こんにちは!
公認会計士・クリエイター特化税理士の三橋裕樹です!
「Live2Dイラストを依頼したけど、経費にしていいの?」
「モデリング代を外注したら、仕訳はどうなる?」
「活動がまだ収益化できていない段階でも経費扱いできる?」
そんな疑問を持つクリエイターさん、少なくないですよね!
そこでこの記事では、Live2Dイラストやモデリング代の経費判断について、
クリエイターさん向けにわかりやすく整理していきます!
基本は「事業活動に使っているかどうか」で判断
大前提として、経費になるかどうかは、
「その出費が売上を上げるための事業活動に必要だったかどうか」で決まります!
- 活動・発信を通して収益につながる → 経費にできる可能性あり
- 完全に趣味・個人の遊び → 経費にはできない
つまり、イラストやモデリングにお金を払った場合でも、
本業のPRだったり、お仕事で売上を稼ぐための費用であれば、経費として扱って問題ありません!
たとえば、
- YouTubeやTwitchなど、配信プラットフォームで活動している
- スパチャや広告収益、グッズ販売など収益化の見込みがある
- クリエイターとしてのブランディングやPRにつながっている
こうした「事業とのつながり」があれば、十分に経費として認められる可能性が高いです!
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活動が収益化前でも経費にできる?
「まだ収益が出てないけど経費になる?」という不安もよく聞きます。
結論から言うと、収益化前でも将来の収益を目的とした支出なら経費にできます!
たとえば、
- デビュー準備のためにイラストやモデリングを依頼
- 初配信に向けて背景やBGMを外注
- 配信環境を整えるためのマイク・インターフェース購入
- 配信告知用のSNSアイコンやロゴ制作
これらはすべて、新しい事業を営むための初期投資であり、
「事業活動で収益を獲得するために必要な出費」と位置づけられるため、経費に計上してOK。
ただし注意点として、「明確に事業として行う意思があるかどうか」は大切になります。
- 継続的に配信や発信を続ける計画がある
- 収益化の見込みがあるプラットフォームを利用している
- 活動を名刺・SNS・HPなどで告知している
こうした「事業として取り組んでいる姿勢」が見えると、経費としての説明もしやすくなります。
逆に、「収益目的じゃなく、趣味で楽しんでる」ような場合、
事業活動といえず、経費として認められない可能性があるので注意しましょう!
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支払先や契約の記録を残すのが安心
Live2Dイラストやモデリング費用を経費にするなら、
「仕事のための支出だった証拠」を残しておくことがとても大切です!
具体的にはこんなものを残しておきましょう👇
- 依頼時のメールやチャット履歴(納期・金額・内容がわかるもの)
- 振込明細や領収書、クラウドソーシングの決済画面キャプチャ
- 完成したイラストやモデルの使用実績(配信URL・SNS投稿・動画サムネなど)
- 外注先の名前・ハンドルネーム、やり取りしたプラットフォーム名
とくに、最近はココナラ・クラウドワークスなどで依頼するケースも多いですよね。
こうしたプラットフォームは自動的に「取引履歴」が残るので、
スクリーンショットを保存しておくと後々便利です。
さらに、会計ソフトの摘要欄に「〇〇イラスト制作費」「Live2Dモデリング代」など、
なんのために依頼したのかをひとこと添えておくのもおすすめ。
まとめると、
- 誰に
- いくら払って
- どんな目的で使ったのか
これをあとあと説明できるように残しておきましょう。
税務調査で説明を求められた場合にも、経費処理の説得力がグッと高まります!
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価格によっては固定資産扱いに
Live2Dイラスト・モデリング費用は依頼先によって値段が大きく変わり、
数万円で依頼できることもあれば、数十万円かかる場合もありますよね。
この点、依頼費用が10万円未満であれば「外注費」に計上することになり、
10万円以上の場合は「固定資産」として別途処理が必要になります。
まとめると、以下のとおり👇
価格 | 処理のしかた |
---|---|
10万円未満 | 「外注費」として経費に計上 |
10万円以上(青色申告なし) | 「ソフトウェア」として固定資産に計上し、「5年」で減価償却 |
10万円以上20万円未満 | 「一括償却資産」として、3年で均等に減価償却(申告の種類問わずOK) |
30万円未満(青色申告あり) | 「少額減価償却資産の特例」により、全額を経費に計上可能 |
ちょっとややこしいですが、
あとあと税務調査で指摘を受けないよう、きちんと処理するようにしましょう!
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Q&A:配信関係に関するあるあるなお悩み
Q. Live2D以外の依頼(背景・ロゴ・BGM制作)は経費になる?
A. はい、配信や発信に直接使うなら同じく外注費として経費にできます!
どういった用途で使っているか、メモ・記録を残すようにしましょう!
Q. 分割払い・前払いにした場合はどう処理する?
A. 納品を受けたタイミングで経費計上が基本です!
代金の支払いスケジュールと、経費計上のタイミングは別に考えてOK!
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まとめ │ Live2Dイラスト・モデリング費用も経費になる
- Live2Dイラスト・モデリング費用も、仕事のためであれば経費にできる
- 収益化前でも、将来の活動準備なら経費対象になる
- 金額によっては固定資産として処理が必要
\ Vtuber活動の経費判断に迷ったら /
「配信のために支払った出費、どこまで経費になる?」
そんなお悩みも、クリエイター特化の税理士が、あなたの活動に合わせてやさしくサポートします!