こんにちは!
公認会計士・クリエイター特化税理士の三橋裕樹です!
「この案件、いくらで引き受けよう…」
「安すぎたかも…」「高く言ったら断られるかな…」
そんなふうに、価格設定で迷うって、クリエイターあるあるですよね。
そこで、この記事では、“時間単価”をうまく意識して、
「自分にとって無理のない価格」を設定するためのヒントをクリエイターさん向けに紹介します!
“時間単価”って、どういう意味?
ざっくり言うと、「1時間あたり、いくらの報酬を得ているか」を表す考え方。
イメージは、アルバイトの「時給」と同じ!
たとえば、3時間かけて描いたイラストが9,000円だったら、
時間単価は「3,000円/時間」になります。
これを意識せず「イラスト1枚=5,000円」とだけ考えていると、
作業時間が長くなったときに、時給換算でかなりキツくなる…なんてことも。
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価格設定の前に「理想の時間単価」を考えてみよう
じゃあ、どうやって価格を決めればいいの?というと、
まず「理想の月収」と「案件に直接使える時間」から逆算してみるのがオススメです👇
たとえば…
- 月収:30万円ほしい
- 案件のために直接使える時間:100時間/月
この場合、必要な時間単価は「3,000円/時間」になります。
つまり、これを下回る価格設定が続くと、目標月収に届かない…ということ。
1ヶ月のうち22日(週5日)8時間働くと176時間になりますが、
そのすべてを案件に使えるわけじゃなく、知識のインプットや事務作業、情報発信に充てる時間もありますよね。
なので、月収目標に対して、「案件に直接使える時間」を考えて時間単価を計算するのが大事。
もし、時間単価3,000円~4,000円の案件を、週5日、4~5時間安定してこなせれば、
月収30万円の達成が現実的に!
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制作時間ってどうやって測る?
時間単価を計算するうえで意外と多いのが、
「自分が1つの仕事にどのくらい時間かかってるか分からない…」というケース。
そんなときは、スマホのタイマーを使ったり、毎日の作業記録をもとにざっくり記録してみるのがオススメ。
「構想」「作業」「やり直し」「やりとり」など、
すべて含めたトータル時間で考えると、現実的な単価が見えてきます。
もちろん最初から理想の時間単価に設定するのは厳しくても、
今の報酬額に対して、作業の内訳と要する時間を“見える化”できれば、
サービス内容を一部変更したり、修正回数によって単価を上げたり、細かい値付けの情報も収集できます。
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時間単価だけがすべてじゃないけど…
もちろん、価格って「実績づくり」「自己投資」「やりがい」など、お金以外の要素もあるもの。
でも、継続的に活動するためには、最低ラインの時間単価を意識するのはすごく大事です。
安請け合いで体力・気力がすり減ってしまうよりも、
「これは自分の時間を使う価値がある」と思える単価感を持てるようにしていきましょう。
もし、クライアントに「高い」と言われたとしても、
それは、相手の予算感にあってなかっただけで、同じ単価でも依頼したいと思う人はきっといます。
きちんと根拠のある値段設定なら、自分を信じてあげて大丈夫!
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Q&A:時間単価に関するあるあるなお悩み
Q. 高単価の案件でも、修正が多いと時間単価が下がる…
A. それ、めっちゃあるあるです…!
なので「修正回数の上限」を最初に決めておくのも大事です。
Q. 時間単価が高ければ、なんでもOK?
A. 単価が高くても、ストレスが大きすぎる案件や、将来につながらない案件は慎重に判断を。
お金+やりがい+継続性のバランスが大切です。
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まとめ │ 時間単価は、自分を守るヒントになる
- 「この仕事、時給換算でいくら?」を考えるクセをつけよう
- 理想の月収×働ける時間から、自分の「最低ライン」を見つける
- 価格設定に迷ったときの、ひとつの指標として使える
時間単価を意識することで、お金と自分の時間をもっと大事にできるようになります。
\「この価格でいいのかな…」と悩んだら /
あなたの「時間」と「価値」を見直すタイミングかも。
クリエイターさんの価格設定や収支バランスも、クリエイター特化の税理士がサポートします!