こんにちは!
公認会計士・クリエイター特化税理士の三橋裕樹です!
「イラストの資料用にファッション誌をよく買うけど、これって経費になる?」
「キャラデザインのために、ブランドカタログや雑誌を参考にしてるんですが…」
そんなお悩みを持つクリエイターさんもいますよね!
そこでこの記事では、ファッション誌・カタログ・資料本などの経費判断について、
クリエイターさん向けにやさしく整理してみました!
基本は「仕事のために使っているかどうか」
税務上、経費になるかどうかのポイントは、
その支出が、売上を得るための事業活動に必要あるかどうかです!
- 仕事に必要な資料として使っている → 経費にできる
- 趣味や個人の娯楽目的で買っている → 経費にできない
つまり、ファッション誌やカタログであっても、
「仕事に役立てるための資料として買った」なら経費に計上してOKということ!
たとえば、
- キャラクターの衣装デザインを考える参考にしている
- ポーズや構図のインスピレーションを得るために読んでいる
- 特定ジャンルの世界観を研究するために、定期購読している
こうした使い方をしていれば、職種にかかわらず経費として認められる可能性が高いです。
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趣味で楽しむだけでは経費にならない
逆にいえば、漫画家さんやイラストレーターさんのように、
「ファッション誌を資料に使いそうな職業」であっても、趣味で読んでる場合は経費になりません。
あくまで「仕事で必要だから買った」と説明できるかが判断のポイント!
たとえば、
- 自分の趣味で読んでいるだけ(たとえば好きなファッション、ブランド、モデル目当て)
- トレンドチェックとして読んでいるが、制作に直接使っていない
- 発注があるわけではなく、何となく参考にしようと買っている
このように、「好きだから買って読んでる」「なんとなく」という理由では、
税務上は「業務に必要な支出」として認めにくくなります。
実際に作品づくりに活かしていること場合や、
クライアント案件に対応するために買った場合など、
「仕事のために必要だった」といえる場合だけ経費に計上するようにしましょう。
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記録を残しておけば安心感アップ
ファッション誌やカタログを経費にするとき、
「どのように仕事に使ったか」を具体的に記録に残すことがとても大切です。
たとえば、
- 制作メモに、「〇〇誌の◯月号を参考にした」「配色は△△の広告を参考に」など記入
- 雑誌やカタログの該当ページをスキャンして、作品の参考資料フォルダと一緒に保存しておく
- 作業日報やToDo管理アプリに、「〇月〇日:〇〇案件用にファッション誌で資料収集」など記録
- 会計ソフトの摘要欄に「○○系ファッションのデザイン学習に使用」などメモ
このように記録を残しておけば、仕事との紐づきが明確にわかりますよね。
もちろんこれはあくまで一例なので、完璧にメモを残そうとする必要はありませんが、
ファッション誌やカタログは趣味的な要素が強く、税務調査でも疑われやすい支出です。
そのときに、「こういう目的で仕事に使ったんです」と証拠を示せるだけで、
経費として認められやすくなるため、できる範囲で日頃から備えておくようにしましょう!
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Q&A:雑誌・カタログに関するあるあるなお悩み
Q. 雑誌の定期購読でも経費にしていいの?
A. 仕事で使っている資料であれば経費にしてOKです!
ただ、プライベートとの線引きのために、用途のメモや資料活用の証拠を残せるとベター。
Q. イラストのジャンルが日常系であれば、生活情報雑誌も経費になる?
A. はい!仕事に使っているのであれば、ジャンルがプライベート寄りでも経費になります。
「制作のために活用しているかどうか」が重要です。
まとめ │ ファッション誌も「仕事に使っていれば」経費になる
- ファッション誌・カタログは、制作資料として使っていれば経費にできる
- 資料として使ってそうな職業でも、趣味で楽しんでる場合には経費にできない
- 使い方のメモや記録を残しておくと税務調査でも説明しやすい
\ 資料として使った本、ちゃんと経費にできてる? /
「こういう資料も経費にできるのかな?」
そんな疑問も、クリエイター特化の税理士が、あなたの状況に合わせてアドバイスします!