こんにちは!
公認会計士・クリエイター特化税理士の三橋裕樹です!
個人事業主として活動していると、
「友達や知人からの紹介案件」ってよくありますよね。
「『すごくおすすめしてもらった』と言われたし、紹介してくれた人の顔は立てたいけど…」
「こっちの作業は紹介であっても変わらないけど、値引きってしないとダメなのかな…?」
そんなお悩みをもつクリエイターさん、少なくないですよね!
そこでこの記事では、紹介案件の値引き対応をどう考えるかについて、
クリエイターさん向けに整理していきます!
値引きは「必須」ではない
まず大前提として覚えておきたいのは、
紹介案件だからといって必ず値引きしなければならないわけではないということ。
お仕事はあくまで「仕事」。
紹介を受けたからといって安売りするのが当たり前になると、次のようなリスクがあります👇
- 「紹介経由なら安い」という印象が広がり、紹介が増えるほど単価が下がる
- 同じクオリティの仕事をしているのに、人によって値段が違うと不公平感が出る
- 一度下げた価格を基準にされ、次から正規料金を提示しづらくなる
つまり、紹介が増えることはありがたいことであっても、
自分の収入を圧迫したり、お客様に不信感を与える原因になってしまうんです。
また、「安くしてもらえたから発注した」という意識を相手が持つようになると、
あなたの作品やスキルの価値ではなく、価格で選ばれてしまう可能性があります。
感謝の気持ちはとても大切ですが、
「値引きは義務ではない」と覚えておくことが、
作品価値やブランディングを守るうえでも大事ということを忘れないようにしましょう。
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紹介者の顔を立てたいときの工夫
それでも「わざわざ紹介してもらったから、相手の顔を立てたい…」という気持ちも出ますよね。
そんなときは、お仕事の報酬額を下げる以外の工夫をまずは取り入れてみましょう。
たとえば、
- お客様への納品物を少しだけ増やす(例:差分1枚追加、写真1枚追加、修正1回多めなど)
- お客様の要望を普段よりも多めに取り入れて、「特別感」を演出する
- 将来案件を優先的に対応するなど「仕事の姿勢」で返す
- 紹介してくれた本人に直接お礼をする(食事・ギフト・お礼の手紙など)
- 紹介してくれた人のSNSや活動をこちらから紹介・拡散する
このように、「特別な案件の場合でも料金を下げる以外の形で対応する」と先に決めておくと、
いきなり紹介案件がきたときにも対応方法にブレがなくなり、自分自身も納得しやすくなります。
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値引きするなら「一度きり」と明確に伝える
とはいえ、お仕事をしていくと「これは値引きしたほうがよさそう」というケースも出てきますよね。
そういう場合は、「今回だけ」ということを相手にきちんと伝えるようにしましょう。
ここを曖昧にすると、次回以降も「また値引きしてもらえるはず」と勝手に期待されてしまい、
長く取引を続けていくことが困難になってしまいます。
具体的には、
「〇〇様よりご紹介いただいたので、今回のみ特別に10%オフで対応します。」
「次回以降は通常料金となることをご了承ください。」
このように伝えておけば、お客様も「値引きが当たり前」だとは思わなくなります。
ポイントは、当たり前に値引きを求められたときに断るための伏線を早めに張っておくこと。
「今回限定」と伝えておけば、次から通常料金に戻しても自然に受け入れてもらいやすいですよ。
もちろん値引き以外で「特別対応」する場合にも、お伝えしておくのがおすすめ。
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値段・特別サービス以上に「信頼」を守るのが大事
当たり前ですが、紹介案件は「自分だけでなく、紹介者の顔も関わる」案件。
自分自身で獲得した案件であれば、うまくいかないことがあっても「次は頑張ろう」と思えますが、
紹介案件でのミスは紹介者とお客様の信頼関係にもヒビが入ります。
そのため、値段や特別サービス以上に、
- 丁寧な対応をして信頼を守ること
- 納期や品質をきちんと守ること
- 紹介してくれた相手に恥をかかせないこと
こういった信頼を守る姿勢が何よりも大事。
紹介案件は「ひとつ成功すれば、さらに新しい紹介につながる」ことも多いので、
どんなに小さな案件でもきちんと対応して、将来の大きな仕事へのステップにつなげていきましょう!
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Q&A:紹介案件に関するあるあるなお悩み
Q. 友達本人からの依頼はどうする?
A. 友達価格で対応するのもアリですが、同じように「今回は特別に」と伝えておきましょう!
線引きを明確にしないと、都合良く使われて友情関係が壊れてしまいます。
Q. 直接値引きをお願いされたときはどうする?
A. 「仕事の質を担保するためにも、きちんと正規料金で対応したい」と丁寧に伝えてみましょう。
それでも「値段を下げてくれないと依頼しない」と言われたら、
紹介者に事情を話してお断りするのも一つの手です!
まとめ │ 紹介案件は、特別対応以上に「信頼」を優先しよう
- 紹介案件だからといって、必ず値引きする必要はない
- 感謝は「料金以外の形」で伝える方法もある。特別対応するときも「今回だけ」
- 大事なのは、紹介者の顔を立てるような、お客様に信頼してもらえる対応