像以上にメリットが大きいんです!
その理由がコチラ👇
領収書やデータがまだ揃っている
領収書が行方不明になる前にまとめられると、経費の取りこぼしが圧倒的にすくなくなります!
もしレシートに具体的な内容が記載されてなくても、半年前の支出なら記憶も鮮明なことが多いので、
必要に応じてメモで補足しましょう。
節税対策を間に合わせられる
経費にするためだけにお金を使うのはNGですが、
必要な機材や講座受講、ふるさと納税など、年内に間に合う節税施策を余裕を持って実行できます!
繁忙期のストレス軽減
申告時期に仕事・プライベートが忙しくなるものと想定して動いた方が、すべてうまくいきます!
年末年始をストレスフルな確定申告準備で潰すより、できることから今のうちにやっておきましょう。
資金繰りの見通しが立つ
利益や税額の概算額を早めに把握でき、納税資金をザックリと見積もれる可能性があります!
毎月の支出と、今後の入金予定額が見通せれば、融資を受けるべきタイミングを逃さずに済むかも。
つまり、今から始めるのは「確定申告のため」だけじゃなく、
年末までの働き方やお金の使い方全体をラクにする投資のようなもの!
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やっておくべきこと① 領収書・レシートの整理
まずは難しいことを考えずに、
紙・デジタルの領収書やレシートをまとめるところから!
具体的には、
- 紙面のレシートは月ごと・ジャンルごとに封筒やファイルに分ける
- データの領収証はクラウドストレージや会計ソフトにアップロード
- 紙面で文字が消えかかってる場合や、情報が不足してたら日付・用途・金額を記録しておく
もし8月時点で1~6月までの半期分だけでも整理しておけば、
残り半年分も同じルールで続けやすくなります!
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やっておくべきこと② 取引や売上の記帳
特定の取引先からの収入だけじゃない場合は、
「なんの入金だっけ?」と忘れやすいので、売上は早めに記帳しておきましょう!
具体的には、
- プラットフォームやクライアントからの入金履歴を整理
- 仕事ごとにメモを残したり、会計ソフトの摘要欄に補足を書いておく(案件名・納品日など)
- 現金取引は特に忘れやすいので要注意
freeeやマネーフォワードクラウドといったクラウド会計ソフトを使うと、
銀行やクレカ明細の自動取込でラクに管理できますよ!
やっておくべきこと③ 経費のチェック
このタイミングで一度、クレジットカードや預金明細などのチェックをしましょう!
日々の支出を見直して、「これは経費」「これは経費にしていいかわからない」という整理ができると、
あとで税務署や税理士に確認を取るときにもスムーズに対応できます。
とくにチェックすべき項目は、
- 水道光熱費、家賃
- ネット回線代、スマホ代
- サブスクサービスの利用料
- 楽天、AmazonなどECサイトの購入履歴
- 海外サイトで購入した機材やプラグイン など
こういったものは確定申告ギリギリに慌ててチェックすると漏れやすくなったりするので、
余裕があるうちに仕分けできると、取りこぼしがなくなるハズ!
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やっておくべきこと④ 節税につながる投資計画
8月頃になると、1年間の売上がザックリと予想できると思うので、
残っている資金残高や、経費の支払い状況を踏まえて、年末までの節税計画を立ててみましょう!
複雑なことをする必要はなくて、
- 年内に買い替え予定の機材やパソコン
- 学びやスキルアップの講座受講
- 業務効率化のためのソフトやツール導入
こういったもののなから、「必要なもの」にお金を使う予定を立てるだけでOK。
無理に経費を増やそうとしなくて大丈夫。
年末ギリギリだと在庫切れや納期遅れで間に合わないこともありますし、
今は価格改定も頻繁にあるので、予定を立ててお買い物しましょう!
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やっておくべきこと⑤ 税金の支払い準備
個人事業主あるあるなのが、入ってきたお金をすべて使ってしまうこと…。
数年経験するとその危うさが理解できるようになりますが、
「あ、税金払えない!」を回避するためには、毎月お金をいくらか積み立てておくのがおすすめ!
具体的には、売上のうち概ね10~20%を目安に、
「税金・社会保険料用の預金口座」をつくって、振り分けておくと安心です。
クリエイターさんの場合は、あらかじめ所得税が源泉徴収されてることも多く、
所得税の確定申告をすることで還付となることも多いですよね。
その場合でも、住民税・社会保険料の支払いに耐えられるように、
売上の10%程度はお金をどこかに移して、準備しておくようにしましょう!
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Q&A:確定申告の準備に関するあるあるなお悩み
Q. まだ今年の売上が少ないけど、準備する意味ある?
A. あります!少額でも記帳の習慣をつけると、来年以降の負担が減ります。
また、赤字の場合でも青色申告なら3年間繰り越せますし、
クリエイターさんの場合は還付を受けられることもあるので、きちんと申告しましょう!
Q. 領収書がなくても経費にできる?
A. 原則は必要ですが、紛失した場合は「支払調書」を作成することで対応可能です!
詳しくはコチラの記事を読んでみてください👇

まとめ │ 8月から動けば確定申告はグッとラクになる
- 領収書・売上・経費の整理は今のうちに
- 節税策や投資計画も間に合わせられる
- 早めの準備は安心感と時間の余裕をくれる
「まだ先」と思う今こそ、未来の自分を助けるチャンス。
コツコツ進めて、来年の申告をスマートに迎えましょう!