【e-bike・電動自転車は経費になる?】クリエイターの移動手段と税務の判断ポイント

クリエイターの税金・申告関係
スポンサーリンク

こんにちは!

公認会計士・クリエイター特化税理士の三橋裕樹です!

 

「ロケや現場移動にe-bikeを使ってるけど、経費になる?」

「クルマを持たず、電動自転車で取材・撮影に出かけてます」

「趣味でも使うけど、仕事にも役立ってるし、どうすれば…」

そんなクリエイターさんも多いかと思います!

 

この記事では、e-bikeや電動自転車が経費になるか?について、

クリエイターさん向けにやさしく整理してみました!

 

スポンサーリンク

基本は、「仕事のための移動に使っているか」

大前提として、経費になるかどうかは、

「その出費が仕事に必要なものかどうか」で決まります。

  • 仕事で必要な移動・作業のために使っている → 経費になる可能性あり
  • 通勤や私用、趣味のライドがメイン → 経費にはできない

 

そのため、たとえちょっと高価なe-bikeであっても、

仕事の移動手段として利用しているなら、業務用の道具として扱える可能性があるということ!

 

たとえば、

  • 現地取材・撮影のためにe-bikeを使っている
  • 制作に必要な荷物を運ぶために使っている
  • e-bike自体のレビュー投稿や、ブログなどで収益を得ている

このような使い方であれば、

仕事に必要な移動手段、コンテンツと考えることができるので、経費にできる可能性は高くなります!

 

◆おすすめ記事

【ロードバイクは経費になる?】クリエイターが仕事用として経費にするときの条件と注意点!
こんにちは!公認会計士・クリエイター特化税理士の三橋裕樹です!「仕事場所への移動用にロードバイクを買おうかな…」という相談をクリエイターさんからいただくことがあります。特に個人事業主の方は、移動手段として車よりも身軽な自転車に注目している方...
【Airbnbの民泊に泊まっても経費になる?】クリエイターの宿泊費の扱い方と注意点
こんにちは!公認会計士・クリエイター特化税理士の三橋裕樹です!「展示会や打合せで出張するんだけど、Airbnbって経費にしていいの?」「ホテル代は経費になるって聞いたけど、民泊もOK?」「撮影兼ねて旅行してる場合、どこまで経費にできる?」宿...

 

完全な私用との線引きに注意

一方で、以下のようなケースでは経費にしない方が安全です👇

  • 通勤や買い物メインで使っている
  • 健康や趣味目的で週末ライドに出かけている
  • 特に仕事とは関係なく、普段の足として活用している

 

これらはいずれも「仕事のために必要な支出」としての実態がないため、

たとえ機能的なe-bikeだったとしてもプライベート利用と見なされやすいんです。

 

税務調査の場で、「これはどういう使い方をしてますか?」と聞かれたときは、

「仕事に必要な理由」と「実際に使っている」ことが分かるように説明しなきゃいけません。

 

そこでボロが出ないように、

「仕事用」として使った実態がない支出は、潔く経費に入れないようにしましょう!

 

◆おすすめ記事

【スーパーカーを経費に】フェラーリ、ランボルギーニ、ポルシェを"社用車"にできる条件とは?
こんにちは!公認会計士・クリエイター特化税理士の三橋裕樹です!クリエイター業のお仕事って、バズって波に乗れれば売上の"桁"が変わることも少なくありません。「いつかはスーパーカーに乗りたい!」売上が伸びてくると、ちょっとそんな夢を見たくなるも...
【モバイルバッテリーも経費?】クリエイターが気になるプライベート兼用アイテムの税務処理
こんにちは!公認会計士・クリエイター特化税理士の三橋裕樹です!「このモバイルバッテリー、経費で落としていいのかな…?」そんなふとした疑問、ありますよね。カメラ、スマホ、照明…外での活動が多いクリエイターにとって、充電できる環境づくりは超重要...

 

仕事と私用が混ざっているなら家事按分

ただ、100%仕事用に使っているというのはレアケースで、

「ふだんも乗るけど、撮影や取材にも使ってる…」ということもありますよね!

 

このように、私用と仕事のどちらにも使っているなら、

使用割合に応じて家事按分(かじあんぶん)することで、一部だけ経費にするという処理を行いましょう!

 

家事按分というのは、仕事に使ったぶんだけを経費にする方法で、

自宅兼仕事部屋の家賃や電気代でもよく使われる考え方です。

 

たとえば👇

  • 週5日e-bikeに乗っていて、うち2日が撮影や打ち合わせ → 使用率40%
  • 1か月に20回乗ったうち、仕事関連は6回 → 経費割合30%

こうした使用実態に合わせて40%だけを経費にするなど、

割合で処理することで、趣味や私用ときちんと線引きできます。

 

按分をする際には、次のようなメモや記録を残しておくと安心です👇

  • いつ・どこへ・どんな目的で使ったかをざっくりメモ
  • 移動中に撮影した写真や動画、投稿したSNS記録
  • 月ごとの使用頻度・日数などを簡単にまとめておく

簡単にでもこういう記録が残っていると、「実際に仕事でも使ってましたよ」という証明にもなり、

税務調査に当たったときの説明もしやすくなりますよ!

 

◆おすすめ記事

【家賃・スマホ・光熱費は経費になる?】フリーランスが押さえるべき「家事按分」ガイド
こんにちは!公認会計士・クリエイター特化税理士の三橋裕樹です!「在宅で仕事してるけど、家賃って経費にできるの?」「スマホ代や光熱費ってどう処理するの?」個人事業主として活動していると、こんな疑問が出てきませんか?そんな時に覚えておきたいのが...
【機材の家事按分どうしてる?】ガジェットをプライベートでも使うクリエイターの考え方
こんにちは!公認会計士・クリエイター特化税理士の三橋裕樹です!「パソコンやカメラを仕事にも使ってるけど、プライベートでもちょっと使ってて…」「こういうのって、全部経費にしていいの?」そんな疑問、ありませんか?この記事では、機材を経費処理する...

 

経費にする場合の処理と注意点

e-bikeは価格もそこそこするため、会計処理も少し注意が必要!

具体的には、このような処理方法になります👇

価格 処理のしかた
10万円未満 「消耗品費」として経費に計上
10万円以上(青色申告なし) 「車両運搬具」として固定資産に計上し、「2年」で減価償却
30万円未満(青色申告あり) 「少額減価償却資産の特例」で経費に計上可

 

たとえば、税込99,000円の電動自転車なら、その年の「消耗品費」に計上すればOK。

一方、税込275,000円のe-bikeを購入した場合は、

  • 2年間(24ヶ月)かけて少しずつ経費にする(減価償却)
  • 少額減価償却資産の特例で、買った年に全額経費処理

このどちらかを選ぶことに。

 

10万円を超えるとちょっとややこしくなりますが、

きちんと金額に合った処理をするようにしましょう!

 

◆おすすめ記事

【少額減価償却資産の特例を使わない】30万円未満でもあえて買った年に全額経費にしない理由
こんにちは!公認会計士・クリエイター特化税理士の三橋裕樹です!「30万円未満の機材は、減価償却しないで経費にできるって聞いた!」「だから買った年に全部落とした方がお得でしょ?」そう思っている方、とっても多いです!確かに、10万円以上する機材...
【中古機材をメルカリで買った】クリエイターが知っておきたい減価償却と耐用年数の注意点
こんにちは!公認会計士・クリエイター特化税理士の三橋裕樹です!「カメラをメルカリで買ったけど、経費にしていいのかな?」「中古品って、減価償却の計算どうするんだろう…」そんなふうに迷ったこと、ありませんか?特に、カメラ・マイク・iPad・パソ...

 

Q&A:e-bike、電動自転車に関するあるあるなお悩み

Q. 移動に使ってて作品には登場してませんが、それでも経費?

A. ロケハンや仕事場への移動に使用しているのであれば、経費になります!

作品に登場しなくても、仕事のための道具として処理しましょう!

 

Q. 家族もたまに使ってるんだけど…

A. 共有している場合は、使用割合で家事按分がおすすめです!

使った実態に応じた処理を心がけましょう。

 

Q. e-bike用の充電器やパーツ、メンテ代も経費にできる?

A. 本体と同様、仕事のために使っている部分に対応する割合で経費化可能です!

ただ、機能そのものではなく趣味嗜好に関するカスタマイズは経費にならない可能性も。

 

まとめ │ e-bikeも「仕事の移動手段」として経費にできる

  • 仕事の移動や荷物運搬、ロケ用に使っていれば経費になる可能性あり
  • 私用が混ざる場合は使用割合で家事按分を
  • 10万円を超えると固定資産として処理が必要

創作に登場していなくても、移動手段に使うなら立派な仕事道具です!

 

\ 仕事と私用のグレーな支出も /

e-bikeのような移動道具も、使い方しだいで経費にできます!

経費に関するお悩みも、クリエイター特化の税理士がやさしくサポートします!

お問い合わせはコチラ!